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人狼、イカナイバネ、ホドロフスキー、海水浴など

7月21日

川崎市産業振興会館の会議室で、十数名で人狼をした。
半沢直樹の最終回のような立派で大きな会議室。
13時から21時までみっちりやった。
みんな腕が上がっていてゲームに奥行きが出ていた。
ぼくもウソを突き通して勝つことができた。
そうなってくると、ますますおもしろくなってくる。
http://instagram.com/p/qtFK2IiwrC/
8月も三浦のリゾートホテルで人狼合宿をする予定。
へもいっ子たちは、好きなことにはまると寝食を忘れ、
そればかりに没頭する傾向があるように思う。
この日も夜9時まで食事をしなかったし、
三浦では夜から日の出まで誰も寝なかった。

「人狼覚え書」
動じないよう心の鍛錬をする。
情報を速記できるテンプレートを作る。
ブドウ糖を途中で補給する。
カフェインの取りすぎはソワソワするので注意。
相手の立場で考える。
別の役になりきる。

帰ってからも興奮が冷めず、人狼の本を注文したりした。

人狼読本 (ファミ通BOOKS)

人狼読本 (ファミ通BOOKS)

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人狼に勝つためにこれまでに読んだ本で、
役立ちそうなものをおさらいしたのだった。


7月23日

会社が終わってから、日吉の慶応大学内のバーへ行った。
経営学者の三宅秀道先生がお声をかけてくださって、
イノベーション創出のための研究や、商品開発研究をしている
大学の先生や研究者や会社員の方々と飲んだ。
巨大なメスシリンダーでビールが出てきて、
ひとつのテーブルを囲んで7人くらいで飲んだ。
話がとても楽しく、笑いっぱなしだった。


みなさん頭がキレッキレの人たちで、
そういう人たちの話はキレッキレで、
思考のもやもやした贅肉みたいなのをそいでくれるような、
爽やかな感じがした。物事を見るときの抽象度なのか、
本質的でみんなで共有して楽しめる話が多くてすごいと思った。
いろんなジャンルの人が集まって話をするのは超楽しい。
楽しんで終わるのでなく、受けた刺激を活かして何かをして、
貢献できるくらいになりたい。うおーってなりながら帰った。

7月24日

北海道テレビ(HTB)で深夜1時10分から、
エクストリーム出社の番組が放送開始になった。
タイトルは「イカナイバネ」。毎週木曜、何回もあります。
北海道弁で「行かないといけない」という意味だそうです。


5月にあまやんさんと北海道旅行をしていたのは、
HTBへ行ってエクストリーム出社とは何かを
語るという目的があったのでした。そのときは、
まだテレビ番組になるというのは秘密だったのですが、
ようやく言えるようになったので、見てください。
といっても、関東だとHTBのオンデマンド放送
見るしかないのですが、しばらくしたら、
まとめて見たいと思っています。
HTBの方々は、本当にみなさん素敵で親切でおもしろく、
とくに大畑さんにはクルマであちこち連れて行ってもらったり、
みよしのの定食やジンギスカンをご馳走になったのだった。
ありがとうございました。
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HTBの前で撮った写真

7月25日

文芸漫談へ行った。北沢タウンホール、3か月ぶり。
今回のテーマは尾崎紅葉の『金色夜叉』。
きちんと読んでから漫談を聞こうと思っていたのだけど、
『金色夜叉』が文語体で書かれていて(台詞は口語体)で、
あと明治時代のファッションのことなどの背景があって、
とても読みづらくて、なかなか頭に入ってこないので、
初心者向けのダイジェスト版を読んで臨んだ。

尾崎紅葉の「金色夜叉」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編 (角川ソフィア文庫)

尾崎紅葉の「金色夜叉」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編 (角川ソフィア文庫)

作品が『金色夜叉』ということもあって、
いとうせいこうさんのツッコミと、奥泉光さんのボケが、
びしびし決まっておもしろかった。
主人公の間貫一のいじけっぷりとか、
お宮を何年間も許さずにいるところとか、
最後の最後で、お宮が夢に出てきて死のうとしたときに
やっと貫一が「許す」と言ったシーンで、
「遅いよ」と両氏がツッコミを入れるところが爆笑だった。
あとやはり、貫一がお宮を蹴るシーン、罵るシーンとか、
当時の時代背景も踏まえていろいろな話があって、
勉強になりつつ、笑いが多く、素晴らしい回だった。


ホールを出て一緒に行ったYさんと居酒屋に入って、
刺身などを食べてお酒を飲んだ。雰囲気のよい店でうまい。
Yさんは『金色夜叉』を初心者版だけでなく、
正式な文庫でも読んでいて、その話を聞くと、
やっぱり全部読んどかないとなあと思った。よい気分で帰る。

7月26日

渋谷のアップリンクで公開中の映画
「ホドロフスキーのDUNE」を見た。
1975年に作りかけて途中で制作中止になった
「DUNE」という幻のSF映画があって、
そのドキュメンタリー映画。
「DUNE」の脚本は石版のようなでかい固まりで、
まるで当時の芸術的才能を結晶させたような迫力がある。
それを開くと、「DUNE」以降の多くのSFの中に、
「DUNE」の魂のようなものが入っていることがわかる。
「DUNE」は途中で終わってしまったけど、
この世の森羅万象に伝播していったというような
宇宙的な感覚を実感させてくれる。


