ブログを書くのがどんどん減っていて、へこみます。
書かないと書かなくなるし、読まないと読まなくなるし、
書いたり読んだりがじわじわ続いている時期があっても、
何かのタイミングで途切れてしまうと、
もとにもどるまでにきっかけが必要というか、
ただ眠いだけだったりする。
いろいろなところに遊びにいってブログを書く時間がない、
というのがある、というかそれだけだ。書いてない理由は。
書かないと、体験や考えが保存できない感じになる。
保存できないまま日々を送るのには、かるいストレスを感じる。
ぼくはケチなので、日々のことを記録しておかないと、
もったいないと思ってしまう。もったいない。
前回の日記から最近のことを書くので、
9月の頭からあったことを書く。
TwitterやGoogleカレンダーやInstagramの写真を見返しながら書く。
9月5日
なんだこの写真って思ったら、そうそう、
大岡川でSUPというスポーツを体験したのだった。
SUPとは「スタンドアップパドルボード」の略で、
サーフボートに立ってパドルで漕ぐ遊びだ。
エクストリーム出社の取材でやったのだった。
あまやんさんとiruiさん、普段からSUPをやっている人たちで、
平日早朝の黄金町に集合して、大岡川からみなとみらいまで漕いだ。
ボードは思っていたよりも安定していて、
だれも水に落ちることはなかった。
コツをつかむとスイスイと気持よく進む。
ランドマークタワーや観覧車を川から眺めたのだった。
とても不思議な写真ですね。絵画みたい。
この時の様子はNHKの「おはよう日本」で放送された。
9月12日
川崎の商品開発研究会で知り合うことができた岡本さんと、
岡本さんの仲間たちが運営している「こすぎの大学」に行った。
「こすぎの大学」は武蔵小杉に関係のある人が
(あまり関係ない人でも)、老若男女が集まって、
みんなで知識や体験を共有して学んで、つながって、
武蔵小杉を中心にたのしくやっていこうという活動です
(間違っていたらすみません)。
会社が終わってから、川崎から武蔵小杉へ。
大学といっても校舎があるわけではなく、
公民館のようなところに集まりました。
職業も年代も様々な人たちが30人ほど。
この日のテーマは「こすぎトラベラーズサロン」という
旅について語り合うサロンを運営している真鍋さんのお話と、
それを受けてのワークショップで、おもしろくて刺激的で、
2時間があっという間だった。
終わってから懇親会にも参加させていただいて、
いい感じの焼鳥屋さんで、けっこう飲んだ。
みなさんとてもよく飲む人たちで大いに盛り上がって、
翌日になってもしばらく興奮が覚めなかった。
9月13日
こんなのやってますよとYUさんが教えてくれて、
麹町にあるニュー麹町ビルへ行った。
取り壊しが決まっているビルを、どうせ壊すならみたいな感じで、
まるごとアートスペースにするプロジェクトで、
各フロアのそれぞれのエリアにアーティストが、
自由に絵を描いたりオブジェを作ったりして、
大変なことになっていた。ビルの中というのがおもしろい。
少し前までオフィスとして使われていた跡もある。
来場者が自由に絵を描いていい壁があったので描いた。
楽しかった。そのあと銀座のギャラリーで焼き物を見て、
代官山アートフロントギャラリーでレアンドロ・エルリッヒ展を見た。
展示をはしごしたのはすごい久しぶり。YUさんはよくするらしい。
そのあと中目黒の藤八という居酒屋に入って飲んだ。
ここがとてもよかった。また行きたい。
9月20日~23日
旅行をした。旅の目的はしまなみ海道という
広島の尾道と、愛媛の今治を結ぶ70キロに渡る道を、
自転車で走破すること。同僚のNさんに、
「しまなみ海道いいですよ」と教えてもらって、
じゃあ行きましょうと最初は2人で行く予定だったのだけど、
Nさんの都合がわるくなり(バーベキューの幹事だった)、
結局ぼくひとりで行ったのだけど、超たのしかった。
1日目は飛行機で松山空港へ行って、道後温泉に泊まって、
