家の中は真空状態に近づく

風邪がよくなったと思って、明け方までマンガを読んでしまった。
ぼくの部屋は北側で、冬になると猛烈に冷える。
風呂やキッチンの換気扇を回すと、
玄関のドアや窓が開きづらくなるほど室内の気圧が下がり、
気圧の平衡を保つための空気が、
ぼくの部屋から給気される構造になっているらしい。

換気扇の回転中は、ビュービューと冷凍倉庫のような冷気が
猛烈な勢いで吹き込んできて、ぼくの部屋は即チルド室になり、
中の者は”冬眠状態”となり、鮮度保持性が飛躍的に向上する。
一度、給気の穴を紙で塞いだがすぐに破れ、
次に缶のフタをあててガムテープで固定したが、
これも気流の激しさからか壊れ、タオルを詰めたり、
粘土を詰めたりして、なんとか穴を塞いだが、
今度は別の穴や窓の隙間から吹き込んでくるので、
断熱カーテンで応戦しても、冷気の侵入は防ぐことができなかった。

しかし、もし空気が入ってこないように、
吸気口のすべてを完全に密封したら、それはそれでまずい気がする。
換気扇により気圧がどんどん下がれば、家の中は真空状態に近づく。
家にいるのに高山病になるかもしれない。もっと圧が下がれば、
最悪、陸に上げられた深海魚のように目が飛び出しかねない。

何が言いたいのかよくわからなくなったが、
とにかく寒い。冷凍板のようになったMacBookの上で、
こねて作るアイスクリームができるくらい寒い。
そのような部屋で明け方までマンガを読んだところ、
体が冷えて、少し熱が出た感じがした。
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「BAKUMAN」を読み終えた。
去年、映画を見て原作も読みたくなったのだった。

バクマン。Blu-ray 豪華版

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で、TSUTAYAで10冊750円で借りることができたので、
全20冊を借りて読んだ。とてもおもしろかった。
バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

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同時に『マンガの創り方』という本を図書館で借りて、
これも並行して読んでいたのだけど、これに記載されている
モチーフから始まりアイデア、プロット、箱書き、ネーム、
下書き、原稿までの制作工程が、BAKUMANの中で、
それぞれの内容とポイントとともに具体的に生々しく描かれていて、
おもしろがりつつなるほどと思うことが多く、とても勉強になった。
というか、ぼくは何を目指しているんだ。
マンガの創り方―誰も教えなかったプロのストーリーづくり

マンガの創り方―誰も教えなかったプロのストーリーづくり

ジャンプ編集部の中のことや、
作家同士のランキング争い自体をマンガにして、
それをこんなにおもしろく読ませることができるのかとおどろいた。
なにより、作ることの楽しさと苦しさ、
創作して生活していくことの難しさが伝わってきて、
おそろしくも、やる気の出るマンガだった。
画力、構成力、ストーリー、演出力、キャラクター、オリジナリティ
といった視点で、小説を書いたりすることに取り入れたいと思った。