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「リアル桃鉄 in 仙台」レポート

ゴールデンウィーク(10連休)の前半に、
イガラシイッセイ氏と仙台旅行に行きました。
お互い連休中に予定がなかったのです。


そこで、5/18(土)のリアル桃鉄2013
プレイベントとして、


リアル桃鉄 in 仙台


を、いきなり決行しました!
前日まで、ほんとにやるかやらないか、
何も準備をしていなかったのですが。

じゃじゃーん


リアル桃鉄 in 仙台では、
おトクなチケット仙台まるごとパスを使いました。
仙台を中心にした、けっこうなエリア内の
電車とバスが2日間乗り降り自由で2600円。
(エリアや乗りものについての詳細はこちら


そしてゲームスタイルですが、今回は、
古くからのリアル桃鉄ファンに高い評価を得ている、
初期型(2004年)のリアル桃鉄スタイル、
つまり、イッセイ氏との1対1形式を取りました。

9:30 仙台駅近くのドトール

まず、カード作りから。
全36枚。基本的なカードは残しつつ、
仙台ならではのカードをどんどん考えます。
たとえば、こんなカードが追加されました。

カード名 内容
ずんだ餅カード ずんだ餅を食べる、または、枝豆をすりつぶす。
牛たんカード 牛たんを食べる。または、ひとりで牛たんゲームをする。
伊達政宗カード 眼帯を着用する。
るーぷる激混みカード るーぷる仙台にのる。
萩の月カード 萩の月を食べる。または、黄色くて丸いものを探す。
七夕カード 短冊に願いを書く(10枚)。
阿武隈急行カード 阿武隈急行の好きな駅に移動する。
荒城の月カード 荒城の月を朗々と歌う。
笹かまぼこカード 笹かまぼこを食べる。
冷やし中華ード 冷やし中華を食べる。または、冷えた中華料理を食べる。
仙台四郎カード 福の神っぽい何かを写真に収める。
浦霞カード 裏が炭のように黒いものを探す。
松島カード 変わったかたちの岩を探して名付ける。
塩竈寿司カード 塩竈に移動して寿司を食べる。
仙台サミットカード プレイヤー全員、仙台駅に集合する。

結果的に食べもの系が多くなった気がする。

10:50 仙台駅近くのLOFT

仙台駅を出てすぐの、仙台駅そのものよりも、
強い存在感を放つLOFTでサイコロを購入。

リアル桃鉄をするのにサイコロすら持ってきてない。
逆にいえば、リアル桃鉄はいつだってやろうと思えば、
すぐに始められるってことですね。


目的地は、イッセイ氏が目をつむった状態で、
指をさしたところに決定。

ひとつ目の目的地は、
「東船岡」
に決定!!

11:00 仙台(目的地まで5駅)


さあ、ゲームスタート。
東船岡は阿武隈急行線の駅。
駅でもらったパンフレットによると、
阿武隈急行は2両編成の列車で、
車窓からのどかな風景が楽しめるとあったので、
ぼくはひそかに乗りたいと思っていたのだった。


サイコロは両者とも、

で、快速仙台シティラピッドに乗る。

11:14 名取(目的地まで4駅)


名取駅。駅名のプレートに変なステッカーが張ってあるので、
いたずらかと思ったら、他の駅にも全部張ってあった。

これは「むすび丸」という宮城県の観光キャラクターで、
たしかにここに来るまでにもちらちら見ていた気がする。
ぼくは断然、仙丸くんの方が好きです。かわいいからです。


それはそうとしてカードだ。
イッセイ氏も横でサイコロを振っている。
ぼくが引いたのは、

「1リットルカード」
1リットルの液体を持ち運ぶ。

最悪です。ゲーム序盤でこれが出ると、終了までずっと、
1リットルのバカ重い液体を持ち歩かないといけない。
ぼくがいちばんイヤなのは、重い液体を持ち歩くこと
きっと前世で何かあったのでしょう。水を運ぶ奴隷とか。


朝のドトールでカード決めをしたときも、
「2リットルカード」というのがあったので、
「2リットルはやめましょうよ、一応旅行中ですし」
と言って、1リットルに変更したほど。