2日目の朝8時から自転車でしまなみ海道を走った。
自転車はレンタル(1日で1500円)で、
15箇所あるターミナルのどこに返してもいい。
ゴールの尾道に着いたのは夕方5時。9時間も走った。
こんなにかかったのは、自転車選びを間違ったからだと思う。
ロードレーサータイプの自転車を借りればよかったのだ。
それをママチャリを選んでしまった。
ママチャリを選んでしまったのは、スタート地点のターミナルで、
しまなみ海道を走っている人たちの写真が展示されていて、そこに、
普段着の女性がちょっと出かける感じでママチャリに乗っている姿を
見たからで、「あ、これくらいの大変さなのか」と勘違いして、
それなら、乗り慣れているママチャリにしようと判断したからだ。
いま思うと、あの女性は最初の数キロ先の島だけ行って、
景色やサイクリングの雰囲気を楽しんだら、次のターミナルに返却、
そのあとバスで尾道へ行く系の人だったのだろう。
あと、普段着で自転車乗っている人は、見かけなかった。
みんなピチピチした、いかにもサイクリングという感じの
格好をしていた。ママチャリで普段着の人は、
地元の島民の人以外見なかった。
自転車を借りるときに、スタッフの人に
「大丈夫ですか?」と聞かれたのだけど、
何のことかわからなくて、反射的に大丈夫ですと答えたけど、
「そんな装備で大丈夫か?」ってことだったのだ。
これからしまなみ海道へ行く人は気をつけてください。
ゴールしたらもらえる認定証。達成感がすごい。
旅の目的はもうひとつあって、尾道のゲストハウスに泊まること。
こすぎの大学の岡本さんが『0円で空き家をもらって東京脱出』という
本をブログで紹介していたのを見て、ぼくも読んでみたのだ。
- 作者: つるけんたろう
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2014/08/20
- メディア: コミック
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いきなり尾道に空き家をもらって移住をはじめるという
ドキュメンタリーマンガで、「へえー、こういうことができるんだ」
というのがたくさんあって感心したのだった。
そのマンガの中に描かれている、
尾道の空き家を改装して作ったというゲストハウスに、
ぜひ行ってみたいと思ったのだった。
レンタサイクルを返却して、銭湯でひとっ風呂浴びて、
すぐに向かった。これがそのゲストハウス「あなごのねどこ」。
男女別の相部屋の2段ベッドで、1泊2800円。
ボランティアの人たちが中心となって空き家を改装した
と本にあったので、正直大丈夫か(強度とか)と思っていたのだけど、
本当にしっかりできていて、しっかりしているうえに、
手作りのあたたかさが建物の隅々までに行き届いていた。
たとえば2段ベッドの機能性とデザイン、シャワールームのタイルや、
併設されているカフェの内装や、どれも素晴らしくて、じーんとした。
新築のかっちりした建て方では出すことができない、
みんなが工夫しておもしろがって作っているところが、
空間にいるだけで伝わってきて、いいなあと思った。
チェックインしたあとに尾道の街に出て食事。
小料理屋に入って、あなごが名物なので煮穴子。
日本酒は雨後の月。超絶うまい。
いい感じに酔ってきたところで、
Twitterで教えていただいたカフェへ行った。
ここも大変よかった。本がたくさんあって、
文字が読める明かりだけあって、音楽が小さくかかっている。
地元の若い人たちのコミュニティがあるみたいで、
ぽつぽつ集まってきて店のマスターと
楽しそうに話していているのを見てたら、
なんか涙が出そうになった。
宿にもどると、ガイドブックとか置いてある居間に
宿泊客の人たちが7,8人集まっていて、にぎやかに話をしていた。
ぼくもそこに混ぜてもらって、今日あったことや、
どこから来て、明日はどこへ行くのかなど情報交換をした。
