節分、メディア芸術祭、フリーペーパー

二月三日は節分。恵方巻きを食べました。
数年前までは恵方巻きを食べる慣習なんてなかったのに、
コンビニ業界の策謀で、こういうことになったのでしょう。
まったくみんな、メディアに踊らされすぎなんですよ
と思いつつ、縁起物だから、食べておかないといけないよね。

豆も歳の数だけ食べました。
恵方巻きは関西の風習らしいですけど、
この調子でいったらあと三十年後には、
北海道から沖縄までの各地の節分の食べものが、
コンビニ業界の策謀で追加されて、
お腹いっぱいになることでしょう。

土曜日は

六本木の新国立美術館で開催中の
文化庁メディア芸術祭に行きました。
ひのじさんと行きました。

印象に残った作品は「わからないブタ」という
シュールな短編アニメーション。こういう小説を自分でも書いて、
映像化できたらどんなに心が満たされた状態になることかと、
しみじみと眺めました。


その他にもたくさんの作品がありましたが、
豆電球をつけた模型列車が暗闇を走ることでできる
影を楽しむクワクボリョウタ氏の作品は、
初台のICCで見たときのほうがスケールが大きくてよくて、
その他ではそれほどグッとくるものはありませんでした。

会場を出て恵比寿の居酒屋に入りました。
リーズナブルな居酒屋で、ビールを二杯飲んでから、
安い熱燗をがぶがぶ呑んでたら、急に酔いがまわって、

こうなりました(ひのじさん撮影)。
三十分くらいこうなっていたようです。
それにしても僕の頭。こういう犬いるよね。

(Photo By Steve Jurvetson)


で、何とか家に帰り着いたのですが、
悪酔いして頭ががんがんして大変でした。
もう二度と安い酒を飲まないことを誓いました。
いい酒をちょっとだけ飲む。

日曜は、

渋谷のフリーペーパー専門店「Only Free Paper」で
友人のあまやんさんがイベントをするというので行きました。
あまやんさんは、リアル桃鉄で実況をしてくださった、
声がよくてアイデアマンで実行力のある、
ビリケンさんみたいな人です。

あまやんさん。ふくふくしている。


イベントではkasahiさんがUstream中継をしていて本格的でした。
日本全国から集められた、ご当地フリーペーパーのおもしろいところを、
あまやんさんが紹介していくスタイルで、興味深かったです。

フリーペーパーは無料で配られるわけで、
一般的にタダのものは内容が薄かったり、広告ばかりで、
たのしめるコンテンツがなかったりする場合があって、
そうなると誰も手に取らなくなってスポンサーがなくなる。
反対に、タダなのに内容がとても充実していると、
欲しがる人が増えてスポンサーがつく。
でも内容を充実させるためにはお金が必要で、
それをタダで配るわけだから、なんだ。とにかく、
地域とクリエイターの絶妙なバランスの上に
成り立っているメディアなのだと感じました。
才能を活かせば、作り手もたのしいし、スポンサーもうれしい。
とても幸せな関係になれるのだなあと思いました。


で、僕もフリーペーパーみたいなコンテンツを
Web上できちんとやってみたいとか、
イベントをやりたいと思いました。
いろんなやりたいことが浮かんできて、ふつふつして、
渋谷は鬼門だったけど、イベントに来てよかったなと思いました。