あと、映画のキャストに交渉しまくっているときの
ホドロフスキー監督の話もおもしろい。
サルバドール・ダリやオーソン・ウェルズでないと、
この役はできないと現地に飛んで直接本人に交渉したりする
そのときのエピソードがどれも強烈すぎてウケる。

人生で何か近づいてきたら”イエス”と受け入れる
離れていっても”イエス”だ
『DUNE』の中止も”イエス”だ
失敗が何だ? だからどうした?
『DUNE』はこの世界では夢だ
でも夢は世界を変える 世界を変えるんだ

こういう言葉を生き生きと目を輝かせながら、
熱っぽく語るホドロフスキー監督が超かっこいい。

渋谷からの帰りの電車でもしばらく興奮して、
ジムで運動した後に、黄金町の映画館へ行って、
ホドロフスキー監督の『リアリティのダンス』も観た。

これもとてもよかった。というか、
よかったとかそういうあれじゃない。次元じゃない。
深層で蓋をしていた悪夢が噴き出したような
強烈で美しい映像で心を打たれた。映像の美しさと合わせて、
両親(とくに父親)のことを深く深く描いていく。
ぼくも父親にはいろんな気持ちがあったり、
その影響を強く感じるのでこの内容はとても響いた。
「苦しみに感謝しなさい。そのおかげで、いつか私になる」
と未来のホドロフスキーが、少年の自分を
うしろから優しく抱いてささやくところに涙が出た。
こうやって人の心に入り込んで精神を解放する作品が、
芸術なんだろうなと思った。まじすごい。けど、エグい。


そのあと、上大岡までもどって「ゴジラ」を観た。
ゴジラもすごい迫力だったけど、ホドロフスキーがすごすぎて、
あまり頭に入ってこなかった。

7月27日

葉山の一色海岸で恒例の海水浴。
今回も小宮山さんが招集をかけて10名ほど。
昼集合には、ほとんどの人が遅刻をしてきた。
ぼくも10分遅刻した。
そのあと、いつものカレー屋に行ってカレーを食べた。
http://instagram.com/p/q8MJL1iwr5/
食後に京急バスで海岸まで移動。海の家で着替えて、
15時から海水浴を開始。風が強くて波が高くて、
かなり大変だった。hassyさんとイノセさんのところの
massyちゃんも来て初めての海水浴に大泣きだった。
スイカ割りもして、とても満足したのだった。


そのあと藤沢へ移動して居酒屋で食事。
料理もお酒もうまかった。東雲さんとあまやんさんも合流。
エクストリーム出社1周年ですねと話した。
(本当は「かずどん」という湘南台の居酒屋へ行く
予定だったのだけど、日曜が定休日だった)
エクストリーム出社の1年について、
書き出したらすごいことになりそうだし書ける気がしない。
とにかく、あまやんさんの力がすごくて、
まじリスペクトするのであった。
まさか1年前はテレビ番組になるなんて思わなかった。


人生、楽しく生きたい。

頭がかゆい。季節の変わりめ

どうも何もする気がおきない、と思ったら7月だ。
3・7・11月は頭がかゆくなって、げんなりする。
季節の変わりめだからなのだけど、昔にくらべたら、
だいぶまろやかな不調というか、いい感じの憂鬱で、
こういう期間も必要なのだとわかるようになったので、
暗いながらも暗さを楽しんだりする余裕もある。
けれどもやっぱり憂鬱なので、ひどくならないように、
適当にしのいで、感度の高いうちに色々吸収しておこうと思う。
こういう状態になると、中原中也の「散歩生活」という
スランプ散文を思い出して読んで、ふーんと思う。

夢みるだの、イマジネーションだの、諷刺だのアレゴリーだのと、人は云ふが、大体私にはそんなことは分らない。私の頭の中はもはや無一文だ。昔は代数も幾何もやつたのだが、今は何にも覚えてゐない。
 それでも結構生きながらへることは嬉しいのだが、嬉しいだけぢやア済まないものなら、どうか一つ私に意義ある仕事を教へて呉れる人はゐないか。抑々私は測鉛のやうに、身自らの重量に浸つてゐることのほか、何等の興味を感じない。
 世には人生を、己が野心の餌食と心得て、くたぶれずに五十年間生きる者もある。
 或は又、己が信念によつて、無私な動機で五十年間仕事する人もある。
 私はといへば、人生を己が野心の対象物と心得ても猶くたびれない程虎でもなく、かといつて己が信念なぞといふものは、格別形態を採る程湧き出ても来ぬ。何にもしなければ怠け者といふだけの話で、ともかく何かしようとすれば、ほんのおちよつかい程度のことしか出来ぬ。所詮はくたばれア、いちばん似合つてるのかも知れないけれど、月が見えれば愉しいし、雲くらゐ漠としたのでよけれア希望だつて湧きもするんだ。それを形態化さうなぞと思へばこそ額に皺も寄せるのだが、感ずることと造ることとは真反対のはたらきだとはよう云うた、おかげで私はスランプだ。
 尤もスランプだからといつて、慌てもしない泣きもしない。消極的な修養なら、積みすぎるくらゐ積んでゐる。慎しく生きてゐるんだ。格別過去や未来を思ふことはしないで、一を一倍しても一が出るやうな現在の中に、慎しく生きてゐるのだ。酒といふ、或る者には不徳の助奏者、或る者には美徳の伴奏者たる金剛液を一つの便り、慎しく生きてゐるのだ。
 発掘されたポムペイ市街の、蠅も鳴かない夏の午ひる、鋪石や柱に頭を打ちつけ、ベスビオの噴煙を尻目にかけて、死んで沙漠に埋められようとも、随分馬鹿にはならないことなのを、それでもまあ、日本は東京に、慎しく生きてゐるのだ。
 ――なんてヒステリーなら好加減よすとして、今晩はこれで眠るとして、精神を憩やすめておいて、また明日の散歩だ……

