一二月一六日の日曜日、いつもの人びとで、
大井町の調理室を借りて料理をして、食事をしました。
こういうことをしたのは、家庭科の授業以来です。
中学当時のぼくは調理実習中、完全なデクノボーになり、
何かしないといけないけれど何をしてよいかわからず、
うろうろして、最終的に邪魔にならないように、
遠巻きに班員を見守る位置に着けていましたが、
いまのぼくは、比較的てきぱきと食器を洗ったり、
椅子を出したりして働き、ああ、ぼくもようやく、
人間生活の断片を自然に担えるようになったのだと思いました。
なおさんが誕生日ということで、
なおさんご希望の魯肉飯(ルーローファン)と、
蔭鼓蚵仔(牡蠣のモロミ炒め)、カレーなどが作られました。
どれもおいしかったです。
よく見ると、ケーキは動物たちの楽園となっていました。
また、小宮山さん発案の「おこめまつり」も開かれました。
炊きたてご飯に合うおかずを持ち寄って、
ナンバーワンのおかずを投票で決めるというものです。
持ち寄られたおかずは、二十数点にのぼり、
あごおとし、海苔の佃煮、牛肉のしぐれ煮など、
どれも大変にうまく、ぼくはご飯を四杯食べました。
優勝したのは、よしとしさんの「鶏のマーマレード煮」。
ずっと煮続けた根気の勝利と言えるのではないでしょうか。
ちなみに、よしとしさんによる作り方はこちら。
スライスしたニンニクを油で炒めたら、
そこに皮つきの鶏もも肉を入れて軽く炒めて、
そこにお肉の半分より少ないくらいのマーマレードと
そこそこの醤油を入れて混ぜる。
鶏の油が大量に出てくるけど、それをひたすら煮続ける。
汁が減ってきて濁りが無くなって透明になったら出来上がり。
そして、恒例になりつつある
「へもいオブザイヤー」の発表です。
腹巻きのシルエットが見事に浮き出ている、
へもい代表のしーなねこ。
それでは、結果です。
ヘもいオブザイヤー2012
受賞者:「猪瀬さん・hassy夫妻」
選評:
2012年、へもいっ子たちは堅実な生活を送り、
突出した「へもさ」を表す者もなく、
全体として「へもさ」は低調であったように思う。
それは人間として、ある意味喜ばしいことでもある。
「へもさ」とは宇宙(藝術)と生活の両極の間で、
宙ぶらりんになる虚無感のような触感である。
どんなに理想を追い求めても人間であるからには、
働いて食べて寝て生活をしなくてはならない。
逆もまた真なり。働くだけが人生ではない。
そのようなことを、猪瀬さん・hassy夫妻は、
瓜ボーズライブやhassy体操などのアクティビティと、
その対極に位置する結婚・出産・引越しという
怒涛の生活とを結晶させ、我々に先立って、
へもさの新しいスタイルとして提示してくれた。
よって授賞とした。おめでとうございます。
いやあ、ヘもいオブザイヤーを発表すると、
もう年の瀬という気持ちになりますね。