「トイストーリー 謎の恐竜ワールド」を見た

トイストーリーのスピンオフみたいなアニメを見た。
BSでやっていたのを録画しておいたのだけど、
なぜ録画したかというと、アニメの宣伝の中に、
かわいい白ネコのキャラクターが出ていたからです。

30分もない短い内容なのだけど、おもしろかった。
声優も映画版と同じで唐沢寿明さんと所ジョージさんで、
こういうところ安心しますよね。

主人公たち(おもちゃの人形)の持ち主である女の子が、
主人公らを持って男の子の家に遊びに行く話。男の子の家は裕福らしく、
恐竜ワールドのおもちゃシリーズが全種類揃っているのだけど、
そこの恐竜たちは、まだ男の子に遊んでもらったことがないので、
おもちゃの世界がすべてだと信じ込んでいる。
男の子と女の子がビデオゲームで一緒に遊んで目を離している間、
主人公たちは恐竜ワールドに放り込まれて危機におちいる。

恐竜ワールドのおもちゃたちは、人間を知らないので、
自分が量産された凡庸な「おもちゃ」であることを認めていない。
主人公たちは人間をよく知っていて、自分がただの「おもちゃ」であり、
自分に与えられた役割を演じ、それを喜びとしていることを自覚している。
この違いが興味深かった。そとの世界につながっているおもちゃには、
自我があり、ある種の諦観のようなものさえある。

注目の白ネコは、エンジェル・キティという天使のクリスマス飾り。
とくに活躍するシーンはないけど、ところどころで深いことを言う。
「広い心で世界を受け入れなさい」
「人に与える喜びは、自らの身に返ってくるのよ」
「いつも貴方と共にある、神のお恵みに感謝を」
主人公たちに役割を与え、ときにかわいがったり、
ときに放り投げたりする人間こそが、主人公たちにとっての神なのだけど、
エンジェル・キティは、前述の格言からもわかるように、
神(人間)、主人公(人形)、恐竜ワールド(人間のような人形)の
3つの世界を貫く意識をもっている。絶体絶命のピンチでラッパを吹き、
どの世界も、それぞれの世界での役割と運命を、
ありのままに受け入れようとする姿勢に感心した。

アニメのCMを見たときは、かわいいとしか思わなかったけど、
いいもの見たという感じがした。エンジェル・キティ。
覚えておこう。


ところで朝は、妹作のカレーうどんを食べた。
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