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匂いを嗅いでみれば、だいたいのことは分かる。

日記を読んだ会社の人から
「モテないチームのKさんと、Sくんって誰?」
という質問を受け、内線電話までかかってきたので、
Kさんはこの人で、Sくんはこの人ですと正直に回答してしまいました。
モテてないことをばらして、すみません。


しかし、本当にモテないわけではなく、
KさんもSくんも、わりとモテています。
というフォローをしておけば、まあ大丈夫だろう
(イガラシイッセイはどうなるんだ)。


それはそうとして、僕は鼻が利きます。
以前の日記に、

僕は日ごろから、女の人の髪の分け目の匂いが好きなんですと公言し、
少し離れた所からでも嗅ぎ取る嗅覚を備えているのです。


と書きましたが、とりあえず、匂いを嗅いでみれば、
だいたいのことは分かります。


実際に漂ってくる匂いよりも、
もっと小さな匂いになるかならないかくらい小さい要素が、
あると思うのでして、それを嗅ぎ取る。
それは緊張していては無理で、ぽかーんとしたときに分かるのでして、
例えば、こんなこというとあれですが、
亡くなった祖父がいま僕のところに来ているというのも、
匂いで分かることがあるのです。
霊とかは信じないのですが、これは自信あります。


実際には匂いはしていないのですが、
祖父が亡くなった時の、祖父と病室や様々な匂いが混ざった
そこだけの匂いの記憶にあって、それがごくたまに、
ぼーっとしていると突然、その匂いがする可能性のない所で、
ハッキリ匂って、「あ、来てる」と思うのです。
来た時は「いつもありがとうございます」と感謝しています。
最近、この体験も減ってしまいました。


ところで、匂いで事件を解決する刑事ってどうでしょうか。


被害者の臭いから、性格、ライフスタイル、容姿等を割り出したり、
「この中に犯人がいます!」と言って、ひとりずつクンクン嗅いで、
「この人が犯人です!」って言う、嗅ぎ刑事(デカ)。
警察犬か。