新作がでました!(2014年11月)

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「へもい・オブ・ザ・イヤー」大賞決まる

へもいっ子クラブは、各界でもっとも活躍した「へもい人」に贈る
「へもい・オブ・ザ・イヤー」を12月24日に発表しました。
選考はへもいっ子クラブ代表の椎名氏が自宅で行いました。


「へもい・オブ・ザ・イヤー」は、

・へもいっ子のロールモデルを掲示
・世間に埋もれがちなへもい業績に光をあてる
・へもさを通して時代の変化の矛先をとらえる

という主旨のもと、2008年頃から毎年実施するアワードで、
本年が5回目か6回目となります。


「へもい・オブ・ザ・イヤー」にノミネートされたのは、
小宮山さん、春昆布さん、なおさんの3名でした。
選考委員の椎名氏は、
2014年の「へもい・オブ・ザ・イヤー」について、
次のように述べました。
「例年だと、この人しかいないだろうというような
だれもが納得する"へもい"人がいるものですが、
今年は全体的に、へもさが小粒な印象でした。
小粒といっても決して悲観しているのではなく、
いまは土の中でへもさを吸収して、力を蓄えているイメージ。
来年は大きなへもい花を咲かせることを期待しています。」


そして、「へもい・オブ・ザ・イヤー」大賞に選ばれたのは、


リタさん


でした。年間を通して、バランスのよいへもさが出ていたことが、
選ばれた理由です。4年連続でノミネートされている小宮山さんは、
へもさが熟成されすぎて、ちょっとやそっとのことでは、
へもさに新規性を打ち出せなくなってきているのが厳しいところ。
へもさに手を広げすぎてしまったベテランの葛藤が見え隠れしました。
荒々しいへもさが持ち味の春昆布さんは、
へもさを突き抜けた世界観を提示してはいるものの、
実用性の面から待ったがかかり、もう1年様子を見てからでもいいのでは、
という声があり見送りとなりました。
なおさんは、「へもい・オブ・ザ・イヤー」殿堂入りの
YUさんの王道ハードワーク系のへもさを部分的に援用しながら、
独自のサブカル的へもさを軸に据え、抜群の安定感を発揮しました。
しかしながら、「へもい・オブ・ザ・イヤー」の持つ
新人賞的な意味合いを考慮すると、今年は、
やはりリタさんが最適だろうという結論になりました。


http://instagram.com/p/kR8ZxxCwun/
へもいっ子クラブ代表の椎名氏は、
2月に開かれたイガラシイッセイ氏の結婚パーティの余興で
エクストリーム漫談(「エクストリームだろぅ〜」と言う)
をやろうとして衣装を揃えたものの、結局やりませんでした。

振り返り

1年を振り返る時期になった。今年もいろいろあった。
エクストリーム出社の本が発売されたのは1月だったのだな。
雑誌やラジオに出してもらったりして人の輪が広がった。
7月から9月はエクストリーム出社の番組「イカナイバネ」が
北海道のHTBさんで放送されて、これもうれしかった。
旅行は北海道へ行ったり、富士山の頂上まで行ったり、
今治からしまなみ海道をサイクリングして尾道まで行った。
経営学者の三宅秀道先生にお声がけいただいて、
川崎の商品開発研究会に参加できたのもよかった。
文学フリマに5月と11月に出店した。小説を2つ書いた。
どちらもこれまでのとだいぶ違うものになったけど、
なんとなく自分のやり方がわかったような気がした。
映画をけっこう見た。本も読んだ。
前半は動いて、後半はじっとしていた。


今年はとくに後半から内面が充実していった感じがした。
自分でいうのもあれだけど、いい感じになってきた気がする。
ぼくのいろいろな面での固さと、その出どころや、その反動、
抑圧や、認知のゆがみや、宇宙のバランスなど、
なるほどと気づくことが多く、自由になってきた気がする。
それでもまだまだ、治らないところは折り合いをつけて、
整体みたいに、整えておくべきところはたくさんある。
あと、なにかつくりたいと思った。自由になった上で、
なにかつくりたい。小説を書くとか、ゲームを作るとか、
新しい遊びを考えるとかしたい。すぐにはできないことを、
じっくり時間をかけてうまくできるようにして、
いいものをつくりたい。そのプロセスで、
より自分を知って、より自由になり、楽しくすごせるような、
おもしろいと思えることを地道にやりつづけたい。


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今年最後の人狼合宿12月19・20日(朝日さん撮影)

年末年始のNHKの番組で、見たいと思ったもの一覧

12/24(水)

