さあ、iDishのある生活をはじめよう。

(English version is here)


先日、飲み屋でiPadをいじりながら、
刺身を食べていた時のことでした。
ボトッとiPadの上にマグロが落ちたのでした。
その時は慌てて刺身をどかして、きれいに拭いたのですが、
ふと気付いたのでした。そもそも、




iPadが皿だったら何の問題もない




ということに。
では、iPadの革新的な使い方「iDish」をご紹介します。



iDishをはじめよう。


これがiPad。Wi-Fi+3Gモデル。


そして食材。イトーヨーカドーで買ってきました。


これらの食材をiDishに盛りつけていきます。
はたしてどのような効果が得られるのでしょうか。



握り寿司

握り寿司から盛ってみます。



閉店間際に買ってきた50%引きの色あせた
マグロのにぎり寿司です。
これではちょっと食欲が湧きません。
そこで、この寿司台。



これを指を使って適切な大きさに変えて……、




寿司を乗せる。



パックに入っていた時と
見違えるほどうまそうな握り寿司に変身しました。
iDish、革命的で魔法のようなデバイス。



うまい。



刺身

続いて、同じく50%引きの刺身盛り合わせ。



iPadで皿を検索します。



「刺身 皿」


Googleイメージ検索で一覧が表示されるので、
あとは、その日の気分に合わせてお好みの皿を選びましょう。



うーん。



これなんかいいんじゃない?




あとは盛るだけ。



マグロも。



アジも。



皿は瞬時に入れ替え可能。



雰囲気のある焼き物の皿。



あえてパックにすることも。



皿としてだけではなく。

今日はおかずが少なくてわびしい、なんてときも安心。
豪華な刺身盛り合わせの写真を探しましょう。



そして、そこに潜り込ませれば、




一切れのサーモンでも、豊かな気持ちになれます。


さらに、iPodTouchやiPhoneをお持ちの方は、

小皿を表示させて、iPadの横に並べれば。



こんな使い方も!刺身と醤油皿。



ただし、醤油はバックライトでおかしな発色になるので注意が必要。

小鉢に冷奴。でかすぎました。


iDish。信じられないほどたくさんの食材を、
信じられないほどの皿で。



ひとり暮らしの方に。

ひとりで生活をしていると、
どうしても人肌恋しくなったりします。
そんな時には、これを使いましょう。



手。


これに、おにぎりを乗せれば、



なんと温かい絵になることか。おふくろの味。
これでさみしくない。


とかやってたら、メール着信。



そう、iDishは皿でもあり、通信デバイスでもあるのです。
食事をしながらメールチェックもできます。



その他のおかず

鉄板を用意して、

肉を乗せると、

うーん、ワイルド。


味気ない冷凍シュウマイが、


本格中華!?



デザートも

デザートだってお手の物。

デザート皿を探して、プッチンプリンを乗せる。


しかし、ここで思わぬトラブル。
iPadに対するプリンの触感が指に近かったのか
画面がぶるぶると震えだし、突然、



刺身盛りに切り替わりました!


そんなこともある。



液状のものも大丈夫。

カレーも大丈夫でした。







うまい。



まとめ

iDish、いかがでしたでしょうか。
これだけやっておいて、こう言うのもあれですが、
実際にiDishで食べてみた感想は、


あんまり美味しくない


ということです。
やはり電子デバイスと食材は相性が良くない。
普通のお皿で食べた方がよいです。
あと、iDishは平面なので、カレーがすくえませんでした。
それと、最大の問題は、


iPadが汚れる


ということです。
そんなこと全部わかってました。
今回は液晶を保護するシートを敷いて、
その上に刺身を乗せて、シートを洗ってというのを
繰り返していたのですが、そのうちわけが分からなくなって、
シートのないiPadに直にサーモンを乗せてしまい、
たいへん生臭くなりました。気をつけましょう。


以上のことから、
この記事をご覧になってiDishに興味が出た方がいたとしても、
真似はしない方がよいと思います。


追記:世界に広がるiDish - しーなねこのブログ


(@shiinaneko)

