サウナでいろいろ考えた。ヘモグロビン。

会社帰りにジムで走って、
筋力トレーニングをひと通りして、シャワーを浴びて、
スチームサウナに入って、
はあーっと息を吐いたりしました。


何気なく自分の胸の辺りを見たら、
みぞおちが、ぷっくぷっく膨らんだりへこんだりしていて、
「これが心臓か」と思って、よく観察しました。
こんなによく見たのは初めてでした。


この健気な心臓の活動が、
僕をこれまで生かしてくれてきたのか、
30年間ずっとこうやって、眠っている間も休まずに、
ぷっくぷっくしていたのか、と思ったら、




目頭が熱くなりました。




そして、この左心室か右心室かが送り出す血液が、
僕の脳に行っているのだな。
楽しいことも、怒ったことも、ふつふつするのも、
心臓が脳に血を送ってくれているから感じられるのだな。
「脳もありがとう」と思いました。


で、腕の血管や足の血管を見ては、
ああ、僕に物を掴ませたりしてくれて、手ありがとう。
僕をいろんな場所に移動させてくれて、足ありがとう。
目もよく見せてくれて、鼻もよく嗅がせてくれて、
耳も口も内臓も、ぜんぶありがとうと、愛を感じました。



そんで、

全部の器官が統合されることで、
例えば、誰かに会う判断をして、実際に会いに行って、
見たり話したり触れたりする。素晴らしい。


そう思うと、誰かに会うというのも、
僕の体の器官の動作の延長であって、
人と人の間って、脳のシナプスとシナプスみたいに、
ひとつの体、ひとつ世界、宇宙の中の
神経経路みたいなものなのかなあと思いました。


だから、僕はあなたで、あなたは僕で、
さらに飛躍すれば、未来の僕も、過去の僕も僕で、
過去と未来のあなたもあなたであって僕であり、
もし、時空を含めた宇宙に体があったら、
僕らって宇宙の器官なのではと思いました。
宇宙のへもい、ヘモグロビンみたいなもので、
酸素の代わりに愛を運んだりしている(←モテそう文)。


それはそうとして、外界も自分の器官の延長だとしたら、
自分の手を動かすように、思い通りに
世界を変えられないかと思いましたが、
それは難しくて、足の薬指だけを
そり返させるくらい難しい。
でも、訓練すればできると思いました。