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金曜と土曜と日曜のこと。カルチャーセンター、ビール。

金曜の夜は飲み会とかなく、
まっすぐ帰ろうかと思ったのですが、
なんだか物足りない気分になったので、
飲み会に行ったつもりで本を買いました。有隣堂で。
『短篇コレクションI』という、世界の短篇小説が納められた本で、
帰りの電車で読んでいたのですが、
おもしろくて、電車から降りたくなくなって、
わざと一時間遠回りして帰りました。



布団しいて、小さく電気つけて、
大きな本棚の前で眠くなるまでページをめくる時間が、
好きです。



土曜は、

出勤の日と同じ時間に起きて、
川崎のカルチャーセンターに行きました。
前の日記に書きましたが「小説を書く」という講座の
一日体験を申し込んでいたからです。


ショッピングビルの五階。
いかにもカルチャーセンターという感じの質素な教室で、
僕はいちばん出口に近いところに座りました。
先生は出版社を定年退職したおじさんで、受講生は八人。
受講生も定年退職したおじさん、それに主婦の方々で、
「ああ!小説が書けない!教えてくれ小説の書き方を!」
と焦燥感に突き動かされて来た様子なのは、
僕だけでした。


講義は、ある文芸コンクールの受賞作を皆で読んで、
ここがおかしいとか、ここがいいとか、
先生が指摘するものでした。


「この作品の中で主人公が釣り上げた魚は、
舞台にしている地域には生息してないんですよね」
「主人公はすごい急いでいるのに新幹線を使わずに、
在来線を乗り継いでいて、違和感がありますね」


という指摘がされて、つじつまを合わせないと
選考で落とされる理由になってしまうということでした。
へええ、と思いました。


講義の終わりに、
「作品を書いてきた人がいたら出してください」
と先生が言ったので、半年ほど前に書いた
『おしるこ温泉』を渡して、逃げるように帰りました。
次の講義で、部分的にコピーしたものを、
受講生たちに配るらしいのですが、
いったい、どんなことになるのだろう。
「この作品に出てくる、おしるこ温泉ですが、
おしるこが湧く温泉なんて、地球にないんですよね」
とか指摘されたら、へこむ。


帰り道、ゴミ捨て場に、
ジョジョの奇妙な冒険』という漫画が
まとめて捨てられているのを発見しました。

「これが、あのジョジョか……」
と拾って帰りました。
年に三回くらい「ジョジョ立ち」とか「スタンド」
というジョジョ関係らしい言葉を聞くのですが、そのたびに、
意味がわからずつらい思いをしていたからです。
一巻から二十七巻までありました。
そのことをTwitterに書いたら、
ジョジョは三十巻以降からおもしろくなるという返信を
たくさん頂きました。助走、長いな。と思いました。



日曜日

桜木町の赤レンガ倉庫前でやっているビール祭り、
オクトーバーフェストへ行きました。
いつものメンバー、十人くらいで、
わいわいとビールを飲みました。

鳥の丸焼きを食べました。うまかった。


五時間くらい飲んで、夜七時になったので、
最後まで残ったメンバーでカフェに行き、
コーヒーを飲んで、いろいろお喋りして帰りました。
こちらも楽しかった。何か運命的なものを感じました。


一歩一歩ゆっくり、
革靴がコツ、コツと地面をノックする音に
意識を集中させながら帰りました。





ひのじさんから素敵なカップとお皿を頂きました。
とてもうれしいです。ありがとうございます。