http://instagram.com/p/qB13JpCwtW/
そうそう、7月の上旬に自転車を買ったのだった。
グリーン。変速ギアはなくて、ライトもタイヤを回して
光らせるやつだから夜は負荷がかかる。けど安かった。
今度は盗まれないようにします。

http://instagram.com/p/qRPli1CwlE/

あとそうだ、Fさんが制作をしているというお芝居を
見に行ったのだった。7月12日の土曜日だった。
超ヤバイと言われつつやってきた台風が、
むわっとした風になって消滅した翌日の夏みたいな日。
武蔵小金井の小金井アートスポットは、
朝にエアコンが壊れたそうで、
窓を開けて大きな扇風機だけだったのだけど、
それがかえってよかった。とても気持ちがよかった。
「Bakemono 地球上の音楽」というタイトル。
小さなスペースで目の前で行われるふたり芝居。
ふたりの足元にそれぞれスイッチがあって、
それを踏むと明かりが点いたり消えたりする。
オンとオフがふたりなので、合計4つの状態がある。
その4分割された平面の上に、様々な形の言葉と音楽とが、
積み重なって層ができていくようなイメージができた。
70分。おもしろかった。そのあとのアフタートークは、
アイスコーヒーを飲みながら聞いた。それもよかった。

http://instagram.com/p/qVYnx7iwo_/

昨日(15日)は、会社の同僚のieameくんが、
「今晩飲みに行きませんか?」と声をかけてくれて、
同じく同僚のバッキーと、3人で飲みに行った。
18時から23時までずっと飲んで話していた。
そのあとゲームセンターへ行くことになって、
ストリートファイターなどで対戦した。
それにしてもぼくは飲みすぎていたと思う。
楽しかった感情が残ってるだけで、あまり記憶がない。


あと、そうだ。書いてるといろいろ思い出してきますね。
日曜日の13日に、バーベキューをしたのだった。
とってぃさんのビルの屋上でのバーベキュー。
http://instagram.com/p/qg-TyXCwrT/
まいこもりすさんの誕生日も祝ったりして、
いい肉を食べたりトウモロコシ食べたり、うまかった。
パンを焼いて食べたり、なんかどれもこれもうまかった。
ぼくは日本酒の「石鎚」を冷やして持って行った。
あっという間になくなった。あと、やっぱり飲みすぎた。
帰ってから頭が痛くなった。

変な感じになるわけなど

本ばかり読んでいる。あとお酒を飲んでいる。
なにかにつけ自分の内側を観察している。
内側を観察しているというと、
考えてもしょうがないことをうだうだ考えて、
それは反動だったり現実逃避だったりが原因で、
ネガティブな方へはまり込んだりしていたものだけど、
最近のはどうも違っていて中立の静かな状態で、
なるほどなあと思って、しみじみ感心したりしている。
かといって、しばらくしていまを振り返ったら、
「あのときややノイローゼ気味だったわ」
と思うかもしれないけど、わりと元気です。


予定のない休日は昼に起きて、
ジムで筋トレと有酸素運動をして、
そのあと書店を見てまわり、喫茶店に入って、
映画のレイトショーの時間まで読書をしている。
映画が終わるのが23時や0時で、焼鳥屋に入って飲む。
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いつも満席で入れない地元の焼鳥屋が夜中は空いている。
空いているのがいいんだなと思う。
ジムも喫茶店も映画館もどこも空いている。
たまに昼間に同じことをすると、
視覚・聴覚・嗅覚への刺激が多すぎて疲れてしまう。


29日に、めぐろさん主催で肉を食べる会があった。
会場の日暮里のお店に早く着きすぎたので、
ルノアールに入って読書をしていたら、
少し離れた席の女子の会話が耳に入って、内容を覚えてしまった。
待合せの時間になったのでお店に入ったら、
なんとさっきの女子2人が、肉を食べる会のメンバーだった。
実はさっきぼくもルノアールにいたのですと打ち明けて、
会話が耳に入ってしまったと前置きして、
「『金閣寺』読んでるんですね」とか、
「職場のHさんおもしろい方ですね」と切り出したら、
とても笑ってくれたけど、不気味だったのではと心配になった。
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子どもの頃からなのだけど、教室の隅々の会話に気が散って、
目の前で話している人の話が頭に入ってこなくなったりする。
遠くのおもしろい話に反応して、
真面目な話をしている人の前で突然吹き出してしまったり、
別のグループの話題に気を遣って、
自分のグループの話題を変えたりする。
なので自分の声も誰かに常に聴かれているという気持ちになって、
自意識過剰で、いろいろ変な感じになってしまう。
集中したいものに集中できない。あちこち気が散る。
自分が誰かと話していても、横のテーブルで人が話していると、
両方が混ざって話せなくなる。


