イッセイさん・ダヤンさんの結婚式に出席した。

イガラシイッセイさんとダヤンさんの結婚式。
横浜の山下公園と海と氷川丸が一望できるホテル。
ドレスを着たダヤンさんの歩き方や、
イッセイさんの言葉で、ずっと笑いが起こって、
みんな笑いっぱなしだった。ニコニコして、
ユーモアのあふれる素敵な家族なんだと思った。
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食事もたいへんうまくて、とくにシュリンプドリアと、
牛フィレ肉のポワレが、感動的にうまかった。


会社に入って、イッセイさんと友人になれたのは、
ぼくの人生の中でとても大きなことだったと思う。
同じ会社の同期になるというのは、偶然だけど、
この偶然がなかったら、と思うとおそろしい。
自分がどうなっていたかも、わからない。


毎週水曜日に、お昼にカレーを食べに行く。
ほとんど、ぼくがしゃべる。
最近読んだ本とか、考えたこととか。
イッセイさんは腕組みをして眉間にしわを寄せ、
ぼくの話に対する見解を、少しだけ述べる。
ぼくはおしゃべりな方ではない、無口な方だけど、
イッセイさんを前にすると、なぜかよくしゃべる。
自分の言っていることが正しいか、間違っていないかは、
イッセイさんに頼っている。この人が同意してくれれば、
おかしなことは言ってないと思う。


イッセイさんのすごいところは、
誠実で堅実で信頼できるというところが、
もっとも大きいのではと思う。
ノリや一時的な感情の揺れで、
間違ったことをすることがない。
小説も太鼓も投げ出さずに地道に確実に上達していく。
人を裏切ったり嘘をつくことがない。
一緒に活動をすると、ぼくの方が目立ちがちだけど、
本当はイッセイさんの方が圧倒的に強力で、
最終的にうまくいくのはイッセイさんだと、
ぼくは分かっている。で、何年か前から、
ああ、ぼくもこういう人になりたい
と思って生活するようになっていたのだった。


そういう人が、ダヤンさんという、
素直で優しい女性と結婚して、幸せになるのだから、
本当にいいことだと思った。
ダヤンさんはイッセイさんが持っていないものを、
とても多く持っている。天真爛漫。
お互いのよいものが相互に循環するから、
よいエネルギーが出ているのだと思う。


披露宴の最後の挨拶で、
イッセイさんが菅原さんに感謝の言葉を言った。
イッセイさんとダヤンさんが出会った
きっかけを作ったのが菅原さんだったのだ。
菅原さんは、ぼくらのひとつ上の先輩で、
すでにこの世にいない。
一緒に遊びに行った川で流されて亡くなったのだ。
会場でそのことをわかっている人はほとんどいない。
菅原さんにだけ届けばいいとでもいうように、
天国に向かってボソボソと感謝を伝えるイッセイさんに、
だからこの人は、と思って涙がこみ上げてきた。


おめでとうございます。
これからもよろしくお願いします。
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