タケノコが喉に詰まって、へこんだ。

朝、昨日の夕飯の残りの五目焼きそばを食べたのでした。
麺をすすった拍子に、5センチくらいの
タケノコの塊を丸飲みしてしまい、喉の奥に詰まりました。
そのとき、向かいに座っていた妹によると、




「ピヨッ」




という音がしたそうです。
Shiftキーを連続で5回叩いた時に鳴る
ビープ音のようなサウンドと思って頂いて大丈夫です。


タケノコは食道で止まって、
上にも下にも行かなくなって、3秒ほど経過しました。
タケノコが喉に詰まると、片切りの頂点部分が、
突っかかってとても痛いことが分かりました。


僕が「ピヨッ」という音を出して固まってしまったので、
妹は、「こわいー!」と言って、席を立って逃げ出しました。
んぐぐぐぐぐ、と唸りながら、
食道に刺激を与えないように、ゆっくりお茶を飲んだら、
突っかかりながらも、タケノコは胃まで移動しました。


しばらく食道を通ったあとが痛かったです。
そして胃の中に入っても、
ずっと石の塊を飲んだような冷たさと重たさが続きました。
胃が重たいと、不安になってきます。
ひとつのタケノコの塊が、人間をここまで
恐怖のどん底に陥れることができるのかと思いました。


帰りの電車で、なぜか猫に取り憑かれたような気持ちになり、
果汁100%のオレンジジュースを買って飲んで、
電車の中で30分間ぐうぐう寝ました。
寝ている最中に夢を見て、
左の膝が脚気のテストのように飛び上がって、
目が覚め、乗り過ごさずにすみました。


起きた時、多少胃が軽くなったと思いましたが、
神経を胃に集中させると、気のせいで、
依然として重たいままでした。


そして、今に至ります。
夕飯はミートソーススパゲティでした。
ミートソースのひき肉が、また喉に詰まってむせて、
母と妹に、




「いいかげんにしろ!」




怒られました