会議室に「会議室利用後の注意」の紙が張ってあって、
ふと見たら、「プロジェクターの電源は切ったか」
「エアコンは切ったか」といったチェック項目と並んで、
証明は消したか
というのがありました。あれ?と思って見直しましたが、
「照明」ではなく、やはり「証明」でした。
ホワイトボードにびっしり書かれた「証明」。
博士の例のあれみたいなやつでしょうか。
ポアンカレ予想の証明を消さずに、
うっかり皆で会議室から出てきちゃって、
ホワイトボードに残したままにしておいたりしたら、
スパイが、ネクタイピンに仕込んだ小型カメラや、
後頭部の毛髪の分け目から強い光を出すことで、
スキャニングに成功するのでしょうよ。どーせ。
そして、それを本部に持って帰って、
我々より早く論文を学会に提出してしまうのでしょう。
どーせ。
ああ、こわいこわい。
これが武器なき戦争、インテリジェンス時代の
幕開けということなんでしょう。どーせ。