歳をとった気分に浸りたいんです。



来年40歳になりますが、歳をとりますと、


ところで、「歳をとりますと」と言うと、
決まって年上から「まだ若い」と歳マウンティングをされ、
当人からしたら励ましのつもりなのか、
ただ私の方が先輩だと言いたいのかわかりませんが、
歳をとったなあとぼくは感じたいので、やめてください。

そうでないと、「歳をとったなあ」からの、
歳をとったからにはこうやって生きようという新たな決意が、
「まだ若い」という言葉で、若造の戯言みたいになって、
なんかもう全体的にやる気がなくなってしまうんですね。

ですから、あまり歳をとったとは言いたくないのですが、
昔の私からしたら歳をとったわけでして、
そう、歳をとったのです。若いとか言うなよ!
ぼくは浸りたいんだよ! 歳をとった気分に!

20代の人からしたら、おじさん十分に歳とってるよ、
と思われるでしょう。その視点で大丈夫です。
ぼくも気をつけます。30歳になった人の悩みに
「若い悩みだねえ」とか歳マウンティングをして、
本人にとっての大事な問題を軽んじるようなことをしないように。
しかし、歳をとるとそういうデリカシーが本当になくなって、
言いたいことを言いたいときに言うという、
ゴリラみたいな存在になってゆくのです。

 

で、歳をとりますと、
……何を言いたかったか忘れました。
忘れるんです。

 

 

温かいところに乗っている猫ちゃん