第11回文化庁メディア芸術祭

会社の元先輩のHさんと「第11回文化庁メディア芸術祭」へ行きました。
Hさんと行くのはもう4年目で、恒例になりつつあります。


これまでは恵比寿の東京都写真美術館だったのですが、
今年は六本木の国立新美術館での開催でした。



風がありましたが、たいへん天気がよく、
歩いていて気持ちがよかったです。
朝の10時過ぎに美術館に入ると、まだ早いからか空いていました。


2007年度に話題になったメディアアート、ゲーム、マンガ、アニメを
ひと通り見て回り、なるほどなるほどと刺激を受けました。
おもしろいと思ったのは、10センチ四方の箱の中の様子が
プロジェクターで映されていて、箱を振ったり逆さにすると、
箱の中の人やベッドや本棚があちこち散乱するものでした。


それから、蛇口をひねると「はぁぁ……」と溜め息が漏れる作品や
佐藤雅彦+ユーフラテスの「ISSEY MIYAKE A-POC INSIDE.」
見れたのがよかったです。


2時間ほど見学してから、Hさんに案内して頂いて、
六本木ミッドタウン周辺のインドカレーの店で食事をしました。
本格的なうまいカレーがおかわり自由。ナンとタンドリーチキンも付いて、
とても満足しました。そのあと、公園を散策しましたが、
満腹と日差しの温かさで、眠たくなりました。



ところで

僕がスポーツジムへ通うようになったのは、
Hさんが「ジムいいぜ」と何年か前におっしゃっていたので、
それがきっかけだったのです。
そしてジムは僕にとって、1年間続いて習慣の一部のようになって、
体力も向上して、筋肉も付いてよかったと思っていましたので、
また何か最近の「おすすめ」をうかがってみたのです。


そうしたら「じゃあ、連れてってやるよ」と六本木ヒルズの方へ。
途中スターバックスでコーヒーを買って、突然、森タワーに。
SF映画のようなエレベータールームで、
ピカピカのエレベーター(内側が革張りみたい)に乗りました。
「いったい、どこへ行くのですか?」
エレベーターは動いているのか止まっているのか
分からない静けさで49階で止まりました。
扉が開くと、図書館のような雰囲気のフロアに出ました。
Hさんが受付で何か手続きをしてから、奥へ進むと、
東京の街を完全に一望できる、素晴らしい展望スペースに!


遠くの方は山とか東京湾とかが、ずーっと見え、
下の方では小さなクルマがゆるゆると走っています。
手前の方には東京タワーがあって、実にくっきり見えるので、
あの東京タワーは本物なのかと思いました。


「何なんだこの世界は!」

ここは会員制の図書館のような、
コミュニティースペースのような場所だったのです。
建築家の隈研吾デザインの洒落た空間に、ゆったりとしたソファー。
会員の人たち(全員セレブに見える)は自由に本を読んだり、
持参したノートPC(Macが多い)に向かっていたり、
奥の方では懇親会みたいなのや、講演みたいなのをしていました。


まさかヒルズの上の方では、こんなことになっていたとは。
ここで4時過ぎまでコーヒー飲んで、本を読んで過ごしました。
Hさんはいろいろ読んでいましたが、僕はカルチャーショックで眠くなり、
ソファーで寝てました。


どうもありがとうございましたとお礼を言って、
それではまたと、六本木駅でお別れしました。


Hさんはいつもさり気なく、こういうことをしてくださるのです。
芸術祭もうまいカレーも、ミッドタウンとヒルズの不思議な空間も、
とても刺激を頂けました。本当にありがたい先輩なのです。
どうもありがとうございます。