毎日、とても眠くて仕方ない。

どうにも毎日眠くて仕方なくて、疲れてしまったので、
イッセイ氏と川崎の安い居酒屋で飲んで帰りました。
様々なことを話して頭の中が整理された気がしました。


イッセイ氏から『生きるとは、自分の物語をつくること』
という本を借りました。作家の小川洋子氏と、
臨床心理学者の河合隼雄氏の対談です。
小川氏の『博士の愛した数式』という作品が出てきて、
数学と小説について語られているのですが、
僕は偶然、『人間の建設』という
文芸評論家の小林秀雄氏と数学者岡潔氏の
対談を読んでいて、内容がシンクロして興味深かったです。


イッセイ氏は典型的な理系で、
僕も一応工学部を卒業した理系の者ですが、
飲みながら話してて、どうして理系の我々が、
こんなに小説について考えているのだろうかと思いました。
この前はイッセイ氏に、菊池寛氏の
『小説家たらんとする青年に与う』を勧めて、
イッセイ氏からは萩原朔太郎氏の
『詩の原理』を教えてもらいました。
なぜか文学付いているのです。
きっと、理論的にどうしてこれがおもしろいのか、
どのようにして現在の形式に至ったのかとか、
そういうことを明確にしないと、
気がすまない性質なのかもしれません。
で、明らかにした法則を応用して何かを作るという
エンジニアリングの魂が騒ぐのかもしれません。


あと僕は、文芸とか、漫才とかの話芸とか、
将棋の棋士とか、そういう芸事を極めるような姿勢に、
どうもぐっとくる体質なので、剣豪とか文豪とか、
超カッコいいと思うからかもしれません。


何を書こうとしていたのか忘れましたが、
けっこう飲んでよい気分になりましたが、
すこし頭痛がしています。僕が最近、
とても大切だと思うのはコミュニケーションです。
きちんと世間や宇宙と対話して、ニーズと本質を理解して、
それにあった物事を伝えて、反応を見て皆で作るような、
そういうのがやりたいよ。

あと話は飛びますが、

計画停電とかしなくても電気、わりと大丈夫なんですね。
少しうす暗い方が、僕は神経が楽だなと思いました。
川崎駅前のピカピカ光る巨大ディスプレイや
大音量で繰り返し流れる音楽が消えて、
まともになったと思ったのは僕だけでしょうか。


計画停電があった直後は、街やオフィスが暗くなって、
急に経済的に遅れた国になったような気分になりましたが、
電気が明るくて騒がしくてたくさん消費することが豊か
という価値観が、染みついていたのかなと思いました。
たしかに電気が減ると経済的に大きな損失があって、
今の生活水準を維持できなくなるのかもしれませんが、
なんかもう、あれだわ、ドーピングみたいにして、
誰かの脚本にしたがって無理に頑張るのはやめて、
成熟したナイスミドルになりたいよという気持ちです。
なんだよ、ナイスミドルって。

あとなんだ、あれだ。

テレビとか見ていて思うのですが、
偉い立場の人や政治に立候補している人たちは、
どうして、ああなってしまっているのでしょう。
東京都知事立候補者の政見放送は
R−1ぐらんぷりか、あらびき団かというくらい、
おもしろくなってしまっているではありませんか。


何か問題があったときに、その関係者の人々の話を
よく感情移入して、心で聴いて、
自分の立場とかエゴを滅却して、
少しでも全体が最適化するように、
常識的に考えて話して行動するというのは、
普通のことだと思っていたのですが、
そういう目をしている人が見当たらないのは、
こわいことだと思いました。


でもだんだん、社会の構造が変化しているので、
この勢いで旧来の歪んだまま固まったものが壊れて、
きちんとした人がリーダーになっていくように
なるといいなと思いました。



なんだ、

今日のしーなねこのブログは、
いきなり社会派になっているじゃないか。