と不平ばかり言ってても仕方ないので駅を出る。
大きめのマンションはいくつかあるのに、
コープとビール園と村さ来くらいしか見当たらない。

コープに入り、1リットルのものを探す。
どうせなら宮城県らしいものを買おうと思って、
日本酒の墨廼江(すみのえ)を買った。
ちなみに宮城の地酒、浦霞も一ノ蔵も置いてあった。

これだけだと1リットルに満たない(720ml)ので、
お茶も合わせて買った。すごい律儀だと我ながら感心する。

ちなみに、名取の駅構内にはステンドグラスがあって、
衣笠の松」という天然記念物の姿が描かれていました。

どちらかというと、コープより、
衣笠の松を見ておくべきだよなと思う。


サイコロは、

11:56 岩沼(目的地まで2駅)


正午。お腹が空いてきた。
朝からパンをひとつしか食べてない。
リアル桃鉄中は、カードの指令以外での飲食は禁止。
だけど、ビーフジャーキーと氷砂糖は食べてもいいルール。
いまとなっては、なんでそうなったのかわからないが、
たしか、電車の旅といえばビーフジャーキーというイメージが、
ぼくの中にあったのだ。じゃあ氷砂糖はなんだ。わからない。


対戦相手のイッセイ氏の様子をツイッターで確認する。
すると、なんということでしょう。

牛たんを焼いて食べてらっしゃる。


名取で「牛たんカード」が出て、
仙台ビール園へ行ったらしい。
しかし、牛たんしか食べてはいけないから、
ビール園なのにビールを飲まず、ライスも食べず、
牛たんだけ食べるという変わり者ぶりを発揮しているようだ。
イッセイ氏も律儀だなと思う。
ぼくだったら一杯やってるわ。


カードは、

「おみやげカード」
仙台っぽくないおみやげをひとつ買う

岩沼駅周辺もお店が少なかったが、
なんとNEWDAYSに「お土産あります」と張り紙があって、
あっさりお土産を買うことができた。

カードには「仙台っぽくないもの」とあったが、
仙台っぽくないような気がする。
もはや名取市だし、奈良漬だし。

酒と漬物を入れたらリュックがパンパンになった。
旅行中の服なども詰まっているので5kg以上ある。
亀仙流の修行みたいになってきた。


サイコロは、

うわー、東船岡を通りすぎてしまう。
けど、阿武隈急行にいっぱい乗れるからうれしい。


岩沼を発つときに、イッセイ氏と遭遇。入れ違い。
これからカードを引くらしい。いまのところ優勢。

12:31 槻木(目的地まで1駅)


イッセイ氏より1歩リードを保ったまま、
槻木(つきのき)で阿武隈急行に乗り換える。
駅員さんに聞くと、次の列車は20分後とのこと。
まあ、20分なら待てるかと思って座っていたら、
さっきの駅員さんが小走りでやってきて、


「失礼しました! 1時間以上後でした」


と衝撃的な訂正をして、のけぞる。
「よかったら、この辺をまわられてみては」
と提案してくださったので、


あ、なにか見るものとかあるんだ。


と思って駅を出る。

からの、この風景である。
リアル桃鉄プレイヤーなら胸騒ぎがするはず。
いわゆる「なにもない系の駅」の香りがする。

観光案内板は、どうしてこんなことに……、
というくらいにズタズタになっていて戦慄。
タクシー移動が必須のようだ。
あきらめて、しばらく歩いてみたが、
やはりお店はほとんど閉まっていた。
いちばん近いコンビニまで往復したら、
30分消化して、空腹で目がまわってきた。

