人狼、イカナイバネ、ホドロフスキー、海水浴など

7月21日

川崎市産業振興会館の会議室で、十数名で人狼をした。
半沢直樹の最終回のような立派で大きな会議室。
13時から21時までみっちりやった。
みんな腕が上がっていてゲームに奥行きが出ていた。
ぼくもウソを突き通して勝つことができた。
そうなってくると、ますますおもしろくなってくる。
http://instagram.com/p/qtFK2IiwrC/
8月も三浦のリゾートホテルで人狼合宿をする予定。
へもいっ子たちは、好きなことにはまると寝食を忘れ、
そればかりに没頭する傾向があるように思う。
この日も夜9時まで食事をしなかったし、
三浦では夜から日の出まで誰も寝なかった。

「人狼覚え書」
動じないよう心の鍛錬をする。
情報を速記できるテンプレートを作る。
ブドウ糖を途中で補給する。
カフェインの取りすぎはソワソワするので注意。
相手の立場で考える。
別の役になりきる。

帰ってからも興奮が冷めず、人狼の本を注文したりした。

人狼読本 (ファミ通BOOKS)

人狼読本 (ファミ通BOOKS)

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人狼に勝つためにこれまでに読んだ本で、
役立ちそうなものをおさらいしたのだった。


7月23日

会社が終わってから、日吉の慶応大学内のバーへ行った。
経営学者の三宅秀道先生がお声をかけてくださって、
イノベーション創出のための研究や、商品開発研究をしている
大学の先生や研究者や会社員の方々と飲んだ。
巨大なメスシリンダーでビールが出てきて、
ひとつのテーブルを囲んで7人くらいで飲んだ。
話がとても楽しく、笑いっぱなしだった。


みなさん頭がキレッキレの人たちで、
そういう人たちの話はキレッキレで、
思考のもやもやした贅肉みたいなのをそいでくれるような、
爽やかな感じがした。物事を見るときの抽象度なのか、
本質的でみんなで共有して楽しめる話が多くてすごいと思った。
いろんなジャンルの人が集まって話をするのは超楽しい。
楽しんで終わるのでなく、受けた刺激を活かして何かをして、
貢献できるくらいになりたい。うおーってなりながら帰った。

7月24日

北海道テレビ(HTB)で深夜1時10分から、
エクストリーム出社の番組が放送開始になった。
タイトルは「イカナイバネ」。毎週木曜、何回もあります。
北海道弁で「行かないといけない」という意味だそうです。


5月にあまやんさんと北海道旅行をしていたのは、
HTBへ行ってエクストリーム出社とは何かを
語るという目的があったのでした。そのときは、
まだテレビ番組になるというのは秘密だったのですが、
ようやく言えるようになったので、見てください。
といっても、関東だとHTBのオンデマンド放送
見るしかないのですが、しばらくしたら、
まとめて見たいと思っています。
HTBの方々は、本当にみなさん素敵で親切でおもしろく、
とくに大畑さんにはクルマであちこち連れて行ってもらったり、
みよしのの定食やジンギスカンをご馳走になったのだった。
ありがとうございました。
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HTBの前で撮った写真

7月25日

文芸漫談へ行った。北沢タウンホール、3か月ぶり。
今回のテーマは尾崎紅葉の『金色夜叉』。
きちんと読んでから漫談を聞こうと思っていたのだけど、
『金色夜叉』が文語体で書かれていて(台詞は口語体)で、
あと明治時代のファッションのことなどの背景があって、
とても読みづらくて、なかなか頭に入ってこないので、
初心者向けのダイジェスト版を読んで臨んだ。

尾崎紅葉の「金色夜叉」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編 (角川ソフィア文庫)

尾崎紅葉の「金色夜叉」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編 (角川ソフィア文庫)

作品が『金色夜叉』ということもあって、
いとうせいこうさんのツッコミと、奥泉光さんのボケが、
びしびし決まっておもしろかった。
主人公の間貫一のいじけっぷりとか、
お宮を何年間も許さずにいるところとか、
最後の最後で、お宮が夢に出てきて死のうとしたときに
やっと貫一が「許す」と言ったシーンで、
「遅いよ」と両氏がツッコミを入れるところが爆笑だった。
あとやはり、貫一がお宮を蹴るシーン、罵るシーンとか、
当時の時代背景も踏まえていろいろな話があって、
勉強になりつつ、笑いが多く、素晴らしい回だった。


