首がいたい。空の色。季節の変わり目。

もう一月くらい首がいたくて、
整形外科へ行ったのでした。そこでこれこれこうと、
後頭部と首の付け根のあたりがいたいと伝えたら、
首から上は脳神経外科の担当なので、
そちらへ行った方がいいですよと整形外科の人が言うので、
引き返して、脳神経外科へ行ってレントゲンを撮ったのですが、
まったく異常なしで「きれいな脳ですよ」ということでした。


ですよね、脳ではなくて、
首と頭の付け根の筋みたいなところがいたいのですから、
そうですよね、脳は問題ないことは分かっていたのですよ。
と思ったのですが、そういう展開になることって、
よくありますよね。


脳神経外科に行くときは、雨がざあざあ降っていて、
前日からすごい風だったのですが、病院から出たら、
一転してこんなに晴れ渡っていました。



ああきれいだなあと思いましたが、
臆病な僕は、首のことがよぎって、
何か恐ろしい病なのではないかと思ったりしながら、
ちょっと買い物をして帰ることにしました。



またすぐに薄暗く曇ってきて、太陽が雲に隠れてしまいました。
興味がいったところで写真を撮りながら、とぼとぼ歩きました。




家で何をしていたのかなあ、本を読んだり、
この前のバカダスのプログラムを改良したりしていました。
そういえばカーテンを締めたままだったと気付いて開けたら、
外がオレンジ色に輝いていて、あああと思いました。



なんて魅惑的な色になっているのだと胸がしくしくして、
ベランダで何回もシャッターを切りました。
そうこうしているうちに、空の色は変わっていきました。



夕焼けのずーっと遠くの空の下は、
今どうなっているのだろうと想像して寂しくなりました。
草原の地域とか、港の街とか、いろんな場所が
黄金に溶けていってるのだろうか。
周りに誰もいない山の頂上でひとり強い風に吹かれて、
この空を眺めている人もいるのだろうか。


季節の変わり目は感傷的になります。
夕飯を食べたら眠くなったので、
すぐに寝てしまおうと思ったのですが、
0時前に目が覚めて眠れそうになかったので、
バイクに乗って近所の天然温泉が出る露天風呂に行きました。


真っ暗で自動車のない道路をびゅーっと走って、
寒くなりましたけど、その分お湯が気持ちよかったです。



1日でたくさんの空の色を見ましたけど、
僕の心象もこんな感じでころころと変わって
何とも説明の付けようのない寂しい状態になったりと、
ああ、冬はこれだから、と思いました。


僕は何をしたいのだろう、
何を作ったり表現したいのでしょう。
死ぬまでに何ができるのでしょうか。