鼻毛カッター、満月、クリンスイ、小林秀雄講演CD。

久しぶりにジムへ行って体を動かしました。
十日ほど前の駅伝からどうも体調がおかしかったのです。
おかしくなった理由は、鼻毛の切りすぎです。


駅伝の数日前、鼻毛が出かかっていることを指摘され、
いけないと思って、近所のヤマダ電機に行きました。
鼻毛カッターを買うためです。
この辺りだろうと店の一角まで来たら、
女性用の脱毛機器などのあるピンクがちな売り場で、
高校生くらいの娘とその母親、あとOL的な女性がいたので、
影のように静かに鼻毛カッターを探したのですが、
見つかりませんでした。


暇そうにしている中年の男性店員がいたので、
事が変に目立たないように、
一歩前くらいまでしか聞こえないくらいの声量で、
「あの、鼻毛を切る機械、ありますか?」
と聞いたら、その店員、
どこの誰に話しかけてるのかというくらいの大声で、


「鼻毛ですね!」


と言ったので、驚いたよ。
で、店員は女性たちの横を大股で通り抜け、
「鼻毛は、こっから、ここまでです!」
と大きな動作で示して、
鼻毛はこれで充分です!
ただ、鼻毛以外に耳とかにもお使いでしたらこちら。
鼻毛だけでしたら、これで充分です。鼻毛だけなら!」
と言うので、その鼻毛だけのカッターを買いました。
五百円くらいだったと記憶しています。
記憶が明瞭でないのは、頭がぼんやりしてしまったからです。

E・フロム『生きるということ』の上に立つ鼻毛カッター。


そして話が戻りますが、この鼻毛カッターで
鼻毛を全部消した後日、駅伝があったのです。
会場の荒川河川敷野球場辺りの砂埃は大変なもので
もうもうと煙のように巻き起こるものだから、
駅伝のメンバーは、
「鼻かんだら真っ黒で驚いたよ」
と口々にしていましたが、僕なんかきれいなもんでした。
というのも、僕の鼻孔はフィルターのない、
まったくのノーガード戦法を採用していたからです。
砂はダイレクトに粘膜に到達し、鼻と喉の接合点に、
違和感を覚えるに至ったのです。

そんなことで、

不調だったのかは、今となってはわかりませんが、
とりあえず、少しは気持ちが上向いてきました。
ジムでよく汗を出してシャワーを浴びて、帰り道。
満月でした。雲がかかって、幕のあちらばかり明るくて、
こちらは疎外されているような寂しさを感じましたが、
いや、みんなこう見えてるんだから仕方ないと思いました。


家に着くと、昨日注文した浄水器が届いていました。
おいしくて安全な水が飲みたいんです。

フィルターのありがたみを知る毎日。


あと、小林秀雄先生の講演CDを二つ買ったのでした。
これからしばらく、通勤の間に聴いていようと思います。

小林秀雄講演 第1巻―文学の雑感 [新潮CD] (新潮CD 講演 小林秀雄講演 第 1巻)

小林秀雄講演 第1巻―文学の雑感 [新潮CD] (新潮CD 講演 小林秀雄講演 第 1巻)

小林秀雄講演 第2巻―信ずることと考えること [新潮CD] (新潮CD 講演 小林秀雄講演 第 2巻)

小林秀雄講演 第2巻―信ずることと考えること [新潮CD] (新潮CD 講演 小林秀雄講演 第 2巻)