そういえば、そういうやつだよなぼくは。と思った。
気づいていなかった、自分が変な感じになる理由に。
そういえばをさらに広げると、学校とか会社とか、
同じフロアに誰かがいるだけで集中できない。緊張する。
だから学校の授業が分かったためしがない。テストもできない。
家でひとりになって教科書を読めば分かる。
会社も、ずっと緊張してほとんど力が出ない。
慣れていないだけだと入社時から思っていたけど、
もう10年以上経ったから、これは慣れの問題じゃない。
なんでいまさら急に、自分がこういうやつだと気付いたのか、
たぶん内側ばっかり観察していたからだと思う。
で、いろいろ無理だわと、居直るわけじゃないけど、
まあ仕方ないかと思う。


で、そう考えるといろいろ納得がいくというか、
人の多いところに出ると頭が痛くなるとか、
みんなが外部としてやりすごしている刺激を、
ぼくは勝手に過剰に取ってきてるせいじゃないかと思った。

読書したり映画、筋肉。草津旅行、プロレスリングからの出社

6月8日

横浜駅の西口にあるマッサージの店へ行った。
足裏をやってもらった。四十分で三千円。
効いたような効いてないような感じでユニクロに行き、
肌着やシャツやズボンをまとめ買いしたら、
ユニクロなのに一万五千円もして少しうろたえた。
けど、あれだけ買ってこの金額なら安いのだと思う。
上大岡へ戻って焼鳥。

6月10日

咳が止まらなくて困った。かなりひどく、
寝ていても咳で目が覚めるほど。とツイートしたら、
玉ねぎを試してみてくださいとアドバイスをいただき、
輪切りにしたものを枕元に置いて寝たら、よくなった。
調べたら同じようによくなったという人がおどろくほど多い。
(クックパッドの「つくレポ」に治ったの声がたくさん)
けど、科学的な裏付けはなさそうなので気のせいだと思う。
ぼくは思い込みが強いので、人一倍プラシーボ効果が出る。
とにかく治ればなんでもいい。
ウチの副作用無し咳止め&安眠方法☆玉ねぎ by Spain [クックパッド] 簡単おいしいみんなのレシピが175万品


プラシーボといえば、この本がすごくおもしろかった。

社会心理学講義:〈閉ざされた社会〉と〈開かれた社会〉 (筑摩選書)

社会心理学講義:〈閉ざされた社会〉と〈開かれた社会〉 (筑摩選書)

日本でもわりと耳にするホメオパシーについて、
ホメオパシーというのは超薄い毒でこれを病人に投与すると、
症状が抑えられて、健康状態が改善するというもので、
どれくらい薄いかというと、

ではフランスで販売されているホメオパシーに相当する一〇〇の三〇乗まで薄めてみましょう。(中略)立方体のプールを想像して下さい。一辺の長さが太陽から地球までの距離(およそ一億五〇〇〇万キロメートル)の二〇〇万倍ある巨大な立方体です。一〇〇の三〇乗は、このプールに一ミリリットルの活性物質を溶かした場合に相当します。
p.54

これくらい薄い、というか希釈後に成分の分子が残る確率は
ゼロだけど、効果が出ている人はたくさんいる。
その理由はプラシーボ効果だというのが医学界の見解だそうです。

プラシーボ効果は心理現象だから、処方の仕方が効果を大きく左右します。胃潰瘍の患者にプラシーボを与え、「この薬は新しく開発されたばかりで非常に効果が高い」と医師が説明した場合には七割の患者に向上が認められた一方で、看護婦が事務的に出した場合には患者の三割以下にしか有効性を示しませんでした。投与の仕方によっても効果は異なる。プラシーボは錠剤・座薬・筋肉注射・静脈注射・点滴など様々な形で処方できますが、ほぼこの順で効果も高まります。
p.57

そういえば、前に胃カメラをするときに、
点滴で麻酔を入れることになって、腕に点滴の針をして、
上の方から液がぽたぽた垂れているのを見ていたら、
とたんに眠くなってうとうとしたのだけど、
「しーなさん、まだ(麻酔は)入れてませんよ」
と看護師さんに笑われたことがあった。
それはそうとして、さらに興味深いと思ったのは、
フランスではホメオパシーに健康保険が適用されていて、
効果が曖昧だから適用から外すべきという意見もあったそうなのですが、