[総合] 後7:30~8:43
NHK 自然 Nature」こんにちは!動物の赤ちゃん2014



12/25(木)

[BSプレミアム]後9:00~10:00
世界で一番美しい瞬間(とき)クリスマス・スペシャル



12/27(土)

[総合] 後5:00~6:00


[BSプレミアム]後7:30~8:59/ 後編は翌日の後9:00~9:59
ザ・プレミアム 「星の生まれる海へ~中国・黄河源流への旅~」


[BSプレミアム]27日深夜0;25~1:25

12/29(月)

BSプレミアム] 後9:00~10:30
壇蜜 ネパール 死とエロスの旅


BSプレミアム]深夜0:00~
岩合光昭の世界ネコ歩き」朝まで世界ネコ歩き



12/30(火)

BSプレミアム] 後10:00~11:00
はっぴいえんど「風街ろまん」



1/3(土)

[総合] 後7:30~



1/6(火)

[総合] 後8:00~8:43

『インターネット的』を読んだ。散歩した。撮りためてた番組を見た。

前回の日記、まだ10月までしか書いていなかった。
11月もいろいろあって楽しく生活できたと思う。


ところで、『インターネット的』という本を読んだ。

インターネット的 (PHP文庫)

インターネット的 (PHP文庫)

糸井重里さんが10年以上前に書いた本。
それが今年11月に文庫化された。
インターネットによって世の中はこうなるのではということが、
「ほぼ日」をやって肌で感じて見えてきたことをベースに、
とてもフラットに書かれている。10年前に発行されたとき、
この本はあまり読まれなかったらしい。それは、
本の最後に新しく追加された「続・インターネット的」によると、

大きな理由のひとつは明らかです。この本には
「インターネットは儲かるぞ」って書かれていないのです。

たしかに本に書かれていることは、
気が短くて早く儲けたい人にとっては、
もどかしい気持ちになっただろうなと思う。
生き方や、人間観や、心がまえとかが中心に書かれていて、
それをまずはしっかりしていかないと、

ビジネスは「利益のため」だけの戦争になってしまいますし、
作品は「当てる」ためだけのものになってしまいます。

とあるから。本を売るためだったら、あの糸井さんなのだから、
当てようと思えば当てることができたと思うのだけど、
そんなことはしない。そんなことしていてはよくないぞ、
ということがここに書かれていて、その通りにしている。
で10年たって、そのことが「ほぼ日」で見事に実証されて、
世間では「いまの時代が予見されている」とか、
「ぜんぶ、ここに書いてあるじゃないか」と、
いまになって再評価されているそうだ。


10年前にインターネットについて書かれた多くの本は、
ぱっと売れたかもしれないけど、いまでは古臭くなっている。
ITの先端であっちだこっちだと走り回っている人たちの間を、
ほとんど脇目も振らずに、「ウサギとカメ」のカメみたいに歩んで、
みんなのお手本みたいなところに達しているのに感動してしまった。
(2012年には独自性のある事業で成功している企業に贈られる
ポーター賞」を受賞している。ほぼ日刊イトイ新聞 - ほぼ日ニュース
ほんとそういうことなんだろうなと思う。


この頃よく感じるのは、
早く儲けたいインターネット的でない人たちが、
この「インターネット的」なことがカネになると、
流行りに飛びつくような風潮というか、そういうのがあると思う。
その流れはいいこともたくさん生むと思うけど、
やっぱり長くはもたない気がする。

ぼくは「伝えるために」日々を過ごしているわけではないわけで。
なにをする、なにをしている、どうしようとしている、
どういう場面にいる……伝えるのは後回しにして、
感じたり思ったり考えたり動いたりしています。
その過程そのものが、「伝えたいこと」だと思っています

というところに、とてもぐっときたのだった。
生きることが伝えることになっているというか、
「消費のクリエイティブ」というキーワードが出てくるのだけど、
お金や時間を創造的に使うこと、遊んで楽しむこと、
よい環境にいること、よい気持ちでいること、
豊かに感じて考えて、それがよい物事を生むことにつながる。
こうやって地道にブレずに、長く自然にやっていくことが、
自分にも、自分以外にもいいんだろうなと思った。



