砂漠へ行け

昨晩のことですが、先輩方と「火星酒場」という居酒屋へ行きました。
お通しが駄菓子食べ放題という珍しいシステムで、
キャベツ太郎やよっちゃんいかをかじりながら、
ビール、ビール、ビール、焼酎、焼酎、ビール、焼酎(以降覚えていません)
と飲みました(もちろん料理も注文しました)。


先輩方のお話が楽しく、そんなことを考えていたのですかと、
なるほどなるほどと、とても参考になりました。
楽しくなれば当然、終電を逃します。
桜木町から5時間ほど歩いて帰ることになったのですが、
風が猛烈に冷たい。凍えてしまいそうです。


とりあえずコンビニエンスストアに入り、
ミートソーススパゲティを食べながら歩いて体を温めようとしたのですが、
まったく効果がなく、気持ちわるくなって体が固まってきました。


適当に歩いていたので、知らない道に迷いこんでしまいました。
その道は、夜の2時頃だというのに、わりと人がいて、
タクシーが提灯行列のように、ふわっと輝きながらゆっくり
水の上を進むように静かに、途切れなく通行していて、
歩道には、狸や狐や兎が二本足で立って、小さな旗を振って並び、
ダルマや天狗の子供も駆け回って、とてもにぎやかでした。


「うわあ、すごいことになってるなあ」
と思っていたら、寒さが我慢できなくなってきて、
お猿のかご屋を何台か見送って、その間のひとつに乗り込みました。
温かくなってくると、これはお猿のかご屋ではなく、
現実的なタクシーなのだと分かりました。


数メートル進んだら、運転手さんが話しかけてきました。
「何か、おつらいことでもあったのですか?」
「何がつらいということはないのですが、
 生きる意味がよく分からないのがつらいです」
と答えたら、
中国の内蒙古と、なんとか蒙古の辺りに
なんとか砂漠(名前を忘れてしまいました)というのがあり、
そこへ行ったらいかがでしょうと勧められました。
とても優しく丁寧な運転手さんで、
砂漠の旅の話を聞かせてくれました。
この晩に走った距離では抜け出せないほど広い葡萄畑があるそうです。


これらの出来事は、何かのメッセージだと思いました。