保健大臣に就任したフィリップ・ドゥスト=ブラジはホメオパシーの保険適用を継続する。(中略)「ホメオパシーに保険が効かなくなれば、患者はその代わりに他の薬を使用するだけだ。それでは結局、保険制度にとって、より高くつくから、ホメオパシーの保険適用は続けるべきだ」と大臣は説明しました。正しい判断かも知れません。医薬品の四〇パーセント近くがプラシーボとして使用されている現状を考えると、薬用成分の含まれないホメオパシーを残す方が安全なだけでなく、保険の負担としても安上がりです。

と、ある種の思い込みとか錯覚みたいなものでも効果があって、
それでいろいろ都合よくなるなら、そっちに社会の制度を
合わせていくんだ、というところにすごいなと思いました。


で、なんの話でしたっけ。
本だ。プラシーボについてはほんの一例で、
人間の持っている意志や主体というものが、
いかに適当なものかということが書かれている。本の帯に
「真理なき世界の光景 普遍的価値の罠を明らかにし、<開かれた社会>の真相に迫る!」
とあるけど、普遍的価値と思っていたことや常識が、
次々とぶっ壊されていくのは痛快で、
人格、意志、行動などは環境や状況によって、
いくらでも変化する錯覚であることが様々な実験結果で示され、
そんな人間たちによって社会が形成され、
維持されつつも変化していく虚構のメカニズムを、
フェスティンガーとモスコヴィッシという
二人の社会心理学者の理論を中心に紹介してあって、
とても興奮する内容で、たいへん勉強になった。
(勉強になったとか言ってるのも錯覚だと思うけど)

6月13日

新橋で飲んだ。イガラシイッセイ氏と、
店名もよく見ずになんとなく入った店がとてもよかった。
カウンターに座ると狭いのだけど、
刺身盛りのクオリティが素晴らしく日本酒をやった。
http://instagram.com/p/pxcfZtiwk7/
1時間ほどいてから、別の店に移動して飲んだ。
東雲さん、マリエさん、Fさんがやって来て飲んで、
あとから春昆布さんとユウコさんが来た。


終電すぎて、Fさん、春昆布さん、ユウコさんと
歩くことになった。ずっと歩き続けて、
ひとりずつ家に送って行くみたいな話で、
歩き出したと思うのだけど、みんな相当酔っていた。
はじめのうちはテンション高く、東京タワーが見えるとか、
楽しく歩いていたのだけど、全員疲労が限界に達して、
三田のガストに入って朝までいた。
結局、ひとりも送ることはできなかった。

6月14日

朝帰り、風呂、昼まで眠って夕方ジム。

石井直方の筋肉まるわかり大事典

石井直方の筋肉まるわかり大事典

この本を読んで筋トレの仕方をしっかりするようにした。
マシントレーニングは8回くらいで限界の重さにするのを、
5セットくらいするようにして、呼吸や姿勢を意識して、
それから運動後に牛乳を飲むようにした。
そうしたら、筋肉痛になった。行くたびになる。


ジムの風呂とサウナが気持よく、
さっぱりして出ると暗くなってる。上大岡の書店を見て、
映画館のレイトショーが始まる時間まで喫茶店で読書。
毎週これをしている。
映画は「私の男」を見た。

『私の男』劇場予告編 - YouTube
心が掻き乱れて大変すぎて、
中盤から自分が何に強く反応してどう感じているかを
半歩下がって観察しながら見た。
そうしてないと具合がわるくなりそうなほどだった。
映画『私の男』公式サイト

6月15日

前日と同じように昼まで眠って夕方ジム。
筋トレと有酸素運動。
上大岡の書店を見て、レイトショーの時間を見たら、
まだだいぶあったので、焼鳥屋の鳥佳へ行った。
日曜の夜だし、人気のある店なので、だいたい売れて、
きのことか出せるものが少ないけどいい? と聞かれて、
もちろんいいのでカウンターで飲む。エリンギやうずら、
つくねがあったのでつくね。日本酒を二合。これがまたうまい。
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二号店、三号店とあるのだけど、やっぱり本店がうまい。
材料は全店で一括して仕入れているのか、
煮込みの味はどの店舗も同じ気がするのだけど、
やっぱり本店がうまいのは、マスターの焼き方と店の歴史
のようなものなのだろうと思う(あとプラシーボ)。


映画は「わたしのハワイの歩きかた」を見た。

映画『わたしのハワイの歩きかた』予告編 - YouTube
前日に見た「私の男」が重たすぎて軽いのを見たくなったのだ。
お客はぼくしか入っておらず、プライベートシアター状態。

いやされる内容かと思っていたけど、
煩悩の塊のような登場人物たちが出てきて、
多くのシーンが自分のカルマと反応してイライラするのだけど、
そうやって感情が動かされることが、
心の偏りへ意識を向けることに役立ち、
己を知るうえで、非常にためになる作品だと思った。


この映画も、「私の男」も、他の映画もだけど、
見ることでプライベートな感情を動かされて、
その動きの中から、ああ自分ってこういうのがいやなんだとか、
こういうのに惹かれるんだとか、自分を知ることができて、
そしてそのあとに変化が起きる可能性のある映画が、
ぼくが思ういい映画なんだろうなと思った。

6月17日

川崎の別海という居酒屋で飲んだ。
駅から少し歩くけど、いかにもな居酒屋で座敷があって、
〆鯖の量がすごい。食べものもお酒もうまい。
そこにインドネシアから帰国中のさえさん、
小宮山さん、hassy&massy、YUさん、
イッセイ氏、ダヤンさんで飲んだ。


