なんか無性に人恋しくなって徘徊した。

仕事をして会社から帰るとき、
目黒川沿いの桜が満開になっていて、
今夜を逃したら、見頃でなくなってしまうと思って、
缶ビールを買って、桜のある道を往復しました。



実は、桜を見たかったというよりも、なんか無性に人恋しくなり、
誰かお花見をしているのではないかと、徘徊しただけなのです。
満開だし、会社の近くだから、誰かしらいるのではないかと。




知り合いは誰もいませんでした。




ビールを飲みながら30分ほど歩きました。
500ml飲むと、ぼんやりして、花見客の喧騒やら、
ずらーっと並んだ赤い提灯やら、桜やら、カップルやら、
鼻もつまって、目も痒くなってきました。


どうして皆、恋愛だの結婚だのについて、
強迫観念的に、しなくてはならない
右往左往しているのだろうかと考えましたが、
なるほど、それも分からないでもないと思いましたが、
分かりたくないとも思いました。
月は雲に隠れつつ、もこもこしてきれいでした。