じぶん生誕祭

誕生日を素直によろこべなくなったのは
いつからでしょうか。


子供の頃はうれしかったです。
プレゼントがもらえたから。
二〇代後半からでしょうか、急に
「え、僕が三〇になるの!?」
と焦りが出て、三〇になってからは、




誕生日にゆるい不安を覚える




ようになりました。いいのか年とっても、と。
しかし、暗くなっていてもしかたない。
ここは一発、誕生日を盛大に祝おうじゃないか
ということで、
自分の生誕祭を開催することにしました。
名付けて、「しーなねこ生誕祭」です。



会場を探す



生誕際というくらいだから、けっこうな人数が入って、
しかも、きれいで格調のあるところにしたい。
でも予算にも限りがあるので安く抑えたい。
というのを踏まえ、公共の新しめの施設を探しました。


すると、横浜駅から京急の快速で一駅の
「上大岡」にある「ひまわりの郷」という施設を発見。
ここにしたポイントは次の点です。

・安い。
・身近(僕にとって)。
・きれい。
・いろんな出し物ができる。
・四〇人ぐらい入れる。


都内のライブハウスとかは十数万するので、
すぐに諦めました。ここの音楽ルームは、
二時間で二四〇〇円、四五席。お手頃です。



ポスター作り

次に「しーなねこ生誕祭」を知らせるための
ポスター作りをしました。僕が生誕祭でしたいこと、
それは、




自分の歌を聞かせたい。




ということです。それさえできれば、
他は何もいらないとさえ思っていました。
別に歌が得意というわけではありません。
聞かせたいだけです。『ドラえもん』でジャイアンが、
空き地に同級生を集めて、迷惑なリサイタルをしますが、
それの大人版と考えて頂いて差し支えありません。


僕が歌いたいのは「千の風になって」。
なので、歌手の秋川雅史氏のポスターを参考にして、
自分で写真を撮ったりして同じように作りました
(すみません。商用目的でないので許してください)。



(左が僕。右が参考にさせて頂いた秋川雅史氏)



宣伝

続いて宣伝です。お客さんに来て頂かなくては、
ひとり生誕祭では、かえってさみしさが増してしまいます。
上のポスターを、ブログやTwitterなどで公開して、
お客さんを募集しました。もちろん入場無料です。


お世話になっている石井ゆかりさんが
Twitterでこのように応援(?)して下さいました。



これまでに遊んだ方、合コンをした方、
地元の方や、いつもブログ読んでますという方々が、
予約して下さって、最終的に三五名の予約が入りました。
自分でやってびっくりです。
本当にありがとうございました。


ちなみに、会場予約からポスター作り、
宣伝までをほぼ一日でやってしまいました。
何かに取り憑かれていたような感じでした。



出演交渉

生誕祭が三日後に迫ってきた頃、
僕は強い不安と、緊張に襲われたのでした。
なぜなら、生誕祭で行う出し物を、自分の歌以外に、




まったく考えていなかった




ためです。三五人を各地から集めて、
一曲歌って、はい終了では申し訳ないですし、
生誕祭の華やかさも欠けてしまいます。


そこで、生誕祭に出てくれそうな方との
出演交渉を慌てて始めました。
司会は、よく遊んでいる仲間の
hassyさんと、kasahiさんにお願いしました。


さらに、インドネシア舞踏の先生をしてらっしゃる
さえさんに舞踏を披露して頂くことをお願いしました。
また、音大出のまいこもりす女史に、
フルートの演奏を依頼。


あと、僕が所属している休眠バンド
「ぼくはみていよう」の小宮山さん、
ウクレレのkororaさん、タブラのイッセイ氏にも
出演を依頼して、皆さん快諾して下さいました。
助かりました。



「ぼくはみていよう」のメンバー。
ジャケ写だけはしっかり撮影していた。



そして、当日

開演の二時間前に出演者で集まりました
(半数が遅刻してきました)。
プログラム的なものも用意していなくて、
適当なメモ書きをもとに、事前の打ち合わせと、
演奏の練習をしようとしましたが、
ほとんど何もできずに、タイムアップとなりました。



