依頼をいただいてマイナビに記事を書かせてもらったのでした。
2週間おきに1つのペースで3つ。テーマは決めてもらっていたので、
どういう内容にするかを考えて、書いていくのが楽しかったです。
たくさんの人に読んでもらえるのもうれしいです。
記事を書くのは1年に1回あるかないかで、
どうやって書いたらいいのかわからなくなっていたら、
Facebookでデイリーポータルの林さんがある本を推していたので、
それを図書館で借りて読んだのですが、とても参考になりました。
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- 作者: 堀井憲一郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2011/09/05
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メモをして、これの通りに書きました。
仕事でも文章を書くことがあるので、それにも活かせています。
メモはこういう感じになりました。
- 第一に「読者のこと」を考えること。「自分のこと」を曲げてでも読者のことを考えること。
- きちんと読んでくれる読者を想定してはいけない。極めて不親切(不熱心)な読者を想定すること。
- いちばんおもしろいところから読みたいはずなので、そうやって書く。
- 「人を変える可能性のあるもの」だけが、お金を取れる。
- 「人を変えるもの」を意識して生きる。何かおもしろいことはないか。まず自分で驚く。
- 強く書くこと。断定しなければ意味がない。「思う」とか一人称は使わない。
- 結論から書き出せ。
- 「なんか変」のストックをためておく。
- オリジナルとは、人の成果を踏まえてそれをすべて呑み込んだうえで、ひとつでいいから新しいことを示すこと。
- 文章は躍動する。勝手に動く。即興性。そのときにしか書けないことを書く。
- 事前に考えたことしか書かれていない文章は失敗。
- 文章の運動性。書くことでしか、書くことを経験できない。スポーツと同じ。
- とりあえず書く。相手を決めてどういう反応がほしいのか考えて。
とくに痛感するのは、ほとんどの人は読みたいと思ってもいないし、
関心を持っていないということ。仮に関心を持っても、ほとんど読まないし、
写真とかぱっと見て、最後をちょっと読むぐらいだなということです
(ぼくがネットの記事をそうやって読んでいるのですが)。
なので、タイトルとサムネイルで驚かすか、ハッとさせるとか、
笑わすとか、読者が何となく感じていたことを言語化したりしないといけなくて、
つかみができていれば、リード文でメッセージを伝えることができそうです。
それでも本文を読むことって滅多にしないと思うのです、
読むとしたら、文章自体が油断できないほどおもしろいとか、
展開を追っていないとクライマックスのおもしろさを味わえないとか、
ではないでしょうか。そのためには、ネタが直線的ではなく、
立体的に積み上がっていかないといけないのでしょうね。
そのようなことを考えていたときに、
もうひとつ気になるタイトルの本を見つけて、買って読みました。
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1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術
- 作者: 伊藤羊一
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
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こちらはプレゼンの方法ですが、
前述の『いますぐ書け、の文章法』と内容がとても似ていました。
ほとんどの人が話を聞いていない、聞いていてもすぐに迷子になる。
相手の立場になって話す、断言してポジションを取るといったことなど。
特別なところで肝になっているのは、伝える内容の構造を明確にするという点。
結論を構成する複数の根拠と、根拠を構成する複数の事実によるピラミッドを、
相手の頭に右脳と左脳の特性を理解して、リアルに移植するというもの。
ロジカルシンキングの本によく出てくる内容でしたが、
具体的な例とともに示されていて、とてもわかりやすかったです。
読んですぐにメルカリに出したら1300円で売れました(1500円で買って)。
しかし、あれですね。
思うのは、年齢のせいなのか、スマホが普及して集中力がなくなっているからか、
心に余裕がなくなっているからかわかりませんが、
ネットでもリアルでも、だれも(ぼくも含め)他人の話を聞いていないなということです。
みんな自分が聞きたいことを聞きたいように認識するだけで、
それ以外は聞かないか、聞かないどころか攻撃したりとか、
そういうことになってきている感じがしませんか。
その変化に合わせて、聞きたいことを聞かせる傾向が強まっていくと、
嘘でもいいから感情を揺さぶれるようなフェイクニュースがでてきたり、
聞きたいもの中毒みたいになって、そればかりで過激化していきそうです。
まっとうなことを言っていても聞きたくなかったら、
聞かれないですし売れなくて消えてしまいますから、
聞きたくないだろうなということを聞かせるには、
正露丸糖衣みたいに、聞きたいことでコーティングして、
内側から効いてくるみたいにするコンテンツもないと、
人類は滅亡すると思います!(いきなり極端!)