「そうだ、しーなさんに聞いてみよう。」その11

【 ゆきさんより 】
この間、もっと色気を出さないとって言われました。
これはどうとらえたらよいのでしょうか……


夫に言われるならわかるんですが、
好きでもなんでもない人に色気をふりまけといわれ、
色気を提供する意味がわからんのです。
そんなんはグラドルとかがすれば良いのです。
(笑いをふりまけなら、わかる。)


しーな先生どうなの???


「色気を出さないと」なんてお節介を言うやつは、




ぶっ飛ばしてやればよい




と思います。
しかしながら、人間のほとんどは、
まったく分かっちゃいませんから、
色気を振りまくと、生活面で得することが多くなります。


たしか、村上春樹さんの
『そうだ、村上さんに聞いてみよう』という本があって
(このコーナー名は、こちらをパクらさせて頂いたものです)、
その中で、
「女は、いつまで女だと思いますか?」
という読者からの質問に対し、




「やりたいと思えれば女」




というようなことを、村上さんが答えていた記憶があります。
フットボールアワーの岩尾さんのようなお顔をして、
ずいぶん破天荒なことをおっしゃるなと思いました。


でも、これも一理あると思うのです。
やはり、そういう風に思わせることや、
その可能性を感じさせる色気というのは、
俗世においては、物事や会話を円滑に行うための、
重要な要素となっているのではないか、
と思うのと同時に、ずるい女は、
本当にこういうところをうまく突いてきますよね。


何の話か分からなくなってきましたが、
とにかく僕が言いたいのは、
色気や外見で態度が変わるような男や、
学歴や所得で態度が変わるような女は、
絶対に信用してはいけませんということです
(ひがんでいるわけではありません)。


諸行無常です。


結論としては、色気のような下劣なものは振りまかずに、
真理と芸術の追究をして、自らの精神性を高めることだと思います。
そうすれば、いつしか、色気とか金といった俗物的なものを、
なぎ倒す「気」が全身から立ち上り、輝きを放ちながら、
森の動物たちとも、会話ができるようになると思います。


でも、色気はあるに越したことないと思います。