火曜、水曜とも家から一歩も出ていない。
明け方の四時に寝て、昼に起きる癖がついてしまい、
昼に起きると体温が上がっていて体がだるいので、
目覚ましは九時にセットしているのに、
いつも起きたら、笑っていいとも!
そんな生活も今日で終わりです。明日から会社。
『新潮』三月号
特集「創る人52人の2011年日記リレー」を読んだ。
小説家、音楽家、写真家、劇作家などの表現者の人々が、
一週間ずつリレーで日記を書いて、一年分になっている。
へええ、作家はこういう生活をしてるのかと、
興味深く読みました。作家っぽくない人もいました。
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/02/07
- メディア: 雑誌
- 購入: 3人 クリック: 12回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
書かれていることを分類すると、こんな感じかな。
・社会的な出来事
・考えたこと
・日常、身の回りのこと
・仕事のこと
・鑑賞したもの(読んだもの、観たものなど)
・行った場所、会った人
僕がおもしろく読んだのは、
「考えたこと」と「仕事のこと」。
「日常、身の回りのこと」は書き手によって、
おもしろかったり、そうでなかったりした。
会社員をしていると、ほとんどが「仕事のこと」になる。
鑑賞したり、旅行したり、人に会ったり、じっくり考えたりは、
余暇にするしかない。創造的な仕事をする人にとっては、
創造的なインプットが、アウトプットと同じく重要な仕事。
だから表現者の日記は、様々な刺激で溢れていて楽しい。
三月十一日以降の日記は、ずっと震災の影響を受けていたが、
どの表現者も淡々と日々の創作を力強く続けていた。
震災や放射能が巻き起こした言い知れないものは、
作中に綿密に織り込まれて、
いつか別の姿となって現れるのだろうな。
そして社会にインパクトを与える。
表現も、表現者も、すごい。
震災から一年
ということで、文藝春秋が増刊号を出している。
『3.11から一年100人の作家の言葉』
文藝春秋増刊 3.11から一年 作家100人の言葉 2012年 03月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/03/01
- メディア: 雑誌
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
なるほどなあと思ったものもあれば、
なんじゃこりゃというのもあった。
たくさんの考えがあって、とてもよいと思った。
考えるのを放棄して、誰かの考えに乗っかるのがまずい。
乗っかって乗っかって、異様な全体主義になるのがこわい。
だから僕も、個人的に考えてやっていこうと思った。
もちろん、考えてもわからないことだらけ。
得られる情報は間接的で断片的なものだし、
人の数だけ価値観があるので、絶対的な正はない。
それでも、ひとりひとりがきちんと独立して考えて、
主体的に生きていけば、様々な問題も、
自然といい方向に行くような気がする。
どれくらいかかるのかわからないけど。