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エクストリーム生活

生活

こういうのをシュールとかカオスというのだろう。
そんな日々を送っている。


多摩川でひとりでビニールシートを敷いて、
等々力渓谷の湧き水を沸かしてモーニングコーヒーを作って、
その姿がどう見ても「切腹」しそうだった。

それがTBSの「はなまるマーケット」で全国に放送された。
エクストリーム出社で同行取材を受けたのだ。

「会社に行ってもかなり元気に」とテロップにあるが、
矛盾だらけなことは、自分がいちばんよくわかっている。
この日、実は大変だったのだ。川原で火を使ってはいけないから、
火を使わずにお湯を沸かす方法をみんなで夜まで考えて、
「そうだ、消石灰と水の化学反応だ!!」という結論に至って、
あまやんさんに発熱キットを東急ハンズで買ってもらったのだけど、
当日、あまやんさんが待ち合わせ時間(六時半)に起きたので、
あまやんさんが来ないと湯が沸かせない!という緊急事態に。
はなまるのカメラ前で切腹しそうなセリヌンティウスのところに、
湯沸かしキットを持って川原まで汗と涙と小雨にまみれた、
メロスこと、あまやんさんが走って来て、
なんとか湯を沸かせたのだけど、メロスは完全カットだった。


ある日は、始発に間に合わせるために歩いてたら遅刻なので、
豪雨の中自転車を漕いで、6時半から鍋パーティに向かったり。
またある日は、六郷土手でリッツパーティーを企画して、
天気予報が雨だから、橋の下でのリッツパーティーとなります。
と宣言してイトーヨーカドーでリッツやチーズを買い求め、
「それだけだとエクストリーム感が足りない!」と焦って、
川原でできることを探していたら自由研究のページがあって、
これだ!と思って川原の石に顔を書いてみようと考えたり。
そして、石に絵を描いたらそれを駅前で売ればいいのでは!
と、なんでこんな発想になったのかというと、
テレビの取材があって追い詰められていたからだと思う。
が、直前で中止になったので、リッツパーティーも消えた。


今週の木曜は朝六時半から芝公園でAKB48の
恋するフォーチュンクッキー」を踊って、
あまやんさんは踊りながら静岡のSBSラジオに電話出演する。
ちなみに木曜はリクルートの『R25』に掲載される。
あとそうだ、月曜の日本テレビ「ZIP!」で、
エクストリーム出社が取り上げられたのだった。
とても粘り強く丁寧に取材をしてくださって、
十分ほどもあって感激した。協会のぼくらよりも、
出社ニストの人たちの活躍に焦点を当ててくれていて、
絵的にその方がいいような気がした。へもい女子はかわいい。
自分が出てこないテレビは、安心して見ていられる。

まだしばらく、落ち着きそうで落ち着かない。
近々群馬へいって、朝四時半起きで、
六時からダルマの絵付けをしたり、
隅田川でカヌーに乗ったりもする予定。


いったい誰がこんなことになると思っただろう。
いろんな依頼がやってきて、それに対して、
まるで大喜利をしたり、トンチで解決しようとして、
なんとか乗り越えると、どんどんシュールになっている。

気づいたら想像の果てのような場所で呆然としている。
それこそエクストリームだ。
エクストリームなあまやんさんは、よりおもしろい。
銀座でズボンが盛大に裂けたり、昼の待合せでも寝坊して、
慌てて髭をそったのか、首まわりを血まみれにして現れたり。


エクストリーム出社のおもしろさのひとつに、
こういう過激でカオスなところがあると思うのだけど、
いま、ぼくらの生活自体がエクストリーム。
だけど、きちんとルールを守ってやっている。
そんな正常な狂気みたいなものが、日常の中に必要なのだ。
たくさんの人が共感してくれるのも、
非日常的な刺激がほしいからなのだと思う。
社会から離れるのでもなく、適応しすぎるでもなく、
ハイブリッドでバランスを取って生きたいと思っている。



昨日は、鶯谷園でうまい焼き肉を食べた。のんびりした。