この写真だけ見ると、それらしく見えます。



会場入り

一七時半に会場に入りました。
僕が「開場」と「開演」の区別があまりついておらずく
「一八時開場」とポスターに書いていたので、
三〇分で準備をしなくてはならないのでした。


kasahiさんが以前に舞台音響していたということや、
まいこもりすさんがコンサート慣れしていることや、
小宮山さんがセミナー慣れしていることから、
次々と、椅子が並べられたり、機材のチェック、
譜面台やマイクがセッティングされていきました。



そして、そうこうしているうちに、
お客さんが少しずついらっしゃいました。



司会のkasahiさんと、藤原紀香ことhassyさん。



場違いなくらいめかしこんで来場した
ひのじさん、ウエノお嬢様、メイド服のなおさん。



しーなねこうちわを持参する方も。



緊張する僕。


入り口で記帳して、続々と入ってくる人々は、
何度も会ったことのある人や、初めて会う人や、
すごくお久しぶりな人で、僕はとても幸せでした。
しかし、会場に三〇人弱の人々が入った時、




想像していたより、かなり大ごとになってる…!




と、急に震えがきました。
ふとした思いつきで、こんなに人を集めてしまって、
リハーサルもほとんどやってないですし、
本番では一体どうなってしまうのだろう。
ああ、僕は何でこんなことをしてるんだろう


しかし、後の祭り。
いや、祭り(生誕祭)はこれから始まるので、
終わりの始まりというところでしょうか。
この日のために沖縄から来て下さった方もいて、
他の方も、各地から横浜まで来て下さって、
心底不安になりました。


しかし、稽古不足を幕は待ちません。
しーなねこ生誕祭という名の夢芝居は、
開演したのでした。



開演


「き、今日は、どうもありがとうございます……。」


僕の緊張が会場に伝わったのか、
場内は、ものすごい緊張感に包まれていました。
出し物は、ベストテン形式で進めました。
順位の発表→演者が登場→出し物をする、
というサイクルで進行します。


トップバッターは、さえさんにお願いしました。
いちばん巧い人がトップだと引き締まるからです。
ベストテンですけど、六位からの発表です
(出演者が六組しかいなかったからです)。
それでは、六位から一位まで続けてどうぞ。


第六位 さえさんによるインドネシア舞踏。

さえさんによる、本格的なインドネシア舞踏。
何度も見せて頂いていますが、
今回も精密にやって頂きました。


いきなりのインドネシアの音楽と舞踏に、
初めての皆さんは、異空間に放り込まれたような
気持ちになれたことと思います。
さえさんは、上大岡でよく躍ってらっしゃるので
ぜひまた見せて頂きたいです。


第五位 ぼくはみていようによる「きらきら星」

小宮山さんがボーカル、kororaさんがウクレレ、
イッセイ氏がタブラ、僕がTENORI-ONという
不思議な編成のバンドです。
曲は「きらきら星」をやりました。
なかなかうまくできたと思います。


第四位 たまさんによる「天体観測」

突然、名前が読み上げられ、
ステージに上げられた、たまさん。
しかし、持ち前の美声で「天体観測」を
見事に歌い上げました。


第三位 kasahiさんによる、スーパーマリオギター。

司会のkasahiさんによる、ギター演奏です。
スーパーマリオブラザーズの伴奏に合わせて、
ギターを演奏してくれました。
すごいテクニックでしたが、
時折、マリオがダメージを受けている様子が、
目に浮かぶシーンもあり巧さとおもしろさを
両立させて、さすがだなあと思いました。


第二位 まいこもりすさんによる、フルート演奏。

「私は真面目にしか吹けません!」
と言って登場した、まいこもりすさん。
普段からふざけている感じの方ですが、
フルートの演奏は、本当に素晴らしかったです。
貴族になったような気持ちになりました。
まいこもりすさん、フルートを前面に出せばモテますよ!