ホールを出て一緒に行ったYさんと居酒屋に入って、
刺身などを食べてお酒を飲んだ。雰囲気のよい店でうまい。
Yさんは『金色夜叉』を初心者版だけでなく、
正式な文庫でも読んでいて、その話を聞くと、
やっぱり全部読んどかないとなあと思った。よい気分で帰る。

7月26日

渋谷のアップリンクで公開中の映画
「ホドロフスキーのDUNE」を見た。
1975年に作りかけて途中で制作中止になった
「DUNE」という幻のSF映画があって、
そのドキュメンタリー映画。
「DUNE」の脚本は石版のようなでかい固まりで、
まるで当時の芸術的才能を結晶させたような迫力がある。
それを開くと、「DUNE」以降の多くのSFの中に、
「DUNE」の魂のようなものが入っていることがわかる。
「DUNE」は途中で終わってしまったけど、
この世の森羅万象に伝播していったというような
宇宙的な感覚を実感させてくれる。


あと、映画のキャストに交渉しまくっているときの
ホドロフスキー監督の話もおもしろい。
サルバドール・ダリやオーソン・ウェルズでないと、
この役はできないと現地に飛んで直接本人に交渉したりする
そのときのエピソードがどれも強烈すぎてウケる。

人生で何か近づいてきたら”イエス”と受け入れる
離れていっても”イエス”だ
『DUNE』の中止も”イエス”だ
失敗が何だ? だからどうした?
『DUNE』はこの世界では夢だ
でも夢は世界を変える 世界を変えるんだ

こういう言葉を生き生きと目を輝かせながら、
熱っぽく語るホドロフスキー監督が超かっこいい。

渋谷からの帰りの電車でもしばらく興奮して、
ジムで運動した後に、黄金町の映画館へ行って、
ホドロフスキー監督の『リアリティのダンス』も観た。

これもとてもよかった。というか、
よかったとかそういうあれじゃない。次元じゃない。
深層で蓋をしていた悪夢が噴き出したような
強烈で美しい映像で心を打たれた。映像の美しさと合わせて、
両親(とくに父親)のことを深く深く描いていく。
ぼくも父親にはいろんな気持ちがあったり、
その影響を強く感じるのでこの内容はとても響いた。
「苦しみに感謝しなさい。そのおかげで、いつか私になる」
と未来のホドロフスキーが、少年の自分を
うしろから優しく抱いてささやくところに涙が出た。
こうやって人の心に入り込んで精神を解放する作品が、
芸術なんだろうなと思った。まじすごい。けど、エグい。


そのあと、上大岡までもどって「ゴジラ」を観た。
ゴジラもすごい迫力だったけど、ホドロフスキーがすごすぎて、
あまり頭に入ってこなかった。

7月27日

葉山の一色海岸で恒例の海水浴。
今回も小宮山さんが招集をかけて10名ほど。
昼集合には、ほとんどの人が遅刻をしてきた。
ぼくも10分遅刻した。
そのあと、いつものカレー屋に行ってカレーを食べた。
http://instagram.com/p/q8MJL1iwr5/
食後に京急バスで海岸まで移動。海の家で着替えて、
15時から海水浴を開始。風が強くて波が高くて、
かなり大変だった。hassyさんとイノセさんのところの
massyちゃんも来て初めての海水浴に大泣きだった。
スイカ割りもして、とても満足したのだった。


そのあと藤沢へ移動して居酒屋で食事。
料理もお酒もうまかった。東雲さんとあまやんさんも合流。
エクストリーム出社1周年ですねと話した。
(本当は「かずどん」という湘南台の居酒屋へ行く
予定だったのだけど、日曜が定休日だった)
エクストリーム出社の1年について、
書き出したらすごいことになりそうだし書ける気がしない。
とにかく、あまやんさんの力がすごくて、
まじリスペクトするのであった。
まさか1年前はテレビ番組になるなんて思わなかった。


人生、楽しく生きたい。

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