へもいハイボール誕生

「下町ハイボール」を目黒の居酒屋「よし」に置いてもらおうと、
会社帰りにエキスとウイスキーの混合液を持って、「よし」に行きました。
先輩のスガアザラシさんも一緒です。



暖簾をくぐると、既にテーブルにエキス「天羽の梅」の一升瓶が、
どーんと二本置いてあるではないですか。
先週、タコのおじさん(マスター)に
エキスの話をしていたのですが、もう購入してたのですね。


驚いている暇もなく、タコのおじさんと、おばさんが
「待ってたよ!ねこちゃん(注:僕は「ねこちゃん」と呼ばれている)」
と厨房から出てきて、
「いや電話しようとしても、ねこちゃんの番号知らないからさ、
作り方教えてよ!グラスはどのサイズがいいの!?
雨の中買ってきたんだよこれ!」
と、やる気全開。


僕は熱意に感動して、「かねます」で見て、
自宅で実験したハイボールの作り方を説明しました。



ウイスキーとエキスは2対1。ウイスキーは水で少し薄めておく。
グラスに氷をいっぱい入れて、混合液を入れる。レモンスライスを入れる。
レモンは多い方がうまい。最後に混合液と同じ量の炭酸水を注ぐ。
これでグラスがちょうど満杯になると見栄えがよい。
炭酸はキツい方がうまい。混合液はあらかじめ大量に作っておく。


何度か失敗したり、焼酎で試したり、
スガアザラシさん、おばさん、タコのおじさん、
全員で味の評価をする。
味を評価するには、もちろん飲むことになるので、
次第に全員着実に朗らかになってくる。
タコのおじさんは調理を完全に忘れているし、
おばさんは見るからに顔が赤い。



増える酒量


2時間ほど試行錯誤して、結局、僕が「かねます」で飲んだ
「下町ハイボール」と同じものはできませんでしたが、
なかなかうまいといえるハイボールができました。


なぜ「下町ハイボール」と同じにならないのか、
最大の原因は「よし」では炭酸を
店内の機械で作っているということ。
だから炭酸が少し弱くなってしまって、パンチがなくなる。
瓶の炭酸を一本ずつ開けるとコストがかかってしまうのです。


最後にタコのおじさんが、
ハイボールのネーミングを考えてよというので、
「下町ハイボール」よりパンチがない、
炭酸の少し気の抜けたところが「へもい」。
だから「へもいハイボール」というのはどうでしょうかというと、


即、採用。


「ところで、へもいって何?」
と聞きながらも、満面の笑みで大喜びのタコのおじさん。
そこまで喜ばれると、こちらが不安になってきます。


「へもいハイボール」誕生


を祝って、スガアザラシさんと僕とタコのおじさんで記念撮影しました。
その写真のタコのおじさんの笑顔と、一升瓶を抱えた体勢いったらもう、
そのまま銅像にできそうでした。


来週以降、居酒屋「よし」で「へもいハイボール」と言えば、
なかなかうまくて、へもいハイボールが出てくるはずなので、
ぜひ飲んでみたらどうでしょうか。


ハイボール + エキス = 下町ハイボール
下町ハイボール - 気 = へもいハイボール


居酒屋「よし」
目黒駅西口から坂を下って薬局のあるビルの地下です。