大合コンについて。お笑いについて。

大合コンの参加表明をしてくださった方の、
連絡先にメールをお送りしました。
届いてないという方は、教えてください。



笑わせるってなんだろうか。

「笑い」とか「おもしろさ」って何だろう
というのが、なぜかずっと前から気になっていて、
笑わせたり、おもしろがらせたりできる能力って、
一体どうすれば身に付くのだろうと考えて、
漫才を見たり、自分でも何回かやってみたりしたのですが、
笑わせるために必要なこと、お笑いの力って、
これではないかと思ったことがあって、それは、




右脳と左脳の力をバランスよく発揮できる力。




なのですが、でもこれは、
別にお笑いに限った話ではないですね。すみません。


具体的には、例えば「1対1」で誰かを笑わせるには、
次のプロセスがあると思うのです。


1.相手の状況(感情、環境など)を読み取る。
2.相手が笑う状況を実現するために欠けているものを知る。
3.欠けているものを補うために必要なものを考える。
4.補うものを、言葉や動きで表現する。

このプロセスの1と2は、人の感情を読んだり、
理想的なイメージを直観する右脳の仕事で、
3と4は、過去の経験から考えたり、言葉や動きで、
伝わるものに形式化する左脳の仕事だと思うのです。
右脳が機能しないと、見当外れのことを言ってしまうし、
左脳が機能しないと、伝えたいことが伝わらない。


それで、漫才は主に「2対多」で行うので、
ひとりひとりではなくて、全体が作り出している空気を読み取って、
全体が笑っている状況(ゴール)をイメージして、
イメージを現実化するための部品を作って出してを繰り返し、
その度に全体の空気が、刻々と変化していくので、
連続して理想的な状況を、漫才の時間中、
追求し続けないといけない。


その様子を想像すると、ゲームのテトリスが浮びます。
お客さんの頭の中には、テトリスのブロックが1つずつ入っていて、
客席には、お客さんの集合体、ブロックの組み合わさった塊があって、
その塊を俯瞰して、ここにこういう形のブロックを落とせば、
1列消えるなと考えながら、言葉や動きを作るようなイメージです。
そして、列を消すたびに新しい断面が見えて、
必要になるブロックの形が変わる。
上手くすれば、一気に4列消せて爆笑が取れる。


ブロックが隙間なく美しく組み合わさった状態、
消える状態が本質で、本質は右脳によって直観される。

石をじっと観ていると、石が『このように自分を彫ってくれ』と
語っているような気がしてくる


とか、

全ては、自然の書いた偉大な書物を学ぶことから生まれる、
人間が造るものは、既にその偉大な書物の中に書かれている。


といった、ミケランジェロやガウディの言葉は、
こういうことなのかなと思いました。
客席全体の中から、
「こういうことをしてくれ」
という自然の欲求を読み取って、そのための言葉と動きを考えて、
さらに技巧を駆使して、美しく表現することが、
笑わせる力、というか芸術なのかなあと思いました。




……難しすぎる。




そして、漫才にもシステム開発手法で言うところの
ウォーターフォールモデル」と
「プロトタイピングモデル」があると思いました。
それから、ラポールの形成とか変性意識への誘導とか、
そういう心理的なことを、上記のことをベースにして、
ひっくるめて考える必要があると感じているのですが、
長くなってしまったので、
また別の日に続きを書きたいと思います。


というか、こういう分析ばかりして、


「しーなさんの漫才のどの辺にそれが活かされてるんですか」


と問われたら、何とも言えんのです。