そして、


第一位


は、


もちろん僕


です。自分で順位を決めて、自分を一位にする。
これがやりたくて、そして歌いたくて、この、
hassyさん曰く「アホパーティー」を開催したのです。




歌いきりました。


実は、前々日にひとりでカラオケに行って、
一時間練習したら声が枯れたのですが、
それでも、きちんとした声で歌いきることができました。
音程とかは、気にしないでください。


最後に、有志の女子の方々で作成したという、
サプライズ映像がプロジェクターで映されました。



「恋人選び」というテーマで、
僕を含めた六人の男子の中から「恋人にするなら誰?」
というアンケートを取ったものでした。



前半から、イケメンのしょうたろうくんに票が集まり、
後半に切り替わったので、ああ、後半は僕が盛り返して、
「しーなさんおめでとう!」という展開になるのだな、
なにせ今日は誕生日だしと思っていたら、
そのまま、しょうたろうくんがぶっちぎりで優勝し、
ビデオは終わりました。
たしかにサプライズでした。


生誕祭の中盤から、緊張感も薄れて、
和やかなムードで、時間通りに終わりました。
本当によかった!



居酒屋へ

生誕祭のあと、予約していた居酒屋へ
皆さんで行きました。






ケーキ。しーなねこの顔が描いてある!


kasahiさんにYUREXを頂きました。



胴上げ。



すべて終わって

家に帰りました。かなり飲んでました。
こんなに緊張しつつも、盛りだくさんで、
楽しかった誕生日は初めてでした。
たくさんの方から、お祝いのパワーを頂いて、
幸せなエネルギーで満たされたのを感じました。
ふわふわしました。


これまでに、いろいろ体験して
ブログなどに書いたことの積み重ねが、
生誕祭に来てもらったり、出演してもらえたりと、
楽しい会にすることにつながったので、
僕の年月は無駄ではなかったのかなと思いました。
で、その年月が年齢になっているのだから、
まあいいかと思いました。よくわかりませんけど。




生誕祭、やってみるもんですね!




生誕祭に来てくださった皆さんや、
出演してくださった皆さん、
いつもブログを読んでくださっている皆さんに、
心から感謝しました。
いつも、ありがとうございます。




生誕祭の動画

リア充プレイ〜オトナの修学旅行〜

「リア充(りあじゅう)」



という言葉がある。ネットに入り浸ることなく、
リアル(現実)の日常生活が充実している人を指す
ネットスラングです。



(リア充イメージ図)


リア充の具体的な特徴を挙げると



「恋人や友人付き合いに恵まれ、サークル活動や飲み会へ参加する」


ことなどがあるわけですが、僕なんかは、
失われた10年を取り戻す」というのをやったくらい、
ネットに軸足を置く、リア充から離れた存在で、
となると、反射的にリア充に対する感情は、
羨望から嫉妬、そして敵対心へと遷移し、


「リア充とは、友達になれないな」


なんてことを
思うようになっていたわけです。



そんな中、

いつも変なことをして遊んでいる、
僕と同じくリア充から遠い、心に小さな闇を抱えた仲間たちで、
箱根に一泊二日で旅行に行くことになったのでした。
総勢一三名。女子七名、男子六名の旅です。


旅行の直前になって、
「あれ?ちょっと待てよ」と思いました。
このシチュエーションは、どう見ても、




リア充そのものじゃないか。




男女混合で温泉に一泊二日。
メンバーのほとんどがネットで知り合ったとはいえ、
これだけ聞いたら「The リア充」です。まいりました。


「リア充とは、友達になれないな」


と思ってきた手前、
素直にこの状況を喜ぶわけにもいかない。
けれども正直なところ、せっかくの機会を活かして、
できればリア充への足掛かりにしたい。悩む。


そんなジレンマを解消する
よいアイデアが浮かんだのでした。
「プレイ(遊び)」です。この旅を、




「リア充プレイ」




として、リア充ごっこに変えることで、
恥らいや後ろめたさを捨てることができ、
あわよくば、気づかないくらい自然に、
本物のリア充になれるのではないか。
なんてことを思ったのです。




