似ている顔を探すブームがきています。
「ここ数日で30個も見つけました」
と、ランチのときにイガラシイッセイに言ったら、
「よくそんなに見つけられるな」
と言われました。
そういえば、人の顔を見ると、
その人の顔を印象付ける要素みたいなものが、
デフォルメされたパーツの組合せで見ることができるのです。
この人の顔はあのパターンが何パーセントで、
このパターンが何パーセントで構成されているということが、
直感的に分かるのですが、ふと思ったのは、
これが、もしかすると「才能」というものではないか
ということで、自分に才能的なものがあるのではと期待しました。
しかし、この才能があったとして、どこに活かせばよいのか。
向かいに座ったイガラシイッセイが、
「じゃあ、おれは何に似てる?」
と突然聞いてきたので、「うっ」と言葉に詰まりましたが、
ここで即答できなくては、せっかく開きかけた自分の才能を、
閉ざしてしまうことになりかねないと思い、
真剣にイガラシイッセイの顔を眺めて、
「『もたいまさこ』が数パーセント入ってます。形として」
「形って、なんだよ」
イガラシイッセイの8パーセントは
「もたいまさこ」で出来ている思います。
おめでとうございます。