M-1グランプリの予選でした。

渋谷の電力館TEPCOホールに10時に集合。


先日書いた通り、台本も練習もなく臨みました。
衣装も適当に、ということにしていたら、
僕はスーツ、イッセイ氏は普段着で、
まったく統一感のない感じになりました。


「どーもー!」と元気よく出ていって、
ワーッと喋って、ボケてツッコンでというのはやめましょう。


と僕が言ったら、
「やめるもなにも、俺たちにはできない」
とイッセイ氏に言われ、「たしかに」と深く納得しました。
さらに、
「しーなさんは演技もできないし、台本も覚えられないでしょ」
と言われました。その通りでした。


音楽が鳴って、我々の出番になりました。
ゆっくり歩いて舞台中央に立っただけで、
笑いが起こりました。意味が分かりません。
奇抜な服装や、特徴的な動きをしているならまだしも、
何にもしていないのに笑われるというのは、
得したような、これでいいのだろうかという
複雑な心境でした。



10秒くらい沈黙して、
さっそく、何を言うべきか分からなくなったので、
もう帰ろうかと思ったのですが、
ポケットにいざというときの紙を入れておいたので、
それを取り出して読み上げました。


「お笑いやってると、モテるって聞いたから来ました。」


その後、漫才について
これまで考え続けてきたが、本番に間に合わなかったことと、
「我々はおもしろくすることができません」
ということを伝えました。


それでも、まだ時間が余っていたので、
メモに書いてあった、おもしろくない途中までの漫才を、
時間の許す限りやります」
と言って、完全に読みながらやったのですが、
これが不思議とウケました。
オチの手前で、制限時間のベルが鳴ったので、


「お先に失礼します」


と言って切り上げて退場しました。


ののほさん(ほとけさん)が、
ねむちゃんとはなちゃんと来てくださいました。
それから、さえさんが来てくださって、
「このグループの中で一番ウケてましたよ」
と褒めてくださいました。
それから「すごくよかった」というメールも頂き、
これだけ褒められると、もしかしたら、
2回戦に進出してしまうのではないかという
不安が膨らんできました。


僕は「M-1に挑戦した」という
事実だけ作れればいいと思っていたので、
やっと終わったとホッとしていたのですが、
会社の元先輩のHさんから、


「初戦突破おめでとう」


というメールを頂いて、「えええ!?」と結果速報のページを見ると、



突破してました。どうしよう。
(本日の出演予定者数は前日付で159組、初戦突破は26組。)


へもさを演じつつ、演じない、
計算するように計算しない、なんか疲れました。
2回戦も、適当なことに手を抜かず、へもくやりたいと思います。


ほとけさんが動画をアップしてくださいました。
どうもありがとうございます!
(見返してみたんですが、
なんで突破できたのかよく分かりません!)



サイレンツの相方、イッセイ氏が今日のことを書いていました。
M-1グランプリの予選に出てきた