非モテ非モテと嘆くより、
進んでリア充になりましょう。




皆でリア充になってやろうじゃないか。




ということで、今回の旅のテーマは、
「リア充プレイ」になったのでした。







旅のスタートは、

小田原駅。一二時に現地集合です。
皆が電車を乗り継いでやってきます。


ふと思ったのですが、
この「現地集合」という集まり方は、リア充っぽくない。
きっと本物のリア充だったら、電車ではなく、
都内からクルマで来るに違いない。
何台かで乗り合って、




「ぼくらのーじーゆーうをー♪」




などと歌いながら、わいわいがやがや
ラブワゴン気味でやって来るに違いない。
というのは、僕の思い過ごしでしょうか。


僕は静かに、東海道線の快速アクティに乗りました。
土曜の昼前のアクティは、なかなか混んでいました。
立ったまま携帯でTwitterを見ると、

「アクティなう」
kasahiさん

「アクティなう」
小宮山さん


とつぶやいている今日のメンバーを発見。
どうやら僕らは同じ列車に乗っているようです。


ところで、すぐにTwitterをチェックした
僕が言うのも何ですが、リア充は、非リア充と比べて、
ネット使用時間が比較的短い傾向にあるらしいです。
ですからリア充は、こんなに
「なうなう」言わないのではと思いました。


しかも、同じ列車に乗っていると知りながらも、
積極的に接触しようとしない僕の内向性。
自分の非リア充度に、ゾクゾクしてきました。



そうこうしているうちに、




小田原駅に到着。降りてすぐ、
ホームでひのじさんを発見。
同じ列車に乗っていたのでした。
そういえば、ひのじさんはつぶやいてなかったなと思ったら、
この人は車内でずっと、業田良家氏の漫画、
『自虐の詩』を一気読みして、
涙を堪えていたそうです。




そんな女、絶対リア充じゃないよ!!




週刊宝石に連載されていた、幸江とイサオの物語。
せめて『のだめカンタービレ』とかにして欲しかったです。


その後、改札口でkasahiさん、小宮山さんと合流。
hassyさんはかなり前から到着していて、
写真をすでに百枚近く撮っていました
撮りすぎです。これからですよ!)。
たま氏はロマンスカーの中で缶ビールを空けて、
ロマンスの欠片もない登場。


全体的にリア充でない感じが漂っていましたが、
他のメンバーも続々と集まると、賑やかになって、
リア充っぽくなってきました。





こんな人数での旅行は久しぶりです。
しかもいろんなジャンルの人たち(IT系が多いけど)が
集まってです。わくわくしてきました。
そして、この様子はどう見てもリア充そのもの。
しかし、これはプレイ。リラックスしていこう。
こうして、我々はプレイを通して、バーチャル・リア充から、
リアル・リア充へと進化していくのです。


ということで一発、集合写真を撮ることに。
プレイとして、リア充になりきった我々の掛け声は、
もはや「ハイ、チーズ」ではありませんでした。













「ハイ、リア充!!」










リア充たちの旅が、今、始まる……!








ここからが

怒涛のリア充プレイ編なのですが、
もはや説明する言葉はいらないと思います。
写真を見て感じでください。


といいつつ簡単に補足していきます。
まず向かったのは早川駅。東海道線で小田原から一駅。





さあ、リア充っぽくはしゃごうじゃないか
ということで、
普段とは違う、はしゃぎっぷりの皆さん。

う、うわーい!(まだぎこちない)




早川は港の街で、この辺りで
うまい魚料理を食べるのです。



「港のごはんや」さんに入りました。



女子に囲まれてリア充感を演出(慣れない状態に緊張気味)。



僕はアジ丼を食べました。うまい。



ところで、ここは港で魚が豊富だからか、
あちこちに猫がいて眠っていました。猫天国でした。







アクシデント。

その後、いったん駅まで戻って大雄山線に乗ることに。
ところがここで、アクシデント発生。


この旅が、リア充プレイであることを忘れないために提げていた
戒めの「リア充ボード」が風に飛ばされて、
冷たい海に落ちたのでした。



海に落ちたリア充。


完全に手の届かないところに行ってしまったリア充。
この風のいたずらは、もしかして、
リア充ってのは、




お前の手に届くようなものではないのだ!!




