イスを買ったり、『赤坂ひかるの愛と拳闘』を読んだ。

7月25日(土)

雨だった気がする。外に出ていない。
家で作業をして、夜はYouTubeライブを見る。

あまり記憶がない。なにしてたっけ。

7月26日(日)

Amazonのセールで買ったイスが届いた。
イスが欲しいけど、どれにするか2週間ほど迷っていた。
3つには絞っていた。こういうのが欲しかった。

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だけど、買ったのは全然違うものだった。自分でもおどろく。

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しかし、座り心地がよい。
こういうリラックスできるチェアーがなかったのだ。
お、おれは、リラックスがしたかったんだ。
畳に横になるか、ダイニングチェアーしかなかった。
お酒飲みながらゆったり座って、読書がはかどる。
角度を直角にして座面を上げる方法を編み出したら、
パソコンで作業するのにも使えた。
よかった。セールで6000円ぐらいになっていたし。

7月27日(月)

今月8日に発売された『赤坂ひかるの愛と拳闘』を読んだ。 

赤坂ひかるの愛と拳闘 (文春文庫)

赤坂ひかるの愛と拳闘 (文春文庫)

  • 作者:航, 中村
  • 発売日: 2020/07/08
  • メディア: 文庫
 

実話をもとにした小説で、
女性で初めてボクシングのトレーナーになった赤坂ひかるさんと、
ボクサーの畠山昌人さんが、
二人三脚で日本チャンピオンにまで駆け上がり、そのあと引退するまで。

明るく爽やかで笑いがありグッとくる小説を書く中村航さんが、
インタビューをして書いたものだから、おもしろいはず。
と思って読んだら、きっちりおもしろくて楽しまさせていただいた。

北海道出身の主人公二人が、子どものころから描かれていて、
赤坂ひかるさんは、ガキ大将のような破天荒キャラだけど、
実は毎日お腹の薬を飲んで通学するような、繊細な人だったことがわかる。

畠山昌人さんは、検索して写真を見たら、あ、この人か! と
ボクシングをほとんど見たことがないぼくでもわかった。
この畠山さんと、赤坂さんの間に、こんなドラマがあっただなんて、
本作以外で伝えられたことって、あったのだろうか。
あってもこんなに詳細で読み応えのある物語として、
描いているものはないと思いました。

全7章で、最初の2章は主に赤坂さんの幼少期から就職するまで、
笑えるエピソードが当時の時代背景を交えて、たっぷり描かれています。
ボクシングの話がなかなか出てこないな、と思いましたが、
ここを読むと感情移入して、いつのまにか自分が赤坂さんの
親戚になったような気持ちになっている。

3~4章でボクシングが始まる。
赤坂さんの父親が脳梗塞で入院してしまい、
それまでの仕事を辞めて父親のボクシングジムを支えるようになる。
そして、当時高校生の畠山さんと出会い、ボクシングを教える。
教えるけど、自分が試合をしたことがないから正しいかわからない。
だけど、弱音を吐いたり、自信のないところを見せるわけにはいけない。

5章以降は、二人が対戦相手をどんどん倒しまくる。
だけど、チャンピオンベルトのかかった試合で判定ミスがあり、
理不尽に引き分けになってしまう。そして、その後へ続く。

文庫で370ページほどあるのですが、テンポよく興奮しながら読みました。
ボクシング小説ということもあってか、一文一文や展開が、
ワン・ツー・フック・アッパーのようにリズミカルで、
出来事・抒情・ボクシング知識・感動とタイミングよく繰り出されて、
最終ラウンド(章)に向かって次第に熱くなっていく。
何度も目頭が熱くなったというか、泣きましたね。

影響を受けやすいので、ぼくも畠山さんみたいにストイックに、
赤坂さんみたいに、時にやせ我慢をしたりして、
淡々と自分に挑戦していきたいと思いました。