この土日は、ハンドベル一色でした。
まいこもりすさんの友人の
そのはらさんの結婚式があって、
その二次会でハンドベル演奏をすることになっていて、
土曜日の夕方から新宿で練習がありました。
僕は二回目の練習でした。
九人がハンドベルを両手に持って、
「星に願いを」を演奏するのです。
メンバーがどのような経緯で集まったのか、
よく分からないのですが、
まいこもりすさんが監督を務める
「三遊亭金也師匠と走る会」と、
まいこもりすさんの音大の同窓生の方々でした。
僕の担当は「シ」のフラットと、「ファ」でした。
皆さんは数十箇所でベルを鳴らすのですが、
僕が鳴らすのは、八箇所でした。
音符に赤鉛筆で丸を付けてあるのですが、
練習を見学に来ていた、おのしゅうさんが、
僕の譜面を見て、
「しーなさん、真っ白じゃないですか」
と言いましたが、気にしません。
僕はICレコーダーで録音したのを聞いて、
イメージトレーニングをしていたので、
ほぼ間違いなくできました。
二時間の練習後
十一人でキリンシティに移動して
ビールを飲みまくりました。
金也師匠が
「ビールを飲んだら練習の全てを忘れました。」
とブログに書いてらっしゃいましたが、
僕もかなり飲みました。
ところが、いつもがぶ飲みしている
まいこもりすさんが、ほとんどビールを飲まないので、
どうしてですかと尋ねると、
この後ホテルに帰って、新婦のプロフィールを書いたり、
やらなくてはならない作業がたくさんあって、
飲んでいられないということでした。
で、猫の手も借りたいほど忙しそうだったので、
「何かお手伝いしましょうか」
と言ったら、ちょうど、
まいこもりすさんたちが泊まるホテルの部屋が、
一名の空きがあるので、文章を書いたりして、
手伝うなら泊まってもいいですよ
ということになって行くことになりました。
実はこの時、僕はビールを十杯くらい飲んでいて、
あまり記憶がはっきりしていません。
家に帰るのが面倒になったのだと思います。
それから、
皆さんとお別れしてから、
まいこもりすさん、のじさん、さやかさんと共に、
タクシーに乗ってヒルトンホテルに行き、
あまり憶えてないのですが、高層の高級なホテルで、
広々したエレベーターでぐんぐん上がり、
素晴らしく夜景の美しい部屋に到着したのでした。
「さあ、手伝いますよ!」
とメモとペンを取り出して準備して、
気合を入れたのですが、
皆さん、新婦のお母さんへインタビューに行ったり、
コンビニに買い物に行ったりして、すぐに
僕一人になりました。で、待っている間に
うとうとしてきて、気付いたら、
布団で目覚めて、朝の五時でした。
辺りを見回すと、皆さんすやすや眠っていました。
起き上がって居間を見ると、机いっぱいに
いろいろな作業をした形跡がありました。
窓の外はまだ活動が始まる前の清々しい朝でした。
「ああ、今日の結婚式のために、みんな頑張ったんだ」
と思いました。
新婦の同窓生の皆さんは、本当に新婦の
そのはらさんのことが大好きなんだと思って、
じーんと目頭が熱くなったまま、
二度寝しました。
起きて準備をする音で目が覚めたので、
「昨晩は、何もしないで寝てしまってすみません」
と言ったら、
「ほんとですよ、しーなさん、寝に来たんですか」
と言われました。ほんと
「寝に来た」としか言い様がありませんでした。
ごめんなさい。
で、何年生まれだったら、
何年に小学校入学するかを調べて下さいと言われて、
それだけ検索して伝えました。
これが僕の最初で最後の仕事でした。
「朝ごはん食べに行きましょ」
となって、バイキング形式の
とてもうまい朝食を食べて、コーヒーを飲みました。
たいへん幸せな朝の一時でした。
僕は横浜に帰りました。
その約六時間後、
再び、新宿へ行きました。
ハンドベルの本番です。
本番では少し間違えて、
両サイドからツッコミを入れられました。
途中、音のないところとかもあったりしつつも、
全員で演奏をやり抜くことができました。
そして演奏終了直後、金也師匠が
「ばんざーい!!」
と叫ばれたので、何かすごい偉業を成し遂げた瞬間という
雰囲気が会場全体に広がって、盛大な拍手が起きました。
チームワークで何か一つのことをするのは、
とても勉強になると思いました。
それから、まいこもりすさんと、のじさんの、
フルートの演奏や、新郎と吹奏楽メンバーによる、
ハイレベルな演奏もあって、会は音楽で溢れていました。
音楽って本当にいいなあと思いました。
ハンドベル仲間は、本当に素敵な方々で、
今回の演奏に参加できたことを幸せに思いました。
そして、そのはらさん、えいじさん、
ご結婚おめでとうございます。末永くお幸せに。