というリア神からのメッセージなのでは。
ガックリして早々にボードを諦めかけたのですが、
この諦めのよさは、リア充っぽくない(たぶん)。
ひとつ何でもイベントにしてしまうリア充気質を発動させて、
ボードを回収しようじゃないかと奮起して、
身近を探すと、変なロープ発見。



水面に垂らす。


ボードの紐部分に掛けて、ロープごと引っ張り上げる。
女子との共同作業。作業の内容は置いといて、
リア充ならではという感じがする。
こうした何気ないイベントを通して、
恋が芽生えたりするのだろうか。常にリア充手探り状態


そして、ついに。



リア充取ったどー!!



別の角度から。



「いやあ、一時はどうなることかと思ったぜ」


すごい達成感を得ました。
風のいたずらは、リア神からの試練だったのです。
ところでリア神って何?



最乗寺を目指す。

大雄山線に乗って終点の大雄山駅まで行き、
さらにバスに乗り換える。今回の旅はバスが大活躍。
バスはぐるぐると山を登って行き、
気温はぐんぐん下がっていきました。



天狗がいるという最乗寺へ到着。
森と林に囲まれたもの長い階段を登っていきます。
平均年齢三〇歳。若干、息が切れ気味です。
しかし、リア充はいつも元気いっぱい(のはず)。
写真を撮る時は「ハイ、リア充!」と言って、
勢いを付けてバシバシ撮っていきました。



We

are

the

リア充!



We

are

the

リア充!


どうですか、このむせ返るようなリア充感
免疫のない人が見たら、火傷をすると思います。
僕もこれがプレイでなかったら、
どこか穴を探して入りたいくらいです。
すでに一日のリア充摂取量を大幅に超えて、
立ちくらみがしてきました。リア当たりというものです。


それにしても、メンバーたちのリア充っぽいポージングも
小慣れてきて(このポーズがリア充なのか分かりませんが)、
プレイをしているうちに、リアルに楽しくなってきて、
「ああ、リア充だ」とリア充の空気を、
胸いっぱいに吸い込んだのでした。
リア充プレイのコツは、

・体全体を使う
・笑顔
・裏ピース
・お茶目
・逆光(特に重要)


だと思いました。



帰りのバスを待つ間、

kororaさんがおもむろにウクレレを取り出して弾き始めました。
リア充に欠かせない要素、それは、


「音楽」



十名以上で取り囲むと、ちょっとしたストリートライブです。
知らないおばさんが、僕らの輪の中に入って、
演奏を聞きに来たほどでした。



アーティスト名は「リア充」。







そして宿へ。


おんりーゆーという足柄の温泉宿泊施設へ。
「おんりーゆー」というネーミングに不安を覚えましたが、
新しめの施設で広くて清潔で、居心地のよいところでした。
とりあえず、温泉に入ろうということで温泉に。
広い露天風呂があって、裏山には川が流れて、
空は濃紺、木立は黒く、風情があっていい感じでした。



風呂からでたらビールですよ。乾杯。
この辺りにはアサヒビールの工場があって、
工場から直送の新鮮なビールが大変うまい。
バイキング形式の料理も、大変うまい。まいった。


女子の部屋がとんでもなく広いというので見に行くと、
なるほど格技場のような広さの和室。



おおー、たしかに広い広いと歩き回っていたら、
足の裏に画鋲のようなものが刺さりました。
ギャッと思って見ると、猫のピンバッヂが



hassyさん(女忍者)の持ち物でした……。


この後は、リア充が夜にやりそうなこと、
カードゲーム、フルーツバスケット、枕投げ、大喜利など
ビールを飲んでやりたい放題の大騒ぎで、
メチャクチャになりました。
各人の心の闇が解放された瞬間でした。
全員揃いの服を着ているのも、見ていておかしい。
その混乱の様子をどうぞ。



