ハエくらいの大きさの白石美帆

9時間ほど眠っているのですが、まだ眠いです。
最近、夢をたくさん見ます。
今日の夢はこのようなものでした。


居間でうたた寝をしていたら、
「あんたの部屋に白石美帆がいるよ」
と妹が驚いた様子で言ってきたので、
まさかなんで、いるわけがないだろうと、妹と部屋に行くと、
ドアが少しだけ開いていました。
僕が、無造作にドアを開けて中に入ろうとしたら、
「そんなに開けたら、逃げちゃうでしょ」
と叱られました。


詳しく聞くと、妹が見た白石美帆は、
ハエくらいの大きさで、ぶんぶん部屋中を飛んでいるらしく、
これ以上ドアを開けると、隙間から飛んで逃げてしまうから、
慎重に見ろというのです。
そうか、本物の白石美帆はいるはずがないが、
ハエくらいの白石美帆ならいてもおかしくないか、
と思ってそっと覗いていたら、


どすどすと誰かが、僕の背後を歩いていく音がしました。
振り返ると、黒い修道着の外国人のおばさんが、
勝手にうちの廊下を歩いているではないですか。
「……ちょ、ちょっと」
と肩に触れたのですが、強い足取りで進むので、
そのまま引きずられて、僕は裸足のまま庭に出てしまいました。


外に出たおばさんは、きょろきょろしてから、
僕にこう言いました。
「ホッカイドーはどこですか?」
「ホッカイドーとは、あの日本の北海道ですか?」
と聞くと、
「いえ、違います。ムツゴロウの」
「いや、ムツゴロウなら、なおさら日本の北海道なのでは」
というやり取りがしばらく続いてから、
とりあえず近くの駅までの道順を教えて、
帰ってもらいました。


それからも次から次へと、
おかしな出来事が立て続けに起こったのですが、
朝のうちは覚えていたのですが、
もう忘れてしまいました。