大学生の男子は四国を自転車で1周したあとだったり、
バルセロナから来た夫婦の方は翌日しまなみ海道へ行くそうなので、
「ママチャリはやめておいた方がいいですよ」と伝えた。
同年代の女子ふたりは友だち同士の感じだったので、
一緒に旅行しているのかと聞いたら、さっき会ったばかりで、
港で地ビールを飲んできたという。
しまなみ海道をママチャリで走破した話はインパクトがあったみたいで、
みんなからおどろかれたり笑ってもらえたりで、いい話題になったので、
やってよかった。つらかったけど。
0時までおしゃべりして、それぞれ寝室へ行った。
旅先だと寝付きがわるいのだけど、さすがに疲れていたのと、
うまいものを食べて飲んでしたので、あっという間に眠った。
9月29日
数年前に、鉄メディアサミットという
位置メディアサミットのスピンオフみたいなイベントに、
リアル桃鉄をやっている人として呼んでいただいたときに、
知り合った、もりちゃんさん主催の
「よくわからない集まり」
という会にお誘いいただいて参加した。
渋谷のレンタルキッチンで、もりちゃんさんが、
直々においしい餃子鍋や、パスタを作ってくれて、
それをみんなでいただいた。どれもうまくて感動した。
2時間ほど、食べたり飲んだりして歓談していたけど、
十数人のメンバーは皆さんお互いよくわからないままだった。
それはそれで、いいと思った。
ぼくはAさんが買ってきた白ワインがうまくて、
それをたくさん飲みすぎてしまった。
桜木町で終電。家まで2時間ほど歩いた。
途中でお好み焼とおにぎりを食べていたことをレシートで思い出す。
ツイートを見ると「ころんだ」とも書いてある。
そのとき自分は酔ってないと思っていた。
10月1日
4年前にiDishというのをやった(iPadをお皿として使った)ときに、
英訳をして世界に広めてくれたアオキさんと会った。
朝の品川のマンゴツリーカフェ。いろいろおもしろかった。
4年前にお会いしたときは、アオキさんは会社を辞めるか
辞めたときで、そのあと、実家にもどったり留学をしていたそうだ。
アオキさんは、iDishのときに、
英訳させてくださいとぼくにわざわざメールをくれたような
好奇心旺盛でおもしろいことに飛び込んでいくタイプの人なので、
たくさんのひととのつながりがあって、そのつながりで、
とても順調に仕事をして生活をしているようだった。
いまは個人事業を立ち上げて、日本と海外を行き来して、
すごいなと思った。
また新しいデバイスを使って、
インパクトのあることをしたいですねとか、
エクストリーム出社とコラボレーションしたいですね、
と話したりして8時に品川駅で分かれて出社した。
朝から有意義で、意識の高いビジネスパーソンになった気がした。
10月3日
会社が終わってから、
川崎のコリアタウンへ行って、焼き肉を食べた。
小宮山さんとイッセイ氏とチダックスさんとで行った。
ぼくは川崎にコリアタウンがあることを知らなかった。
セメント通りともいうらしい。川崎駅東口からバスに乗る。
15分ほど乗って、コリアタウンと書かれた通りに出たのだけど、
コリアタウンの感じはしなくて、暗くて普通の住宅街っぽい。
新大久保みたいなのを想像していたけど、ぜんぜん違う。
しばらく歩くと、焼肉店が密集しているエリアがあって、
ようやくコリア感が出てきた。そのうちの手頃で、
よさそうな焼肉屋さんに入った。古いけど清潔な店で、
中は少しバンガローっぽい。バスに乗ったせいもあり、
やけに遠くまできたような、山梨に来たような気分になった
(韓国ではない)。
肉がうまいのはもちろんだけど、
キムチやナムルやチヂミもうまかった。
小宮山さんがダイエットでライスを食べないと宣言して、
焼肉屋に来てライスを食べないなんてと思いつつ、
自分は肉と白米を口に運んだら、あまりのうまさに、
おかしさが込み上げてきて笑ってしまった。
結局、我慢するとストレスになるなどと皆で説得して、
小宮山さんもライスを食べていた。それでよかったと思う。