稲田堤のたぬきやが素晴らしかった。

先週(8/11)のこと、多摩川のほとりで飲んだのだった。
会社のお盆休み直前で、有休を取る人も多く、
オフィス全体が夏休みムードになっている
(と、ぼくは感じていた)日、同僚のNさんと、
一時間ほど早く退勤したのだった。まだ明るい。

南武線で、川崎から稲田堤まで約三〇分。
下車して多摩川に向かって一五分歩いて土手を越えてすぐ。
たぬきやがある。
https://instagram.com/p/6PPQLFiwjE/
ここへ行くのが目的でわざわざ早退したのだった。
たぬきや、造りは海の家みたいで、居酒屋というか小屋というか、
もともとは多摩川で釣りをしたりする人たちが休憩する
茶屋だったみたいです。外に木製のテーブルとイス。
中は畳があったり、簡単なテーブルがあったり。
ぼくらが行ったときは、お客さんは四組ほどで、
二組は犬を連れてきていた。

屋根のない外の席について、瓶ビールを二本。
コップに注いで、ぐいっとやる。
川沿いで風が心地よく、なんといっても景色が最高。
大きな川を眺めながら、コップを傾け、
ふーっと息を吐いていると、体の芯から、
力がゆる〜っと抜けてリラックスしてくるのがわかる。
https://instagram.com/p/6Pz4D8iwuJ/
川の向こう側も、こちら側も、大きな建物がないところもいい。
離れたところには鉄橋があり、京王線カタンカタンと抜けていく。
いやあ、いいですねえ。
と言ったきり、ぼんやりと川を眺めて、
いやあ、話すことなくなりますね。
と。多摩川のゆったりとした流れで、緊張感がなくなりすぎる。

つまみに冷奴、モツ煮、焼き鳥。
こういうシチュエーションがメインっぽい店だから、
味はあまり期待していなかったのだけど、おどろいたのは、
かなりうまいということ。うまいですね! と笑ってしまった。
煮込みや焼きの加減がよくて、ビールによく合う。
犬がもっと近くにいたらさわりたかった。
さらに適当につまみと、酎ハイを二杯やるころには、
日が沈んで夜景モードに。この夜景もギラギラしていなくて、
本当によい。犬の散歩は入れ替わり立ち替わり。
よい感じに酔っ払いつつ、たしか二〇時閉店で、
さっと会計をして上がった。

帰りは武蔵小杉から横須賀線に乗って帰った。
Nさんともいろいろな話ができたし、
今度は誰か連れきましょうということになった。
ただトイレは汲み取り式なので、女子は連れて行けなさそう。

「たぬきや」って、名前もいいですよね。
たぬきが切り盛りしてやっていそうな雰囲気だし。
穏やかな夏のよい一日でした。