枕ファイト。

ジャンプキック。

枕投げ後、疲労困憊。

膝が肉離れを起こしそうになる。

布団を剥がれて取り囲まれる。

のしかかられる。

人文字。




全員、どうかしてました。




もはやこれがリア充なのかどうかも、
さっぱり分かりませんが、我々が思うリア充というのは、
こういう感じではないでしょうかということです。


あとショッキングだったのは、フルーツバスケット
「彼氏か彼女がいる人!」と言ったら、




十三人中、三人しか立たなかった




ことです。大丈夫なのか、この集団。
現実を叩きつけられた瞬間でした。
「ま、まあ、プレイですし」ということで、午前1時消灯。
徹夜する体力は誰にもありませんでした。




翌日も、

リア充プレイは続きました。
全員、よい意味で肩の力の抜けて、
また昨日の大騒ぎで何かが吹っ切れたようで、
自然なリア充プレイになり、ついに堂に入ってきました。


それでは、確実に、
リア充になっていく我々をご覧下さい。



お茶目なポーズ。

群像。

ハイ!リア充。裏ピースを多用。


この勢いで、アサヒビールの神奈川工場を見学。
20分間無料で飲み放題なので、総員、がぶ飲み態勢。
工場から出ると、声が一回り大きくなってました。
さらに、何か楽しくなって、芝生の斜面を転げ落ちる。
これも、たぶんリア充。



We

are

the

リア充。



We

are

the

リア充。




もうこのくらいでいいだろう。




撮影されるしょーたろーくん(照れている)。

うわーい!

再び逆光。



この後、とてもうまい寿司懐石のお店で、
日本酒を飲みながら、食事をしました。
いやあ、本当にうまい。






総括。

完全手探りでリア充を模索した二日間。
このレポートを見る限りでは、完璧なリア充になれている
と思うので、リア充プレイ成功だったのではないでしょうか。
とにかく気を抜くと、プレイであることを忘れるほど楽しく、
もしかすると、瞬間最大風速的には、
リアル・リア充になっていたのではないかと思いました。


そして、あらためて驚いたのは、
今回のメンバーのほとんどが、
ここ1年くらいの間にネットを通して知り合っている
人見知り集団であったということです。
それがリア充プレイで、
「We are the リア充」になれてしまったのだなあと、
しみじみ思いました。


また、ネットがなければ、このグループも旅も、
存在しなかったというのも不思議な感じです。
ネットはリア充に相反するものと思われていますが、
ネットは今後のリア充の実践において、
欠かすことのできない要素だと思いました。
Twitterを使っての情報伝達、ウェブでのスケジュール調整、
うまい店、観光スポット、おもしろい遊びの検索なども。



というわけで、今後のリア充像を思い浮かべると、
リアルとネットを組み合わせた新しいリア充。




ハイブリッド・リア充




的なものになっていくのではないかと思いました。
リアルの顔と、ネットの顔をよい意味で使い分けて、
近づきすぎず離れすぎず、自分が心地よい間柄で遊ぶ。
これが、リアルに固執するあまりに自虐的になり、
閉塞的になってしまった非モテを打ち破る
ひとつの鍵になるのでは(なってほしい)と思いました。




あともうひとつ

リア充に大切なのは「体力」だと痛切に思いました。
枕投げで全身が筋肉痛になりましたし、
旅の終盤はヘトヘトになっていました。





リア充=体力




よく遊び、よく食べ、よく眠ると、動物としての
人間本来の生活に戻っていくのではないでしょうか。
それで、本能が呼び覚まされ、三大欲求が喚起され、
野生動物がつがいになるかのように、
自然なフォーリンラブへと展開し、
リア充は結晶するのではないかと思いました。




みなさん、どうもありがとうございました!
また遊びましょう。プレイ、リア充。




メンバーの日記。

イッセイ氏
小宮山さん
kororaさん
ひのじさん
kasahiさん


おまけ動画「リア充、坂を転がる。」