座敷でわいわい飲んでいたら、
ふと目黒にあった居酒屋よしを思い出した。
massyちゃんは1歳半となって、
人見知りっぽい感じになったりしていてかわいかった。
さえさんは相変わらずエネルギッシュで、
インドネシアの話などを聞かせていただいたりした。
正調へもいっ子飲み会という感じだった。

6月21日

おのしゅうさんと草津温泉へ行った。
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草津へは四回め。パワースポット。
代々木から、上州ゆめぐり号という高速バスが出ている。
これで四時間ほど(途中休憩あり)で着く。
四時間というとげっそりするほど長いけど、
電車で行っても草津温泉の最寄り駅まで三時間半、
そこからバスにしばらく乗るので同じくらいかかる。
けど、バスのほうが安い片道三千円くらいで行ける。


着いたのは土曜の昼で、雷鳴が響いていたけど小雨。
宿に荷物と貴重品を預けて、西の河原露天風呂へ行く。
着いたらまずここへ行くと決めている。
小雨の中の温泉もよかった。目に入ると染みる、
口に入ると酸っぱい。強い酸性のお湯。いい。
湯畑周辺を散歩して、宿で食事。うまい。
宿の温泉もこじんまりしていてよかった。
http://instagram.com/p/pf6uItCwqw/
http://instagram.com/p/pxl2hdCwgi/
http://instagram.com/p/phoAhTCwnS/
夜に、おのしゅうさんとポーカーなどしていたのだけど、
なにもすることがなくなって暇を持て余したので、
草津のいろんな施設に張り紙がしてあった「温泉落語」
というのを見に出かけた。湯畑すぐのところで、
日中は湯もみ体験などができる施設で、夜は舞台になる。
http://instagram.com/p/pxnhm3iwiU/
落語家の人が枕で話していたけど、
草津の夜は、たしかにすることがない、娯楽がない。
そこで落語をすることになったらしい。
1時間ほどで終わって宿に帰って、
酒屋で買ったお酒を湯のみに入れて飲んでいたら、
猛烈な眠気がきたので十時頃に寝た。


朝6時に目が覚めて、温泉。夜中はすごい雨だったようだ。
ゆっくり朝食をとって支度をして、
「草津熱帯圏」という熱帯動植物園へ行くことにした。
期待していなかったけど、とてもおもしろい施設で満喫した。
そのあと、大滝の湯へ。温泉に浸かる。
合わせ湯というのがあって、異なる温度の五つの浴槽を、
温度の低い方から順に一分ずつ入る入浴法で、
一つめはぬるいのだけど、四つめになるとかなり熱い。
おのしゅうさんは耐えられずに出ていたが、
草津まで来てお湯から逃げるなんてのはあれなので、
最後までぼくは我慢して入った。熱すぎて逆に、
あれこれ冷たくないか? と一瞬思うほどだった。
が、やっぱり熱く熱湯コマーシャルかと取り違えるほどで、
かき氷の山を探しそうになった。


その後は温泉饅頭を買って、バスターミナルの
二階にある温泉資料館(けっこう充実している)を見て、
バスで四時間で新宿。帰ってきた。
よい温泉は地球との一体感がある。
霊的なエネルギーに満たされた感じになった。よかった。

6月23日

アメリカの経済学者タイラー・コーエンさんの
『フレーミング』という本を読んだ。

フレーミング「自分の経済学」で幸福を切りとる

フレーミング「自分の経済学」で幸福を切りとる

人は、バイアスがあるからこそ、自分にとって価値ある情報を選べる。これが「フレーミング」。情報の小さなピースを上手に集めて、頭の中に「自分だけの経済」をつくれば、複雑きわまりない世の中を、楽しく生きていける。

とか、

世界を人間にとって現実的で、はっきり見定められるものにするために、人は情報食(インフォボア)になった。情報の整理や操作は、便利で楽しく、緊張と安らぎを交互にもたらしてくれる作業であり、また哲学的な深淵を探る助けにもなる。われわれが足を踏み入れつつある世界では、情報の収集や整理が、奇妙なまでの、おそろしく極端な状況にすでに達しているが、それは(たいていは)良いことである。それは人生でも最高の見返りを数多くもたらす道、自分だけの経済を創造し、自分のための学習や娯楽を自在にコントロールするための道なのだ。

とあって、はじめの方は何についての本なのか、
さっぱりわからなかったのだけど、自閉症のことが書いてある。
ネガティブな意味ではなく、ITの進歩などで、
多くの人が自閉症的な性質を持つようになっていることと、
これからますます自閉症的な傾向を持つことが、
楽しく生きるために重要なことだと説いている。
そうとう変わった内容の本だと思うけど、
読んでみると納得することがたくさんある。
というか、ぼく自身がすでにそういう生き方をしていて、
とくに自分が楽しくしていられるようになったのが、
本に書いてある「自分だけの経済」というものを作って、
世の中を見ていく方法を学んだときからだったと振り返った。


