小説集『突き抜け』のご購入はこちらから。



「プロジェクト・セレブ」覚え書4

「お金がないけど誠実な人と、お金があるが不誠実な人」
「外見がわるいが誠実な人と、外見がよいが不誠実な人」
「有名ではないが誠実な人と、有名だが不誠実な人」


のどちらがよいかを聞くと、
大抵、誠実なことが重視されることが多いので、
誠実であることが必要なのですが、


「お金があって誠実な人と、お金がなくて誠実な人」


のどちらがよいかとなると、お金があった方がよいわけで、
外見もよい方に越したことないですし、
有名であるに越したことないとなっていき、
こういう要素を煮詰めると、


「セレブ」


がよいわけなのです。
行き倒れ寸前の人の発言と、セレブの発言。
同じ誠実さを持った同じ意見だとして、
どちらが説得力があるかとなると、世間では「セレブ」なのです。


「宇宙型」の人は、表現をして人々に影響を与え、
「世界平和」を実現したいと願っているのですが、
「宇宙型」の傾向が強いほど、人間社会を共同幻想だと看破して、
「セレブ」のようなものを、世俗的なものとして嫌っているので、
お金や外見や知名度に、必要以上に欲を持たない。


その結果、「逆セレブ」の状態になるのですが、
世間は「生活型」の人々が8割で、「生活型」の目標は「セレブ」なので、
「セレブ」の言うことは、真剣に聞く状態になっているので、
「宇宙型」の人は、説得力を失っていることが多い。


ここに、もうひとつの「へもさ」が生まれ、
「なんでわたしの言うことを誰も聞かないの!?」
というフラストレーションで、頭が猛烈に、かゆくなるのです。


だから「宇宙型」は、諦めて「セレブ」を目指すしかない。
言葉という形式、経済という形式とかの上に生きている限り、
その文法に沿っていかないと、ずっと不満を持ち続けることになる。
とにかく「セレブ」になれば、人々の8割が、
言うことを真剣に聞いてくれるようになり、
やっとそこで、影響を与えて、人類の「レベル底上げ」がなされ、
「宇宙型」の人の不満は解消されるのです。
人類のレベルが上がり、貢献が正式に認められれば、
さらに「セレブ」になり、さらに影響力が増す。
これを「セレブ・スパイラル」と命名したい(勝手にせい)。


「生活型」の人にとって「セレブ」は「目標」。
「宇宙型」の人にとって「セレブ」は「手段」、
目標は「世界平和」「人類の大願成就」なのです。