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富士山に登ったり、人狼合宿をしたりしたこと

生活

あっという間に秋っぽくなって、というか秋だ。
胸に直接吹きこんできて、空っぽを感じさせる澄んだ空気に、
もうすでに寂しくなりかけているけど、これがいい感じで、
寂しさを気持ちよくもっと味わっていたいと思う。
だけどあと数週間ですぎて行ってしまうのだろうな。


今年の夏は、いろいろした。
人とたくさん会ったし、よかった。
書くことがたくさんで、ブログを書こうとすると、
面倒くさくなって、なかなか取り掛かれないほどだった。
いつ何があったか、何を考えたかをきちんと書いておくと、
頭の整理と振り返りに便利なので、書いておこうと思うのです。

8月13日

富士山に登った。はじめて登った。吉田ルート。
たかはしさん、イッセイさん、おのしゅうさん、
なおさん、みおさん、しーなの6名。
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これは5合目の入口。


富士登山といえば、高山病のことばかり頭にあって、
ぼくは数日前から、高山病のことをずっと調べていた。
家で高山病のことを調べているだけで、
空気が薄くなってきた気がして苦しくなるほどだった。
体力については問題ない、となぜか信じていた。
というのもお年寄りや子どもも登頂してると聞いていたから。
頭痛がして吐き気がして息が苦しくなるという
高山病だけが、恐くてしょうがなかった。
結論から言うと、高山病にはならなかった。
こまめな水分補強と、呼吸をたくさんしたからだと思う。


16時頃に登り始めて、思っていたよりもすいすい進んで、
17時半には7合目に着いた。そこまでは暑くて、
Tシャツで登らないと、汗びっしょりになるほどだった。
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しかしここからが大変だった。
急に寒くなって、天気も霧っぽくなって、日が暮れてきた。
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18時半、2,800m地点。


寒さと暗さは人を不安にさせる。疲労もすごい。
いちばんきつかったのは、結構な傾斜の岩場で、
足場を確認してよじ登っていかないと危険なところで、
おまけに雨まで降ってきた。振り返れば高所恐怖症には厳しく、
だからといって、引き返すこともできないし、
その場にとどまっていられるようなスペースもなく、
じっとしていれば寒さと暗さが迫ってくる。
ぼくが子どもだったら泣いてた。
酸素がうすくて、ペースを早めると、
息が切れてくるし、うっすら頭がいたい。


なんとか力を振り絞って、これ以上はもう無理、
というところで、なんとか宿泊する山小屋に着いた。
地獄から一転して、天国だと思ったのだけど、

本当の地獄は山小屋にあった。

着いてすぐにレトルトカレーが出てきて、
これを早く食べるように急かされ、
食後まもなく寝床に向かわされた。
そういうものなのかと思ってベッドを見ると、
たたみ1畳に2人寝るようなスタイルになっていて、
2段ベッドで天井が低く何度も頭をぶつけながら、
所定の位置に仰向けになると、両側のイッセイ氏と、
おのしゅうさんに挟まれ、お互い肩が触れ合うほどで、
ウォータースライダーを滑るときのポーズ
(またはファラオの呪い的なポーズ)になった。


で、寝ようとして1時間ほどがんばったのだけど、
寝れるはずもなく、周囲には何十人もの人びとが、
縮こまって詰め込まれて蒸し風呂のようになっており、
山小屋は気密性が高いものだから酸素濃度が低下し、
だんだん具合いがわるくなってきたので、
たかはしさん、なおさんと共に寝床から抜けだした。
おのしゅうさんだけ豪快にいびきをかいて寝ていて、
ちょっと尊敬した。


ここにいてもどうせ眠れないしということで、
深夜1時から頂上を目指すことにした。
すでに山小屋の前には、
頂上でご来光を見ようとする人の行列ができていて、
なんとその行列は頂上まで続いていると聞いて、

わー、帰りたい!

