すごかったな、昔の僕。

今でこそ、毎日体を洗っていますが、
小学生の頃は、新学期の前日か、大晦日ぐらいしか、
体を洗っていなかったのですが、すごかったな昔の僕。


浴槽のお湯を洗面器ですくって、頭から3回ほどかぶって、
湯船に入り、60秒数えて出てきていたように記憶しています。


それでも当時の僕は、同級生から、
「しいなくんって、きれい好きだよね」
とよく言われていたから、すごかったな昔の僕。


中学生で、ようやく石鹸やシャンプーを使うようになりましたが、
クシとかブラシは使いませんでした。今も使ってませんが。
中学の修学旅行で、朝、布団から起き出したら、
同級生たちが鏡の前で、ブラシやドライヤーを駆使して、
ジェルやらムースを付けていたので、


なんて手の込んだことをする者たちなんだ!


と驚いて、呆れました。
そもそも、鏡で自分の顔を映すことなんて、
「しいなくん、風疹じゃない?」
と指摘されて慌てて家に帰ったとき(実際、風疹でした)と、
入学式と卒業式ぐらいだったからです。


僕以外の皆はそうやって、外見に気を使って、
頑張っていたんだな。


しかし、その当時の僕は、寝癖だらけだったのに、
2階の窓際でぼーっとしていると、
下をランニングするたくさんの女子から
「しいなくーん!」
と手を振られたり、別のクラスの子が集団で家に突然遊びに来たり、
知らない子に学校でしつこく付きまとわれたり、
「○○さんが、しいなくんのこと好きなんだって」
と伝え聞いたり、なぜか人生でもっともモテていた時期
だったと思うから、すごかったな、昔の僕。


きっと何か珍しい動物だと思われていたんだろうな。


当時に戻って、うまくやり直したいです、ニャンコ先生。