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電動だるまを作ったり、文芸漫談を見に行ったりした。

生活

先月のことになってしまうのだけど、
電動だるまを作ったのだった。
電動だるまを作るワークショップが、
デイリーポータルZ編集部で開かれたのだった。
場所はヒカリエ。リアル桃鉄で貸していただいた場所。
テクノ手芸部の吉田さんが講師で、
ウェブマスターの林雄司さんとべつやくれいさんがいて、
参加者はぼくを含めて六人、だったかな。

正午、だるま弁当を食べるところからスタート。
みんなでお弁当を食べて、容器を流しで洗って、
だるまさんの目の部分を電動ドリルで穴を開けた。
おそろしかったのは、だるまさんの目が開く直前。
だるまさんが小刻みに震え始めると、
そろそろ穴が空く合図で、みんなで、
「おー、きたきたきた!」
みたいになって、ドリルの先端の摩擦熱で、
だるまさんの目のあたりが白っぽくなってくると、
振動がマックス。ガクガクガク、ズボッ!と
穴が空くのだけど、それがまるで「だるまの怒り」みたいで、
思わず「申し訳ありません」と手を合わせたくなるほどだった。


そのあと着色して、メカを入れて、デコレーションして完成。

内側からの目の部分。ターミネーターみたい。


すべての工程が完了するまでに四時間半ほどかかった。
大きな盛り上がりとかはなく、ほのぼのとしていて、
着色のために公園までみんなで歩いたり、乾くのを待ったり、
のんびりして素敵な時間だった。たのしかったなあ。

ぼくが作ったもの。「必勝」の文字を入れたら、
反対側がさみしかったのと、「必勝」ってガツガツしてるので、
中和するために「解脱」と入れた。


林さんがまとめた当日の動画。

小林亜星さんがチラッと映ってる。



金曜日

六月七日。退社後に文芸漫談を見に行ったのだった。
場所は下北沢の北沢タウンホール。イッセイ氏と。

文芸漫談というのは、
いとうせいこうさんと作家の奥泉光さんが、
毎回有名な文学作品をひとつ取り上げて、
それを漫談形式で読み解きながら、
小説について文学について深く深く潜っていく、
エキサイティングなイベント。
今回のテーマはトーマス・マンの『ヴェニスに死す』。

ヴェニスに死す (岩波文庫)

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前回の『暗夜行路』(志賀直哉)のときは、事前に読んでなくて、
読んでおいたらよりおもしろいだろうと思って読んでおいた。
ルキノ・ヴィスコンティ監督の映画も見ておいた。
ベニスに死す [DVD]

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やっぱりすごくおもしろかった。というか、
ショックだったのは、ぼくがしっかり読めていなかったこと。
最初からずっと悪魔的な力によって主人公が、
死にうまい具合に絡め取られていく様子を、
全然認識できないまま、本にのめり込んでいて反省した。
いとうさんと奥泉さんの掛け合いは爆笑なうえに、
Fiction(内容)とNarrative(語り)という切り口で、
主人公とその他(外界や読者)の情報量の違いについてや、
視点についての話、小説内の技巧についてなど、
書き手のひとだから話せる内容がいっぱいで、
勉強になった。最前列で熱心にメモしてる人もいた。
次回は夏目漱石の『こころ』。



漫談が始まる直前に熱々のロースカツカレーを食べた。

土曜日

午前中は読書をして、ネットで買ったスリッポンを履いて、
髪の毛を切ってもらいに行った。
美容師のSさんから楽しい話を聞いて笑う。


外でプロレスをしてた。めずらしい。
そのあとジムへ行って運動して七時になったので、
「岩合光昭の世界ネコ歩き」を楽しみに家に帰った。
帰る途中、子どもの猫がいて、
しゃがんで手を出したら寄ってきて撫でることができた。

立って行こうとしたら、すこしついてきた。
夜、新月なので、何かしようと思っていたのだけど、
何もせずに眠ってしまった。

日曜日

銀座おとな塾で石井ゆかりさんのセミナーがあるので、
出かけた。有楽町から歩いた。二十分前に着いたので、
となりのバーでかるくワインを飲んだ。

会場はほとんどが女性で、というか男性はぼくと、
もうひとりしか確認できなかった。
ホロスコープの読み方など初心者向けの内容で、
ぼくにもとてもわかりやすかった。
セミナーの最後に、自分のホロスコープから、
自分のこういう性質は、この星が影響しているのでは、
というのを予想して紙に書いて石井さんに渡すのだけど、
やってみるととても難しかった。赤ペン先生みたいに、
ゆかりさんからお返事がくるらしいので楽しみ。


ビルを出て銀座を歩いていたら、
同僚のKさんとばったり会った。
こんなところで会うのってめずらしい。そうそう、
文芸漫談のあとも、下北沢で星子さんにばったり会った。
ちょっとかるく飲みたいなと思って山手線でTwitterを見たら、
ユウコさんが「カルクノミタイ」とつぶやいていたので、
五反田で飲んだ。この頃、めずらしいことや、
偶然のよいはたらきを感じる。
そういうのに感謝している。