と思うほどだった。しかし、ここまで(本8合目)まで、
来たのだから頂上まで行っておこうと頑張ることにした。
ミオさんは、山小屋に着いてから高山病になってしまい、
頂上まで行って戻ってくるまで、山小屋で待つことになった。


本当は暗い中を登山するのはいけないのだろうけど、
行列ができているので道に迷うことはない。
雰囲気としては、初詣っぽい。少しずつ少しずつ歩く。
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これは、たかはしさんが撮影した写真。
UFOとか太陽系的なものに見えるけど、
この明かりは、登山者のヘッドライトの明かりで、
この明かりがずーっとうねうねと連なっているのだった。
そして、霧と闇で数メートル先も見ることができず、
ご来光も見えなかった。


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頂上での写真(なおさん撮影)


5時40分。登頂成功! 山頂はものすごい風で、
真冬の格好でいても寒く、前髪が凍るほどだった。
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山頂の神社で御札と御守を買って、下山した。
ご来光が見えなかったことは、もうどうでもよいことであった。
今回のメンバー全員、ご来光とかどうでもいいと思っていた。
とにかく早く帰りたいのだった。


山小屋に寄ってミオさんと合流して、下る。
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下山道はずっと同じような景色で、ただただ疲れた。
5合目からバスで山麓の駐車場へ。それからふじやま温泉へ。
ちょうど昼の12時。温泉に入って、ご飯を食べて少し寝る。
このあたりでようやく達成感のようなものが湧いてきて、
やあよくやったなという気分になる。
16時に施設を出て、たかはしさんとおのしゅうさんの運転で、
都内まで帰ってきて、打ち上げ。
登山中の緊張、高山病の不安、山小屋の狭さ、
頂上までの行列の長さなど、富士登山が過酷だったことによる不満が、
ビールを飲んだことで一斉に噴火したようになって、
全員でまさかの富士登山disを繰り広げた。
結論は、全員一致で、

もう二度と登りたくない

ということになった。

だけど、みんなと山登りできたのは、
とても楽しくてよい思い出になりました。
だから、よかったのだと思う。

8月22日

第二回の人狼合宿を三浦のリゾートホテルでやった。
金曜の夜に退社してから、京急線で三浦海岸を目指す。
品川から特急に乗れば1時間ほどで着くからすごい。
17名も集まった。早めに着いたグループは、
三浦の地魚を出してくれるお寿司屋さんで食事。
毎回、とてもうまい。
http://instagram.com/p/r_3MNzCwv7/
夕飯を食べ終えたら、スーパーで飲み物やお菓子を買って、
ホテルに入る。温泉に入って浴衣に着替えて、
0時すぎたころに人狼をスタートする。
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そして、夜が明けた(春昆布さん撮影)

しかし、今回はやけに眠かった。
あと、みんなもかなり眠そうだった。
ビールを飲みすぎたのかもしれない。
次回は、夜はきちんと寝て、
朝から会議室を借りてやった方がよいのではという
言われてみれば当たり前で、どうしていままで、
そうしなかったのだろうというナイスアイデアが出た。


翌日、チェックアウトしてお寿司を食べて、
ホテルの会議室を借りてふたたび人狼。
15時ころに雨が上がると、誰からともなく
「海へ行こう」という声が上がり、
いきなり海岸へ海水浴に出た。
http://instagram.com/p/sCIF9nCwiW/
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で、また会議室に戻って、人狼。
欲望に突き動かされるままに動く。
夜まで遊んで、魚料理のお店で天ぷらや
ミックスフライを食べて帰る。たのしかった。
年齢が上がるにつれて、こういう集まりって貴重だなと思う。
食べたいものを食べ、やりたいだけ人狼をやって、
海に行きたくなったらいきなり行って、また魚を食べるって、
こんな自由でアホみたいなことを、一緒にできる友人がいることって、
すごくありがたいと、しみじみ思う。末永くやっていけたらいいなと思う。