いつのまにか、マスクが手放せなくなっていて、
これが世にいう「マスク依存症」というやつかと思っています。
花粉症と風邪が連続して長くつづいて、
マスクを2ヶ月ほどしていた時期があって、
「あれ、マスクしてるとラクだな」
と感じて、必要なくなっても、そのまま着けていたら、
外せなくなりました。60枚入りを3箱消費しているので、
半年ぐらいつけています。たまに外すと、
半裸の姿で人前にいるような恥ずかしさを覚えます。
ラクなのは、人と向き合って話すとき、電話をするときなどです。
自意識が過剰なのです。
自分のことなどだれも気にしていないことは
頭ではわかっているのですが、
どうしても注目されている、聞かれていると感じて、
意識の方向が相手ではなく、自分に向いてしまう。
そうすると声の調子が変になったり、
話していることが空回りしてしまいます。
それがマスクをすると弱まるのです。
メガネも同じようなフィルターの効果があります。
フレームが太くて横からの視線も防げると、さらによいです。
いちばん理想的なのはなんだろうと考えたら、
映画「フランク」に出てきたあれだという結論になりました。
フランクというアーティストは
いつも大きな「かぶりもの」をしています。
食事やシャワーのときもずっとそれをしていて、
絶対に顔を見られたくない。
かぶりものを外されそうになると、パニックになる。
(実在した人をモデルにして映画が作られたそうです)
ぼくもかぶりものをして会社に行けたらと思うのですが、
それができないので、マスクで我慢しているといったところです。
マスコットとかの着ぐるみに入る仕事がいいかと思いましたが、
あれは体力いりそうですよね。
マスク依存症はよくない、
引きこもりにつながるといった記事も目にしましたが、
個人的にはそんなに悪くないんじゃないかと思います。
自意識が強すぎて、ぼくは逆に引きこもりたくなるので、
マスクで落ち着くなら、いいんじゃないかと思うのですが。
マスクで壁を作ることで、外に出ながら小さく引きこもっているのかも。
自意識過剰が減って、普通に気楽に話せるようになってきたら、
次第にマスクを外していけばいいと思うんですが。補助輪みたいに。
ぼくはいま、どちらかというと、
風邪(くしゃみと咳)がひどくてマスクしています。
よくわかりません。