小説集『突き抜け』のご購入はこちらから。



『イワンのばか』を読みました。

タイトルは聞いたことがあったのですが、読んだことがなかったのです。


読むまではずっと『イワンのばか』の物語について、
勝手な想像ばかりしていました。
タイトルになるくらいの「ばか」なのだから、
きっとイワンは、他人のPCを誤ってフォーマットしてしまったり、
製鉄所の機械の設計ミスで、鋼板を作る工程を2時間ストップさせ、
工場長に怒鳴られ、数千万の損失を出したりするのだと思っていました。


しかし、そういう話ではありませんでした。
岩波文庫の『イワンのばか』を開いたら、正式名称は
『イワンのばかと7人の悪魔超人』
というタイトルでした。
あ、違いました。
『イワンのばかとそのふたりの兄弟』
というタイトルでした。
それと、製鉄所の行程をストップさせたのは、僕の父でした。
ふたりの兄弟もいたのです。


イワンはばかなのですが、ふたりの兄弟も別の種類のばかでした。
ふたりの兄弟は欲から、小さい悪魔にひどいめに遭わされるのですが、
イワンはばかなので、お金の価値が分からないので、
騙されることなく、悪魔を退治するのです。
そうしたら悪魔の親分である老悪魔が出てきて、
「これからは頭で稼がなくちゃ、ネット社会だよ、負け組になるよ」
的なことを言って、そそのかそうとするのですが、
ばかだから意味が分からず、ばかが老悪魔を退治するのです。


老悪魔の言っていることが、今で言う
ビジネスで超一流の成功者になれというような風に聞こえました。
現代を見ると、老悪魔の思惑通りに世界が動いていると思いました。


世界はとても不幸なことになると思います。
この不幸を回避するのが、我々、
へもいっ子クラブの使命だと思いました。