やけになって、変なポーズの銅像の真似をしていたら、
すでに阿武隈急行がやってきていて、
中に見慣れた後ろ姿があると思ったら、


イッセイ氏だった。せっかくのリードが泡と消えた。
阿武隈(あぶくま)だけに、
泡(あぶく)と消えたわけである。


あと、銅像の真似するのにタイマーのタイミングや、
アングルが合わなくて、何枚も何枚も写真撮った。

阿武隈急行

乗りたかった阿武隈急行からの景色は、
水田や林がずっと広がっていて、
とてものんびりした気持ちになった。

それから、おもしろかったのは、
阿武隈急行の駅それぞれにキャッチフレーズがあること。
たとえばイッセイ氏が降りた岡駅は、


「明日の宇宙を拓くまち 岡」


というキャッチフレーズ。宇宙を拓くなんていうと、
未来都市をイメージしそうになるけれど、

イッセイ氏がアップした写真を見て、ここでの宇宙って、
もしかしてスピリチュアル的な意味かと思った。


他にも、瀬上(せのうえ)は「りんごの里」
向瀬上(むかいせのうえ)は「ももの里」
二井田(にいだ)は「いちごとくだものの里」
だいたいくだものじゃないかとか。
大泉(おおいずみ)の「さわやか田園都市」は、
いよいよわからなくなってきている。
電車の本数も少ないし、駅周辺には何もない。
ここに来て、ようやく気づいた。


阿武急、いろいろやばい。


ということで、次に目的地の「東船岡」を通ったら、
ぴったり止まらなくてもゴールとするという
特別ルールが作られました。そうしないと、
阿武急だけでゲームが終わってしまうからです。

13:46 角田(目的地まで3駅)


キャッチフレーズは「梅花の里 角田(かくだ)」。
しかし、看板に梅の絵はなく、なぜかロケットの絵が。
仙台在住のよしけんさん情報によると、
角田にはJAXAの「角田宇宙センター」があるとのこと。
ロケットのエンジンの研究・開発をしているらしい。
たしかに遠くにロケットらしきものが見える。

すごい。ロケットなんてそうそう見れるものじゃない。
だったら、梅じゃないだろう、ここは。


阿武急、ロケットに絞れよ!


と思う。


カードは、

「スケッチカード」
風景をスケッチする


あれだけ言っておいて、ロケットは描かずに、
オーク・プラザという建物を描いた。
サイコロは、

特別ルールで次の電車に乗ればゴールだ。


よし!と思っていたら、岡駅でイッセイ氏と合流。
そりゃそうだ、これしか電車がないのだから。
ということで、イッセイ氏もゴールということになる。

14:18 東船岡(ゴール!)


写真がぶれているのは、ゴールだけどここで降りると、
次の電車まで1時間半待たなくてはならないためで、
このときの我々は、もうすっかり、


阿武急のアリ地獄のような抜け出せなさ


に震え上がっており、少しでも早く脱出しようと、
阿武急脱出協定を結んでいたのだった。
一目散に槻木へ戻って、勝負は振り出しに。


で、次の目的地なんですが、


鳴子温泉


に決めました。というのも、
この日は鳴子温泉に宿を予約していたからです。
宮城には秋保、作並という有名な温泉地があるのですが、
宮城県民がもっとも信頼しているのは、
鳴子温泉であるという情報をキャッチしていたためで、
そう言われたら行くしかない、というか、
いい温泉にゆっくり浸かりたいのただそれだけなの。

14:47 太子堂駅(目的地まで22駅)


ゲーム開始からまだ4時間しか経っていない。
というのに、この疲労はなんだ。というくらいぐったり。
初期のリアル桃鉄12時間やっていたので、
それとくらべて「まだ」という感じがしているのだろうけど、
約10年前のぼくの、バカに注ぐ情熱みたいなものが、
歳とともに形を変えていったのだなと、しみじみしだした。


カードは、

「萩の月カード」
萩の月を食べる。または、黄色くて丸いものを探す。

甘いものでも食べて少し休憩しよう。
と駅を出たら、やっぱり店がない。
仙台だからってどこにでも萩の月があるわけなじゃない。
少し歩くと巨大ドラッグストアを発見。
しかたない。ここで「黄色くて丸いもの」を探そう。

「黄色くて丸いもの、黄色くて丸いもの」
と心のなかでつぶやきながら、広いフロアを探しまわる。
むつかしい。というか、


これほど抽象的なものを求めて入店


したことがない。なに売り場なんだ。
黄色くて丸いもの売り場か? そんなものはない。
だからといって店員さんに、
「黄色くて丸いもの、ありませんか?」
と聞いても、
「それでしたらこちらに」
とはいかないだろう。
黄色で探して、丸に絞っていく。



あった。ちょっと大きいけど、これでいいでしょう。
じっと見ていると、空腹も手伝って萩の月を食べたくなる。
そんな感情を抱くのは、ぼくだけだと思う。



太子堂から、東仙台へ向かう。
途中、仙台駅で乗り換えるときに、


なんと、よしけんさんが!


