K8さんと目黒でお会いして飲んだ。

「K8さんが、しーなくんと目黒で飲みたいと言っている」


とアズキマメさんからお聞きして、
そのアズキマメさんは、Tさんからそう聞いたといって、
K8さんから始まる伝言ゲームのような情報伝達があって、
目黒で飲むことになりました。


K8さんは、九十九里でインドカリーのお店をやっている方で、
K8さんと面識のあるアズキマメさんによると、




「K8さんの言うことは99%ウソだから気をつけて」




ということで、99%ウソを言う人と会って大丈夫かと、
びくびくしながら、待合せ場所に指定した居酒屋に行きました。
お店に着くと、すでにK8さんとTさんがいました。


K8さんは僕より年上の男性で、Tシャツ短パンで、
ふにゃふにゃした帽子に黒ぶちメガネの、
カッコいいけど怪しい感じのする人でした。



ご挨拶をすると、


「千葉で、どじょうの柳川鍋の店をやっています」


という話で、僕はインドカリーの店と聞いていたので、


「え?インドカレーの店と伺っていたのですが」


「あ、インドカリーと、柳川鍋の店です。柳川がメインです。
どじょうですか?千葉の店の近くで普通に採れますよ。
でも、どじょうが空中散布で全滅しちゃって、農薬の」


へええ、それは大変なことだと思い始めたら、
Tさんが「柳川鍋はウソですよ」と、やんわり示してくださいました。
Tさんは、僕の勤めている会社の先輩の方で、
バンドもされているファンキーな女性です。


99%ウソというのは大袈裟で、
実際は15%ぐらいかと思いました。
それでK8さんが僕と会った理由というのは、
まだオープンにはできないのですが、
僕にある依頼をするためでした。
これは本当のことのようでした。


K8さんは、おかしなことばかりおっしゃっていましたが、
文学や音楽がお好きでお詳しく、ご自身でミニコミを発行したり、
本格的なインドカリーを作ったり、活動的な方でした。
最初、見るからに怪しいと思ってしまいましたが、
目がとても澄んでいて、IQが非常に高そうな印象を受けました。


K8さんのお話は刺激的で、アジられました。


「意外となんとかなる」
「貧乏でいいじゃん」
「やっちゃえばいいじゃん」
「いつ会社辞めるの?」


その後、Rアオキさん、アズキマメさん、イッセイ氏が加わって、
ずっとお話していました。K8さんは、元々、
僕が勤めている会社にいて、脱サラしたのでした。
こんなおもしろい方が、同じ会社にいたのかと驚きました。


依頼はお引き受けして、またそのうち飲みましょうとお別れしました。
とてもおもしろい夜でした。