YUさんと浴衣デートをした。

夏といえば海!とか、冬といえばスノボー!とか、
世間の人々はそうやって遊んでいて、
「なんて安直な発想なの、バカみたい!」
と思っていたのですが、


昨日の夏の海も、非常に楽しかったりして、
「郷に入っては郷に従う」ではないですが、
人間界という共同幻想に身を置く者としては、
もうそれに従った方がいいと思うようになりました。


そんで、僕はいままで、行事食わず嫌いというか、
またまた色んなものを失ってきたのではと思って、
最近は、もっぱら「取り戻しブーム」なのです。



ということで、

YUさんと浴衣デートをしました。
以前に、「YUさんが浴衣デートをしたい」と言っていたので、
「しましょう!」と決まったのでした。


当日まで、「浴衣で遊ぶ」ということしか決めていなくて、
まったく計画を立てていなかったのですが、
そういえば、千駄木の全生庵というところで、
落語協会主催の「圓朝まつり」が開催されていると、
まいこもりすさんに教えて頂いていたので、
そこへ行くことにしました。浴衣といったら祭りです。
そういうことでいいんだと思います。



(幽霊画展をやっていました。僕は幽霊じゃありません)


14時半に千駄木で待ち合わせて行きました。
僕は初めて浴衣を着て外出したのですが、
とても歩きづらいということが分かりました。
それと、思っていたほど涼しくなく、汗だくになりました。
あと自意識過剰なので、慣れない格好で外に出ると、
とても緊張するのでした。



全生庵はすごい人で賑わっていました。
ちょうど出し物の時間だったようで、
噺家の方が歌合戦をしていました。



まいこもりすさんと、そのはらさん
(この前、スリラーを踊ってくれたのです)にご挨拶して、
あまりに暑くて疲れたので、本堂の中で休みました。
今日は、なおさんが浴衣デートの写真を撮って下さるということで、
本堂の中から、お祭りの出し物を眺めたりしながら、
なおさんの到着を待ちました
(なおさんは、この前「ナースとゾウ」というのを作った時に、
ナースになっていた人です)。


しばらくして、なおさんがカメラを持って現れて、
さっそくYUさんの撮影に取り掛かっていました。



ベレー帽を被って、熱心に撮影するなおさん。





場所を移動して、


近くの「不思議(はてな)」という名前の、
古道具や古本のお店に入りました。
YUさんは、千駄木のお店や喫茶店のことも詳しく、
たいへん物知りだと思いました。





いくつか興味深い本がありましたが、買わずに出ました。




慣れない状態に、緊張して固まっている僕。



浴衣デートといったら、

「屋形船なんじゃないか」ということで、
もんじゃの屋形船が隅田川にあるようなので、
探り探り、3人で月島へ行きました。



そうしたらなんだか雨雲が出ていて、
大雨になるとあれだからということで、
お店でもんじゃを食べることにしました。



ビールがうまい!



なおさんに「今日、最高の笑顔」と言われましたが、
我ながら、ビール一杯で幸せそうな顔をし過ぎていると思いました。


ここでもYUさんは、持ち前の器用さを発揮して、
とてもうまいもんじゃ焼と、お好み焼きを手際よく完成させて、
感心しました。



なおさんが、マヨネーズでしーなねこの顔を描きました。



ビールを飲んだら

緊張が解け、急に元気が出てきました。



線香花火を買って、花火屋さんに、
この辺で花火できるところを聞くと、
川沿いでできるということなので行きました。



隅田川を屋形船が何艘も走っていくのを眺めたりして、
あまり花火をしてはいけない雰囲気だったので、
ささやかにしました。




足が熱かったです。


そして、YUさん希望の線香花火をして、
パチパチするのを眺めてしんみりしました。




総括


浴衣デートは楽しかった。


こういう季節の風物詩を抑えていくと、
地に足が付いた人になれる気がしました。


宇宙と生活のバランスを巧く取ること、
両方とも大きく揺らしていけば、
きっと大きな出力ができるように思いました。


YUさん、貴重な体験をありがとうございました。
なおさんも撮影ありがとうございました。