阿藤智恵さんの『しあわせな男』


劇作家の阿藤智恵さん作・演出の『しあわせな男』を観て来ました。
西池袋のスタジオPです。イッセイ氏と行きました。


阿藤さんがどのような作品を書く方なのか、
わからないまま行ったのですが、不条理劇で、
最初から最後まで、ものすごくおもしろかったです
(僕は不条理なものが好きなのです)。
舞台のどの場面を切り取って見ても、大変美しくて、
特に食事をしている場面は、溜め息が出るほどでした。


現実と非現実のぎりぎりのところを、
うそ臭くならない絶妙なバランスで漂いながら、
非現実へどんどん飛び立っていく感じが、とても自然で滑らかで、
風の音や、お茶碗の音、役者さんの息使い、照明、
全部がとろんと混ざって、おもしろ気持ちよかったです。


劇が終わって、劇場の外で阿藤さんにご挨拶をしました。
先日頂いた、舞台へ出るときの心構えのおかげで、
M−1の1回戦を突破できましたとお伝えしました。

> 自分自身を、見せると言う覚悟を強く持つことです。
> どんなにつくろっても、どんなに何か別のものに見せようとしても、
> 見る人の目に見えるのは、貴方自身です。

その後、

まっすぐ帰るつもりだったのですが、
頭の中がいっぱいになって、考え込んで熱が出そうだったので、
これは話して整理しておいた方がいいと思い、
イッセイ氏と劇場近くの居酒屋「おまた」へ行きました
(以前から目を付けていたのです)。


ビールを飲んで、刺身、牛筋の煮込み、茄子の天ぷら。
ゆず酒を飲んで、シャケのおにぎりと、
お新香を食べました。うまい。最後に熱いお茶。


1時間半ほど様々なことを話して帰りました。
演劇、漫才、ブログ、動画などの表現方法の違いについてや、
演技をすることと、素の状態の違いについて。
何が感動させるのかといったことについて、
宇宙と生活の視点から考えました。


いろいろと刺激・勉強になった1日でした。
阿藤さん、どうもありがとうございました。