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ゆっくりよく噛んで食べること。

生活

今日の夜空は、きれいだったな。
考えてしまいますよ、人生についてですよ。
どうしたものでしょうね。何がしたいのでしょうね。
二十代のころは、世界平和とか、人類の大願成就とか、
そういうことを言って、みんなで楽しいことをして、
それが連鎖すれば、世間にインパクトを与えられると、
まじめに思っていましたが、三十代になってからは、
考えが変わったわけではないのですが、
信じる力というか、狂気的なものが
じりじりと衰退しているような気がします。

現状に不満があったり、
焦っていたりしているわけではないのですが、
なにがどうなれば、自分自身が心からよろこぶのかが、
ちょっとわからない感じになっています。


連休中の夜に天ぷらを食べて、すぐに寝ちゃって、
起きたら胃が痛くなったのですが、居間に行ったら、
あまった天ぷらを砂糖醤油で甘辛くしたのがあって、
大好物なので、それも食べちゃったんですよね。
それからずっと胃も腸も痛くて、つらいのです。


いつもの早さで、同じ量を食べると痛むので、
よく噛んで食べるようにして、量も減らしました。
夜更かしも胃にわるいので早く寝ました。
すると、それまで体の周りにあった、
ちりちりした炎が消えるような、
神経が静かになった気がしました。
そのちりちりが消えて、わかったのは、
年をとるにつれて自分を制御できなくなってきている、
ということでした。


早食いとか、夜更かしとか、飲み過ぎとか、
自分をコントロールできなかったら、
人生だってコントロールできるはずがないな、
と、ゆっくり噛んで少しだけ食べて思いました。
本当は食べたくないのに、勢いで自分に食べさせたり、
疲れてるから眠りたいのに、PCに向かわせたり、
自分が望んでいることを、しっかりと自分に聴くために、
規則正しい生活をしていこうと思いました。


そうすれば、コントロールを失って、
わけのわからない神経の喧騒に巻き込まれて、
聞こえなくなっていた小さな声が、
どうなりたいのか、何をしたいのかについて語っているのを、
聴けるようになるかもしれないと思いました。