診断されたわけではないけど、ぼくはわりと自閉症的だと思う。
会社で会議を開催して、それ自体は問題なく終わったのだけど、
出席者の方から、
「ホラーのような演出だった」「不思議な緊張感があった」
という感想をいただいたのだった。
ぼくが話すとぼくの不気味さだけが伝わって、内容が届かない。
小学生の頃から通知表に「元気よく話しましょう」とか、
「もっと大きい声で」とか「もっとみんなと話しましょう」と、
アドバイスを書かれてきて、そのたびに頑張ろうと思ったけど、
まったくどうしていいかわからずに悩んだり、
気持ちや意識の問題だと思われて落ち込んだりもしたのだけど、
自閉症的な弱みを克服することを学習して強みにする
というのを、ぼんやり学んだのはこれだと思う。


2008年に「サイレンツ」というコンビを作って、
漫才のMー1グランプリに出場した。
相方のイッセイ氏もぼくと同様に喋らない(沈黙)からサイレンツ。
関東のアマチュアで、準々決勝まで勝ち抜いたのはサイレンツだけだそうだ。
若手漫才師の憧れの舞台(らしい)「ルミネtheよしもと」の
舞台に練習を一度もしていないぼくらが立ったのだった。
動画をご覧いただけると分かる通り、とても自閉症的だと思う
(ぼくはこれでもしっかりしゃべっている方だ)。


こういうことなんだと思う。
このブログだって、ぼくがもし人と直接話すのが大好きで、
声が大きく口頭で過不足なく内容を伝えられる人間だったら、
わざわざ書いていないような気がする、十年以上やってるし。
自分から友達をつくるのが苦手なので、遊び場とルールを
提供して来てもらうという発想をしていなかったら、
リアル桃鉄とかエクストリーム出社もやってなかったかもしれない。
だからむしろ、自閉症的なおかげで、へもいっ子クラブとか、
たくさんの友人ができたのだと思った。
で、その総合的な行動の仕方とか考え方自体が、
ぼく自身の経済になっている。独自の価値基準があって、
それで世の中を認識している。そうしたら、
生きるのがわりと楽になったような気がする。
だから、いまでは、
「ホラーのような演出だった」「不思議な緊張感があった」
と言われると、正直ちょっとうれしい(それもどうかと思うけど)。


とくにこの頃は、ますます変わりづらくなってきたのか、
弱みを克服するために強みを活かすということをよく考える。
本ばかり読んでいるのも、自分だけの経済を充実させたいのだと思う。
これからもクセみたいに読むことや考えることを続けたい。
自分としっかり向き合って、少しでも納得いくことをしたい。
その方法を探ることに、いまは熱心になっている。

6月27日

久々のエクストリーム出社。
プロレスリング・ノアの道場がある有明の
「ディファ有明」へ行ってプロレス体験をした。
http://instagram.com/p/px2BO3iwiN/
リングを間近に見るのもはじめて、上がるのもはじめてで、
朝七時からすごい興奮した。リング上でストレッチをして体をほぐし、
リングでロープの反動を楽しんだり、
コーナーからマットの上に飛び降りたりした。


丸藤選手がマイクで普段の練習について解説してくださって、
また、石森選手と熊野選手による技の実演を見せていただいたり、
超充実した時間だった。技をかけてもらうコーナーもあって、
痛いのや苦しいのを、超ゆる~くかけてもらうという、
貴重なひと時だった。


それにしても、プロレスラーはすごい。
いつも、通しで何時間も練習をしている。
小さな技でさえケガをさせてしまう可能性があるので、
とても慎重だった。すごい人たちが戦う試合は、
さらにすごいことになるのだろうな。参加できてよかった。
http://instagram.com/p/px12g0Cwh9/
逆エビがためされている、あまやんさん

神奈川近代文学館へ行ったり、商品開発研究会へ行ったりして、おもしろかった。

どうも眠いというか、会社へ行って帰ってくるだけで、
とくに忙しくもないのに、へとへとになってしまう。

6月1日

おのしゅうさんが暇そうだったので、
というかぼくも暇だったので連絡をして出かけた。
馬車道にあるおすすめのスープカレーの店へ案内して、
ビール中瓶を半分ずつ。スープカレーは安定してうまい。


そのあと、神奈川近代文学館へ。
装幀家の菊地信義氏が手がけた本の展覧会。
http://instagram.com/p/osY8kJiwhL/
50人の作家の本が、作家の言葉とともに展示されていて、
どれもこれもよかった。本がそれぞれ佇んでいた。

装丁者の仕事とは、作家によって書かれた作品を、
本という物にする際、その箱、カバー、表紙、見返し、
トビラまでの装と形ちを考案する事にある。

依頼された作品ごとに、作品の内から装を考え、
その考えを来たるべき読者の目で、
読者の手の内で形にしようと心がけて来た。
(菊地信義「手の内で」より)

