穏やかな休日です。

先週の頭から、微熱が続いているようで、
全身がだるいのですが、いつもこの時期はこうなので、
適当にぼんやりしています。



僕の住んでいるマンションは、丘の上にあるので、
昼にベランダに出ると、遠くの小学校のグラウンドで、
サッカーをしているのが見えたりします。
目を上にやると、青い空があって、雲があって、
電線があって、鳥がいて、穏やかな休日です。


こういう穏やかな日に、ふらっと、
散歩に出るようにして死ぬのは、どのような感じなのだろうか。
死について覚悟があるわけではないのですが、
そんな死へのプロセスは、どのような気持ちで、
結果、どのような印象を、現実に波紋のように及ぼして、
消えていくのかと、イメージすることがよくあります。


ピクニックで行くような明るい原っぱに、
一歩ずつ足を運ぶごとに、ゆっくり弱っていき、
丘の頂上に着くタイミングで、ぱたりと身体を大地に預けて、
はああ、と深く呼吸する。土と草の匂いがして、
春の風に吹かれて、髪がそよそよと耳に触れ、
楽しい夢を見て口元が緩むように、ひと眠りするように、
また、いつかどこかで。
と軽く帽子を上げて会釈するように、
ふわっと逝けたらと思うのです。


なんてな。
(THE・日曜の夜のさみしさ)