石井さんコンピュータ。

あまりにたくさんの刺激が入りすぎると、
熱が出るのですが、今日は微熱でずっと横になっていました。
もちろん、石井ゆかりさんにお会いしたことが原因です。


まだ頭の中が整理できていないのですが、
極端に頭のいい人は、予言みたいなことができると、
僕は前々から思っていたのですが、だから石井ゆかりさんは
予言というか占いができるのだと思いました。


「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいに、
風という現象からどこまで先が見えるかが、頭のよさだと思います。
頭のいい人は、自身の中でこの世の森羅万象を体系化して、
「本質」とか「宇宙」として持っているのだと思います。
インプットを入れると、その人の体系に従って、
ごく自然にアウトプットが弾き出されるのです。


それはプログラムと同じで、
「風」を入れれば、「桶屋が儲かる」というのが分かるのは、
そういう人にとっては「当然」であって、
超能力とかそういう特別なものではないのだと思うのです。
しかし、風が吹いたのを見て、
「土ぼこりが舞う」ところまでしか見えない者にとっては、
「なんでそこまでわかるんですか!」
と超能力にしか見えなかったり、
「またまたご冗談を」みたいなことを言って、
1等の当選番号を全部教えてもらったのに、ロト6を買わない
みたなことをしちゃう人もいると思うのです。


石井ゆかりさんは、『12星座』の中でご自身の占いについて、


私はそんなふうに、罪悪感とともに人間的手応えを感じながら、
矛盾の中で日々、占いをしています。(中略)
私は、占いなどなくてもまったく困らない、という生き方、考え方が、
絶対に正しいと思います。そう思いながら、
人間のもうひとつの真実である「弱さ」の側で、
なんの理性的根拠もない「占い」に携わっています。

と書いてらっしゃいましたが、
石井ゆかりさんのロジック、システムダイナミクスが
根拠なのだと思いました。


「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいなことを
現代のコンピュータでは、パラメータが多すぎて、
計算できないので、人々は迷いますが、
石井さんコンピュータは計算して、それを人類に与えているのです。
そのプログラムは難解だったり、見てはいけないものだったりするので、
占いや小説に姿を変えて、人類のために展開されるのだと思います。
(と、これをお伝えしたかったのだと思います。金曜はこの辺で、
カルパッチョか何かが出てきて、僕は記憶が飛んだのです)。


自信を持つようにとか、くよくよするなとかいった本は
書店にいけばたくさんありますが、
石井ゆかりさんの作品が、他のそういう本に比べて、
圧倒的に説得力があって、「光って」見えるのは、
このためだと思います。




今は、石井ゆかりさんが、言って下さったことについて、
よく分からないことがあっても、数年後には
「あれはこういう意味だったのか」としみじみ感じると思うのです。
「あ、ほんとだ、桶屋が儲かってる」みたいに。
それは結果を見た時か、僕の中の宇宙プログラミング能力みたいものが、
石井ゆかりさんのレベルに近づけた時だと思います。


お話しして帰ってきたとき、とんでもなくすごいことだったと、
直感的に感じたのですが、その理由について、
何だかよく分からなかったのが、少しあれしました。


熱が下がりました。