よしけんさんは、今回の仙台・宮城旅行で、
有益な情報をくれて、前日の夜も三人で飲んだのでした。
タイミングを合わせてホームで待っていてくださって、
「リアル桃鉄中、これなら食べてもいいんでしたよね」
と手渡されたのが、

牛たんジャーキー!
超うれしくて、よだれが垂れそうになりました。
実際の桃鉄に「福の神」というキャラが登場しますが、
今回は、よしけんさんが、


リアル福の神


でした。ところで、リアル福の神というと、
江戸末期から明治時代の仙台に、
「仙台四郎」という人が実在していて、
四郎さんが訪れた店が繁盛することから、
福の神として、四郎さんの写真を飾る風習ができたそうです。
(たしかに、旅行中にいくつも写真を見ました)。
ということで、今後は、よしけんさんの写真も
飾っていったほうがいいと思いました。
ありがとうございました!

15:49 東仙台(目的地まで19駅)


東仙台駅。仙台駅からひとつしか離れていないのに、
賑やかさが全然ちがって、とても静かに。
いろんなものが仙台駅に集中しているのだと思う。
牛たんジャーキーをもしゃもしゃ食べながら、
カードを引く。

「荒城の月カード」
荒城の月を朗々と歌う。

ジャーキーを噛むあごが止まる。
仙台出身の詩人で英文学者である土井晩翠先生によって、
作詞された「荒城の月」。曲は滝廉太郎先生。
学校の音楽でやったから歌うことはできると思うけど、
歌うのかあ……、朗々と。
外で朗々と歌っていいのは、ストリートミュージシャンか、
頭が荒城の月になった人だけだと思っている。


駅前は人が少ないけど、ゼロではない。
だれもいなくなったかと思うと、ぽつりと人が現れて、
もうっ! という気分になる(「もうっ!」じゃないだろう)。
人通りのないところまで歩いて、
カメラをセットして歌う。慣れたものだ。

クルマと風の音が大きいので、音声大きくしてお聞きください。
音程がずれているのは、だれか来るんじゃないかと、
周囲を警戒しながら歌っているからです!
あと後半歌詞がわからなくなってます。


16:11 岩切(目的地まで18駅)


荒城の月を歌って、やりきった感じになった。

ずんだ餅カード」
ずんだ餅を食べる、または、枝豆をすりつぶす。

遠くにコープが見えたので、5分ほど歩いて向かう。
本日2回目のコープだ。仙台の駅近くには、
NEWDAYSとコープがあることが多い。
あと、大きなドラッグストアも多い気がした。

はたして、仙台のコープにはずんだ餅はあるのか!?

簡単に見つかった。
ホームで、ずんだ餅をもしゃもしゃ食べて出発。
しかし、そういえば、今回のリアル桃鉄
終了時間を決めていなかった。いつまでやるの!?
つらいー!!



松島に着くあたりだった、
イッセイ氏からメッセージが。

まことに残念ですが、「仙台サミットカード」が出ました。
全員仙台駅に集合ですのでよろしくお願いします。


バカな……!


松島まで来て、
しかもそろそろ終わりじゃないのというタイミングでの、
スタート地点「仙台駅」への集合命令だ。
イッセイ氏へあわてて返答。

早まらないでください!
もう1回カード引き直すってのはどうでしょう。

すぐに、イッセイ氏からLINEで回答が入る。












終了ーーー!!


なんというあっけない幕引きでしょう。
たしかに、いまから仙台駅にもどってリアル桃鉄を続けると、
本日の宿のある鳴子温泉に着かない可能性がありますし、
ぼくも、もう疲れ果てていたため、協議の上、
リアル桃鉄 in 仙台の対戦は、


引き分け


となりました。いやあ、なんというか。
こんなんでいいんでしょうかと思ったけど、
初期のリアル桃鉄では、
ぼくが疲れてさっさと帰っちゃったりしてたので、
原点回帰という感じでしょうか、よくいえば。
うん。


この日のリアルタイムのつぶやきは、
Togetterにまとまっていますので、
こちらも合わせてご覧くださいませ。
「いきなり開催!リアル桃鉄in仙台 #リアル桃鉄仙台 2013/4/30」