長野県の武重本家酒造の酒蔵開放へ行ったのだった。

20、21日で一泊二日の旅行をしたのだった。
長野県佐久市の武重本家酒造が、
春分の日に酒蔵を開放するというイベントに行ったのだ。
これを教えてくれたYUさんと行ったが、デートとかではない。


武重本家酒造の酒蔵開放


10連休の取得中だったので昼夜が逆転して、
いつもなら布団に入る時刻の朝6時に家を出て、
東京駅に行って、北陸新幹線に1時間半。佐久平駅に着いた。
自由席だったけど座っていくことができた。
佐久平駅からは、さらにバスに30分ほど乗る。
移動中は眠くて、ずっと眠っていた。
バスの乗客のほぼ全員が武重本家酒造のある停留所で降りた。
みんなこのイベントを目指していたのだ。

周囲には観光用のバスや、地元の人がクルマで来ていて、
大きめの駐車スペースに交通を誘導する人たちが何人もいて、
けっこう大きなイベントという印象を受けた。
去年は1700人も来場したそうだ。

それにしても景色がよく、のどかで、お天気もよく、
ぼーっとしているだけで、神経が安らいでいく感じがした。
武重本家酒造の建物は、文化財に指定されている古くて立派なもので、
近くで映画「たそがれ清兵衛」の撮影が行われたり、
「サマーウォーズ」の陣内家のモデルになったりしていて、
舞台にしたくなる感じがわかる気がした。


受付で試飲用のお猪口をいただいて、
お酒の製造工程と酒蔵を見て、試飲会場に入ると、
いい感じに酔った人たちがたくさんいた。で、みんな自分で注いて飲んでいる。
武重本家酒造は「御園竹」と「牧水」という2つの銘柄がメインらしく、
これを中心として30種類ほどのお酒を飲み比べることができた。
これがほんとどれも超うまく、しかも好きなだけ飲んでもよく、
すべて無料という大盤振る舞いで、テンション鬼上げ状態になった。

こんな夢のような空間で、酔ったひとが多くなると、
暴動が起こったらどうしようと思ったが、
みなさん紳士的にお酒の味を楽しんでいる様子だった。
食べ物も販売されていて、地元の蓼科牛のハンバーガーや、
観音峯の白土馬鈴薯のコロッケ、その場で打って茹でた二八蕎麦があって、
蕎麦を食べたのだけど、やっぱりうまい。漬物もうまい。

お土産にお酒を買って(リュックに入れたのだけど重かった)、
よい気分で少し歩いてから、タクシーで春日温泉の宿へ。

「春日温泉かすがの森」という施設で、森というだけあって山の奥だった。
蓼科牛のすき焼きや、この地域ならではの山の幸やらで大変うまく、
ボリュームもあって大変満足した。
お酒は昼に飲みまくったのでビールだけにした。
あと、とてもよかったのは露天温泉で、
つるっとした感触のアルカリ性で、源泉はぬるめ。
のぼせないので、夜空を眺めながら30分ほど浸かった。
来てよかった。部屋に戻ると猛烈な眠気で22時頃に寝た。


翌朝、ひとっ風呂浴びて、宿から佐久平駅までクルマで送ってもらい、
ふたたび新幹線で帰る。YUさんは軽井沢の美術館へ行くとのことで、
軽井沢駅で降りた。ぼくはそのまま乗って、昼過ぎに家に着いて、
本を読んだり、夕方にジムで運動したりした。

しばらく旅行をしていなかったなと思った。
予定を立てて定期的にしたいものです。


八ヶ岳と思われる山と佐久市のマスコット