本を実際に手に取って鑑賞できるコーナーがあって、
カバーを外したり触ったり間近で見たりできて、
そこがとてもよかった。
本の内から立ち上がってきたエネルギーが
結晶になったような感じ。
澁澤龍彦の『高丘親王航海記』は好きな小説で、
文庫でしか読んでいなかったのだけど、
初めてケースに入った単行本を見ることができた。
ケースはつるっとした白で、本を取り出すと、
すべすべした金色の布カバー。表紙を開くと、
真っ赤なページに親王が旅した地図があって、
世界観そのままだと感動した。
http://instagram.com/p/oyNJ7ZCwpq/
常設展もひと通り見た。夏目漱石や芥川龍之介や
川端康成の直筆の原稿を見たりした。よかった。
そのあと野毛で飲む。小宮山さん、YUさんが合流。

6月2日

経営学者の三宅秀道先生がコーディネーターをされている
商品開発研究会へ呼んでいただいて、参加したのだった。
三宅先生とのつながりはすごい偶然だった。
昨年の9月にほぼ日刊イトイ新聞で、
三宅先生と糸井重里さんの対談があって、
それがものすごくおもしろかったのだった。
対談では、ある商品が中心となって文化ができることや、
逆に商品の開発を文化や環境から考えるという視点など、
なんとなく感じていながらも、はっきりしなかったことが、
ズバッと示されていて、そうだそうだと興奮したのだった。
そして、多くの企業が売れないものを次々出して、
繰り返し失敗するのはまさにこういった視点が
欠けているからだと、胸がすくような思いがしたのだった。
未来の「はたらく」、見えるかな。 - ほぼ日刊イトイ新聞


それで、三宅先生の本を読みたいと思って、
『新しい市場のつくりかた』をすぐに買って読んだ。

新しい市場のつくりかた

新しい市場のつくりかた

これも超おもしろくて、この時期お酒を飲んだら、
この話ばかりして、あまやんさんも本を買っていた。
例として取り上げられている中小企業のエピソードも
楽しいのだけど、やはり根源的なところがすごくて、
潜在ニーズではなくヒューマニティとか、
思想・哲学から始まるところが独創的でグッときて、
と、ツイッターに書いたところ、
なんと三宅先生からリプライがあり、
さらに驚いたことに、三宅先生は、
リアル桃鉄」をとても気に入ってくださっていて、
しーなねこのブログも前から読んでくださっていて、
Kindleで出して一部のコアなしーなねこファンにしか
売れなかった『よりぬきしーなねこ』まで、
読んでくださっていたので、おどろきのあまり、
イスから転げ落ちそうになったのだった。
よりぬき しーなねこ

よりぬき しーなねこ

それからエクストリーム出社が本格的に盛り上がって、
その間も『新しい市場のつくりかた』に書いてあることを、
定期的に参照して、なるほどなあと思っていたのだった。
リアル桃鉄もだけど、既存の鉄道インフラや、日常の通勤という、
当たり前になっているモノや行為への視点を変えることで、
鉄道がゲームボードになったり、通勤がスポーツになる。
そこにルールを乗せて、遊んだりリフレッシュしたりして楽しむと、
これまでのモノの意味が拡張されて新しい価値が生まれる。
たくさん実践して見せて、人々の心の中の矛盾を解放していけば、
ブームから文化に近づいていけるのではと思ったのだった。


で、なんの話でしたっけ。
そうだ、三宅先生に呼んでいただいて、
商品開発研究会に行って、超おもしろかったのだった。
(研究会については、どんな展開になるかわからないけど、
とにかくおもしろい人を集めましたと三宅先生はおっしゃっていた)
エネルギー研究者の大場紀章さんが講師で、
「エネルギー危機と日本の製造業」をテーマにお話があった。
石油については、ほとんど何も知らなかったのだけど、
とにかく複雑なことがわかった。
原油価格は需要と供給で決まらず、国ごとの生産コストや、
政策やシェールガスや中国バブルや、もっともあれだったのは、
人々の気分だったりして、その結果が世界の産業に
大きなインパクトを与えることになる。
研究者の人の知識と思考の深さは、マジパないと思った。
研究者、専門家と比べたら、普通の人たちは、
テレビや新聞やネットからの情報、
それは利権を持つ複数の組織や、複雑なシステムや、
多くの人々の気分によって歪曲されたあとの情報しかなく、
それらを組合せて自分の意見的なものを持つなんて、
そもそも不可能なんじゃないかと思うほどだった。
研究会のあと、20人くらいで懇親会があり、
いろんな人がいて、こちらも超おもしろかった。


おもしろすぎて、帰り道から数日間、
自分って何なんだろうと思って、頭がぐるぐるした。
いまもしているのだけど、
思ったのは、新しく人と会うこと、
本を読むだけでなく、できるだけ情報源に近くて
詳しい人に直接会うのがいいなと思った。
すごい人に会うと視点が変わって、
当たり前だったものが違って見えるようになる。
貴重な機会をありがとうございました。


Webで読んだ記事から、本につながって、
本から人との出会いにつながっていった。
近代文学館でも同じようなことを感じて、
本をコンテンツと捉えるよりも、しっかり手で持って、
モノとして装幀を楽しんだり、文字は活字よりも、
手書きの原稿に人間味があって、モノから人で、
最終的に響くのは、人なのだと思った。


というか、ぼくの日記、
「よりぬきしーなねこ」のころから
ずいぶん変わってる!いいのか!?


http://instagram.com/p/ox5cB9Cwjd/