借りぐらしのアリエッティを観てきた。

「借りぐらしのアリエッティ」を
新宿のピカデリーで見てきました。
すごくおもしろかったです。


小人のアリエッティは人間の家の中に隠れて住んでいて、
角砂糖などを人間から借りて暮らしていて、
でも借りるといっても、ものを返すわけではなくて、
どちらかというと狩りのような感じで獲ってくるのでした。
それじゃあ「借り」じゃないのではと思ったのですが、
そもそも借りるって何なんだろうと、「借」を漢字辞典で調べてみました。
すると、

金・物・力が足りないとき、それを上に重ねて補助すること。
金や力を重ね加えてやるの意。


とありました。
なので、小人たちの足りない部分を人間から補助を得て
暮らすということなのかと思いました。
そう考えると、人間も自然から様々な物や力を
借りぐらししていることになるなあと感じました。
でも、人間は自然から力を借りているという意識は
ほとんどないので、小人はえらい


あと、小人の生活の営みの健気さは
見ているだけで涙が出てきました


それから、アリエッティの家がある人間の家には、
心臓に病気のある人間の少年が住んでいるのです。
少年の家族があって、その内側(?)に、
アリエッティの家族があって、入れ子のような構造になっていて、
物語の中で少年はアリエッティから力を借りるのですが、
そのエネルギーの循環というか、
貸し借りの連鎖みたいなものを感じたら、
内側も外側も溶けてひとつなんだなあと思って、
また、涙が出てきました


あと、アリエッティのお父さんはとても頼もしく家族を支えていて、
それに対して、人間の少年はあまりにも病弱なのですが、
小人のアリエッティたちには父親のような頼もしさを発揮して、
ここにも大小とか強い弱いとかそういうのが取っ払われた、
宇宙の支え合いみたいなのを感じて、
やっぱり、涙が出てきました


僕も借りぐらしです。みなさんのおかげです。


というようなことを認識できた、とても素敵な映画でした。
結局、半分くらい泣いていました。めそめそ。


とてもよい日でした。