満遍なく注意が散っちゃうんだけど、何ですかこれ。



集中力がないというか、注意が散漫で困っています。
ある哲学科の教授のエッセイに、

私は集中力がないのではない。
あらゆるところに分散して集中する力があるだけだ。


というようなことが書いてあったのを読んで、
以来、ぼくもそうだと思うようにしていますが、
何の救いにもなってません。


人の話を聞いているそばから、注意がふわーっと離陸して、
風船の紐がするりと手を抜けていくように、
遠くで聞こえる話し声や、隣の会議室の音、
自販機が紙コップをカタンと落とす音、
外の騒音、そういったもののすべてに
満遍なく注意が散っちゃうんだけど、
何ですかこれ。病気ですか。


注意が飛びそうになると、「いけない、いけない」と、
手綱をしっかりと握って、頭の中で内容を繰り返すのですが、
気を抜くとすぐに散漫して、さらに放っておくと、
夢の中を彷徨っているような感覚になるのです。


昔からこうで、学生の頃も
ぼくに向かって話している人の話を聞かないといけないと思いつつ、
教室の端の遠くで、まったく関係ない冗談を言っている人たちの、
どうでもいい会話に注意が行って、その冗談で吹き出して、


「何がおかしいの?」


と向かいの人に言われてハッとする。
そんなことばかりの人生を送ってきました。
ということを、妹に話したら、
妹もまったく同じで、この性質に悩んでいるということでした。
なんだろう、これ。