土曜は、近所の友人のオカンダと散歩した。
自宅から半径5キロも出ていないところを歩きまわった。
どっちへ進路をとるかの基準は、
行ったことない、行かなさそう、おもしろそうな方を選ぶ。
http://instagram.com/p/wQbMWCCwlX/
結果、こんな道も通った。行き止まりは意外と少なく、
引き返したのは2回ほどだった。駅で言うと2駅分くらいの距離で、
区も跨いでない完全な地元なのに、知らない道だらけ。
いきなり小学生の頃に自転車で数回だけ通った道に出たりする。
20年くらい前の感覚が浮かんできて揺さぶられる。
旅とかの移動には時間と空間の要素があると思う。
空間的にはたいしたことないのだけど、時間的に大移動すると、
思えば遠くへ来たもんだ的な気分になる。
移動して場所的に遠くへ来たことが、
ノスタルジーを引き起こすこともある。おもしろい。
断片的に覚えているポイントとポイントが、
ふいにつながると「おお、ここにつながるのか」と感動する。
シナプスがつながるみたいな感覚。本能的なうれしさがある。
ラストは互いの家から徒歩10分ほどのところにある
うどん屋に入って、鍋焼きうどんを食べた。
ぼくは高校のとき毎日この店の前を通っていた。
入ったのは30代になってから。瓶ビールを飲む。


家に帰って、撮りためていたテレビを見た。
「地球イチバン~世界一服にお金をかける男たち」
「プロフェッショナル仕事の流儀~高倉健スペシャル」
浦沢直樹の漫勉」
どれもおもしろかった。

「地球イチバン」はサップという
コンゴに昔からあるファッション文化と、
サプール(サップをするひとたち)の特集だった。
コンゴのひとたちの平均的な月収は3万円で、
サプールはその半分以上を服につぎ込んでいる
(サプールは職業じゃなくて、ふだんは普通に働いている)。
服はブランド物で普通に10万円とかする。
各地域で代表みたいなサプールがいて、
彼らが集まってお祭りみたいなことをしている。
サプールは街のヒーローで、子どもたちの憧れでもある。
ファッションにはお金が必要なのでサプールたちはまじめに働く。
貧しいけど着飾ることで意識が変わり、誇りを持つようになる。
ケンカ早かった男が、サプールになってから、
落ち着きのある紳士になったりしている。
意識が変わると、人へ及ぼす影響が変わる。
影響を受けた人たちから及ぼされる影響で本人も変わる。
よい循環が生まれているという内容だった。
これも「消費のクリエイティブ」だなあと思った。


浦沢直樹の漫勉」は、漫画家の浦沢直樹さんが、
漫画を描いている過程をカメラで記録して見せてくれるもので、
へええ、こうやって描いてるのかと思った。
浦沢直樹さんの他に、かわぐちかいじさん、山下和美さんの
漫画を書く過程もものすごく接近して見ることができた。


番組を見おわって、
深夜2時にシャーペンで絵を描きたくなって、
amazonで検索をしたのだけど、
そういえばあったかもと家の中をさがしたら、
むかし祖父が使っていたものが何本も出てきた。
芯もあった。0.5mmのBが使いたいと思っていたら、
それもあったし、amazonで買おうと思ってたものもあった。
http://instagram.com/p/wRqCNICwi-/
祖父は亡くなる手前まで、
ほぼ毎日、製図台に向かって仕事をしていた。
仕事をすることが生きることのような人だった。
このシャーペンは図面を書くときに使ってたもので、
祖父の仕事部屋から父が持って帰ってきたのだった。
これ、おじいさんが握ってたんだなと思った。




また、11月の日記書けなかった。

10月のことを思い出して書くけど、わざわざ書くほどのことでもなかったような気がする。

10月と11月にあったことを書いておこう。
Twitterに書いておくと、いつ何をしたかわかって助かる。
さかのぼりますよ~

10月17日

大船のおでんセンターへ行ったのだった。
イガラシ夫妻と小宮山さんとで行ったのだった。
居酒屋という雰囲気でもなくて、家庭的という感じでもなく、
スナックっぽいというのだろうか、
とにかくうまくて安いよいお店だった。
おでん以外にもハンバーグとか唐揚げとか、
ひと通りそろっていてそれぞれポテトサラダが
しっかり乗ってくるのでポテサラを注文する必要がない。
http://instagram.com/p/uQhnusCwtp/
大きなお皿にこれだけのって800円とかだった。

10月16日

会社の同僚のNさんとieame君とで、
鶴見線の国道へ行って飲んだのだった。
国道駅の高架下に「国道下」という居酒屋がある。
戦後からずっとある居酒屋で、昔は辺りにも店があったらしいけど、
いまは国道下だけになっている。いつも常連さんでいっぱいで、
ぼくらが行ったときも入れなかったのだけど、
マスターが折りたたみのテーブルと丸椅子を出してくれて、
そこで飲んだ。まだ寒くなるぎりぎり手前の季節だったので、
ちょうどよかった。風情があって、ちびちびとビール中瓶を飲む。
http://instagram.com/p/uSsq2_CwrD/
戦争中に飛行機が飛んできて撃ったという
銃弾のあとがトンネルの入口にあって、
マスターに案内してもらって見た。

