頭が痛くて気持ちが悪い。だめだ。
これは本格的にだめなんだ。
どのように帰ってきたのかも、断片的な記憶しなかんく、
自室のマットレスの上で目覚めたのですが、
鞄はどうした!?
と這って顔だけ出して玄関を見たらありましたが、
頭がガンガンしてたまらん。
ケータイのデータフォルダを見ると写真があって、
撮影時刻を見ていくと、記憶が少しずつ明るくなっていきました。
おでんです。コース料理と飲み放題セット3500円で、
10人で飲んでいたとき撮影した写真で、
こんな写真を撮っていることからも分かるように、
このときから少し危なかった。
生ビール大を5、6杯。しかし、このビールは本当にビールなのか?
発泡酒なのか、第3のビールなのか、メチルアルコールにビール味の
何かを入れただけのものなのか、というような代物で、
だったらそんなに飲むなよと言われれば、
「……ですよね」
としか言えませんが、とにかくこのビールが
「悪酔いの原因」だったように思います。
いつ店を出たのか忘れましたが、終電はあったはず。
そうだ、たしか快速であと1駅のところで、猛烈にトイレに行きたくなり、
横浜駅で下車したのだ。清算したとき後で酔った女の人が駅員さんに、
「電車がなくなっちゃったら、私、どうすればいいですかー!?」
と絡んでいて、
「歩いて帰ればいいじゃん」
と思ったのを覚えています。
それで僕は桜木町まで歩いてきたんです。
これは驚いた。親子丼食べてた。
で、このあと写真もないのでよく分からないのですが、
鎌倉街道沿いに、鉄棒や砂場とか子供の遊び場がある神社があって、
そこの滑り台が、寝るのに素晴らしい角度で存在していて、
僕はそこにすっぽり納まって寝てたんです。
はっと目覚めると、全身がガクガク震える。寒い。
なんと滑り台のステンレスが、
見事に放熱板の役割を果たして、
僕の体温をチルドなことにしていたのです。
砂だらけになっていた鞄を持って歩き出したのですが、
ヒットポイントが8ほどになっていて、
平常時だったらリビングデッドを、1撃で倒せるのですが、
今はドラキーも倒せませんし、毒で歩けません。
誰か助けて!!どうしよう!
と吐いたり座ったりしていたら、タクシーがあったので、
乗って帰りました。最初からそうするべきだったのです。
苦しんで苦しんで、地獄みたいになって、
体勢を変えて昼の3時半まで寝て、
少しだけ虫レベルで動けるようになりました。
もう酒なんて見たくもない!