10月20日

以前に小説教室で一緒になった
ひんやりデブさん(女性)が、新宿のゴールデン街
ある店で週イチでママをされているというので、
イガラシイッセイ氏と行ってきた。
教室で一緒だったMさんも来店していて、
いろいろお話しながら飲んだ。ひんやりさんが、
カウンターの中でテキパキ働いているのを見てるだけで、
なんだかおもしろくってしょうがなかった。
http://instagram.com/p/uYNRaLCwrx/
店はにぎわっていて、2時間ほどで出て、
2軒目の焼鳥屋に入った。「ポヨ」という店で、
えらくうまかった。お通しのブリだったかなにかが、
ボリュームがあって、お通しで小腹が満たされてしまうほど。
Mさんの謎だったプロフィールを聞いてびっくりした。
ゴールデン街は巨大な文化祭のような印象だった。

10月24日

「こすぎの大学」という武蔵小杉でやっている
ソーシャル系大学で知り合った方々にお誘いいただいて、
若狭の梅酒を飲む会というのに参加してきたのだった。
福井県若狭町は梅が有名で、梅酒作りに力を入れている。
ストレートで飲ませていただいたのだけど、
とろりとしていて甘さがひかえめで超うまい。
若狭町についての観光情報などもレクチャーしていただいて、
とても満足した夜だった。福井県に旅行に行きたい。
若狭の梅酒を通販で2本買った。いまもちびちび飲んでいる。


10月26日

グルメなYUさんにお誘いいただいて、
祐天寺で焼き肉を食べたのだった。
おのしゅうさんと、ライターの朝井さんも。
ちょうど朝井さんの本が発売された直後だった。

ひとりっ子の頭ん中 (中経の文庫)

ひとりっ子の頭ん中 (中経の文庫)

ひとりっ子の習性について、ご自身の経験や、
いろんな人からリサーチした内容をまとめた本で、
とても売れているらしい(増刷もかかったそうです)。
YUさんは仕事はもちろん、仕事以外でも、
ものづくり系の団体で活躍をしていたり、
おのしゅうさんもいろいろとやっていて、
よい"気"の流れを感じた。あとやっぱり、
「すべらない肉コース」の肉がうまかったのがよかった。
http://instagram.com/p/unU9I4Cwl7/



10月はいろいろ食べたり飲んだりしたな。
すこし内蔵に疲労がきた感じになった。
おもしろかった本はこれ。古本しかない。

フロイト家の日常生活 (20世紀メモリアル)

フロイト家の日常生活 (20世紀メモリアル)

フロイトの家の家政婦パウラの話。
米国人のジャーナリストがパウラを中心に話を聞いて、
フロイト周辺の人の話や、様々な文献や手紙とかを見て、
パウラがフロイト家に勤めるようになってから、
息を引き取るまでがまとめられている。興味深く読んだ。
精神分析的なことはほとんど出てこないのだけど、
他の本と合わせて読むと、
なるほどと思うような箇所がたくさん出てきた。


パウラがフロイト家に入ったとき、
すでにフロイトは老人で、上顎洞をわるくしている。
別荘へ旅行したり、キノコ狩りに行ったり、
チャウチャウをかわいがったりするフロイト
人間らしいエピソードが読めてうれしい。
第二次世界大戦で、ユダヤ人のフロイト一家が追い詰められ、
ロンドンに亡命するのだけど、そこなんかは超ヒヤヒヤした。
本の中盤でフロイトは亡くなってしまい、
筋は娘のアンナ・フロイトとの関係に移っていく。
ナポレオンの親戚の皇女マリー・ボナパルトや、
ティファニーの令嬢ドロシー・バーリンガムや、
出てくる人たちがみんなすごいのだけど、そういう人たちの中で、
パウラ自身の役割や執着や名誉欲みたいなものが
歳とともに激しく息苦しくなっていく様子は、
読んでいて悲しいけど、よくわかるのでもあった。



話は全然変わるけど、無印で低反発のふっくらした枕と、
さわり心地のいい枕カバーを買ったのだった。
http://instagram.com/p/uf-PbICwjf/
とても気に入っている。うっとり。